ユニクロ×アンダーソンのボーダーTは誰も知らない隠れた良品!!

9月22日に販売開始された「ユニクロ×アンダーソン」。もう見に行かれた方も、これからの方もいらっしゃると思いますが、今回ご紹介する「ボーダーT」も忘れずにチェックしてもらいたいアイテムの一つ。

これから「秋冬に向けてニットとか買わなきゃ……」というときに半袖Tシャツを紹介するのはちょっと気が引けますが、これがなかなかの出来栄えなんです。

グレーのグラデーションが目を引くデザイン ネックにも工夫がアリ!

半袖ということで、やはり注目度は低く、店頭でも少し奥の場所に小さく折りたたまれていたこのTシャツ。実はかなり完成度の高いアイテムです。

今シーズンの「ユニクロU」では、半袖Tシャツなどはリリースを早めて、先行して販売されていますが、今回のアンダーソンコラボのように一斉に発売されると、どうしてもアウターなどに目が移ってしまいますね。この特徴的なボーダー柄のおかげでちょっと目立っていましたが(笑)。

それでは、まず「デザイン」から見ていきましょう。ボーダー柄ですが、幅がかなり狭く、なかなか面白い色使いです。写真は「09 BLACK」というカラーですが、グレーのグラデーションが描かれていますね。白と黒の間に、3種類のグレーが挟まれています。

かなり派手なアイテムですが、これをオススメする理由の一つは、インナーとして使えばコーディネートを華やかにしてくれます。全身真っ黒など、ついつい「地味」になりやすい秋冬のコーディネートですが、こういった「柄Tシャツ」をアウターの中に入れてやれば、簡単に地味な印象を打破できます。

これからの時期、Tシャツを1枚で着ることは少なくなってくるので、当然「インナーとしても使えるか」という目線で見ることになりますが、これはインナー使いでこそ活きてくるアイテムですね。

ただボーダー柄にしているだけでなく、ネックの部分もよく考えられています。実は「首元」というのは、身体の部位の中でもかなり注目されやすい箇所。「首」「手首」「足首」の3つで、よく「3首」と表現されたりしますね。

首元というのは、「クルーネックかVネックか」でかなり印象の変化はありますし、シャツも「襟の形」で何種類にも分かれていたり、ネックレスをすればすぐに目が行く。それだけ目立つ場所なのです。

そんな「首元」ですから、ここに何も特徴がなければ少し「物足りない」印象になりがち。アウターでもフードや襟がついている物のほうが使いやすかったりしますね。昨年や一昨年の秋冬に「チェスターコート」が大流行したとき、「タートルネックのニット」を合わせるコーディネートが目立ったのもこれが理由です。

そこでこのTシャツは、「ネック」の部分に切り替えが施してあり、少し目立つようにしてあるのです。これによって首元に「何かある」状態になりますから、首元が寂しく見えにくくなります。

発色がキレイで、肌触りも良好! しっとりした上質なコットン生地

次は「生地」について。デザインだけであれば特別オススメしませんが、生地もなかなか素晴らしいのです。綿100%ですが、少し起毛感があり、しっとりした質感の生地です。

少し厚めですね。同じくユニクロの「スーピマコットン」のような、「パッと見るだけで分かる高級感」のようなものはないですが、じわっとした艶があり、良い生地使ってるのが伝わってきます。

発色もキレイで、肌触りも良いです。先ほど言ったように少し起毛させてあるので、夏場に一枚で着たくなるようなサラサラ感はなく、むしろこれからの少し涼しい時期に適しています。

トレンド感ある、ゆったりとしたシルエット ワンサイズ上げがオススメ

「シルエット」について見ていきましょう。少しゆったり目で、リラックス感があります。ボックスシルエットと言っても良いですね。袖も少し太く、余裕があります。

元から少し大きめのサイズ感ですが、こうしたシルエットのTシャツはワンサイズ上げて、若干ドレープ感を出して着るのがオススメです。少し厚みのある生地なので、落ち感があり、シルエットが綺麗に出ますね。

私は、普段TシャツはMサイズがジャストで、このTシャツもMサイズでピッタリでしたが、上述の通り、ワンサイズ上げて「Lサイズ」を選びました。寸法は実寸で、着丈69cm、肩幅43cm、身幅54cm、袖丈21.5cmになります。

Lサイズでも、ビッグシルエットのようにはならず、普通のTシャツのLサイズより若干大きい程度。

裾には「スリット」と呼ばれる裂け目はありませんが、生地が腰に溜まったりといったことはありません。スッと落ちてくれますね。

インナー使いでマルチカラーのボーダー柄が映る!

それでは最後に、実際にインナーとして使った具体例をご紹介して終わりにします。こちらは黒のシングルライダースジャケットに合わせたコーディネート。このTシャツに使われている色は「白」「黒」「グレー」の3色なので、やはりこういったモノトーンのコーディネートに似合いますね。

「装飾性」という面ではダブルに劣るシングルライダースですが、このようにインナーを工夫してやれば印象は一気に変わります。

次はネイビーのパーカーと合わせたコーディネート。このパーカー、撮影時はドローコードを絞っていない状態なので、フード部分があまり立ち上がらず、少し「首元が寂しい」状態。そういった時でも、このTシャツであればネックの部分にアクセントがあるので、その印象を軽減させることができます。

ちなみに、今回はインナーとして使うことをオススメしましたが、このグレーの色であれば1枚でも使えますね。黒いパンツなどと相性が良いと思います。この他にはブルーのグラデーションや、レインボーカラーのような色がありますが、それらは単体として使うのはちょっと難しそうなので、是非インナーとして差し色に。

おわりに

「ボーダーT」の価格は、1500円(+税)。特徴的なボーダー柄という「デザイン性」だけではなく、生地感やシルエットにもこだわりが見られるアイテムです。

これからの時期、半袖のTシャツを購入するのには少し抵抗があるかもしれませんが、インナーとして使えば、「地味」になりがちな秋冬コーディネートを打破できる便利アイテムなので、是非チェックしてみてください。

【おすすめ】ユニクロ×J.W.アンダーソン総まとめレビュー!【メンズ】

2018.01.21