ユニクロとイネス・ド・ラ・フレサンジュとのコラボレーションシリーズから、「リネンチュニック」をご紹介します。これは本来的にはレディス向けのアイテムですが、“ゆったり着られるスタンドカラーシャツ”として、メンズにも大いにオススメできる逸品です。
スタンドカラーシャツとしか言いようのないデザイン
そもそもチュニックとは「女性用上衣のひとつで、丈が腰よりやや長めのオーバーブラウスまたはジャケットのこと」です。http://urx2.nu/w3rB
実際、ユニクロに限っても、「いかにもレディス」と言うべきチュニックが複数種類販売されています。しかしそんな中で、この“イネスコラボ”のチュニックだけ、メンズのスタンドカラーシャツとしか言いようのないデザイン。ボタンの位置こそ左右逆ですが、パッと見でそれに気づく人はそういないでしょう。
裾はちょっと特徴的な形をしています。平置きすると見づらいのでユニクロの通販サイトの写真をご覧いただきます。
このように、前身頃よりも後見頃の方が若干長く、前後の間はV字になっているのです。そのため、身丈の長いシャツではありますが、スラックスのポケットに手を入れるとしてもシャツが邪魔にならず、スムーズです。また、これは後述するシルエットにも関連するのですが、裾がふわりと広がりやすい形となっていることで、ゆったり感をより強調することにもつながっています。
ボタンはシャツと同じ生地でカバーされた薄いボタンで、プラスチックのようなチープさはないです。なお、上から2番目のボタンホールだけ赤いステッチが施されているのは“イネスコラボ”のお約束のデザイン。後述するカラバリ次第では気になるかもしれませんが、筆者が選んだ「28 DARK ORANGE」であれば、さほど目立ちません。
袖口のボタンを留めるホールも同様に赤いステッチがあります。
程よくリラックス感のあるシルエット
このチュニック、もともと女性がゆったり着ることを意識して仕立てられたもののようです。だからこそ男性が着用しても窮屈にならないのですが。しかし本来的にレディスアイテムだからこそ、肩幅はさほど広くありません。身長178cm、体重64kgのやせ型の筆者が選んだXLサイズでも45cm。やや細身の男性であれば何ら問題なく着られますが、ガッチリ体型の方には不向きかも知れません。
一方で、身幅はかなりゆとりがあります。XLサイズで62cm。やせ型の男性にとっては、肩幅が合うことで「いかにもオーバーサイズ」という見え方にならずに、それでいて体型を程よく隠せる点で、実に有用なアイテムと言えます。
背中に目を転じると、生地の特性上シワが多いために見づらくて恐縮ですが、左右の肩甲骨の位置にダーツと呼ばれるデザインがあります。つまり、生地を絞っているのです。ここを絞ることで、裾がふわりと広がり、リラックス感がより強調されるのです。
アームホールは「タイト」とまでは言えないまでも、男性が着用する分には細めと言って良いでしょう。リラックス感はあるけれど、だらしない印象は皆無。このあたりが、このアイテムの使い勝手の良さなのです。
上質なリネンの光沢が醸し出す高級感
ただでさえ吸水性が高くて乾きやすいリネンですが、このチュニックは上述の通りリラックス感があるため、胴回りの生地が体と密着しない作りになっており、涼やかな着心地を確保できます。
家庭の洗濯機で普通に洗濯が可能ですが、その際にオススメしたいのは、脱水をごく弱めにして、シワを伸ばして干すこと。リネンシャツにおいて多少のシワは許容されるものとはいえ、それでもできるだけきれいめに着たいところです。上述の通り、そもそも乾きやすい素材なので、脱水を軽めにしても一晩で乾きます。
いずれも使いやすい3色展開
このシャツのカラバリはユニクロ表記で「01 OFF WHITE」「28 DARK ORANGE」「69 NAVY」の3色。一番人気は「69 NAVY」で、2019年3月31日時点で公式サイトではSサイズ以外欠品しています。確かに光沢感があり、かつ深みのあるネイビーは実に魅力的でした。その点、「01 OFF WHITE」は全サイズ残っており、「28 DARK ORANGE」も3XLサイズ以外は全て残っているようです。
筆者が選んだ「28 DARK ORANGE」は明るいブラウンとも言うべき色味。シワのつきやすいリネンの生地が、光を乱反射させることで大人っぽい光沢感を見せてくれるところに惹かれました。なお、このアイテムは何故か色ごとに掲載されているWebページが異なります。上掲のそれぞれの写真の下のリンク先をご参照ください。価格は定価で3990円（＋税）。
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