ユニクロ×JWアンダーソンのラムジャカードクルーネックセーターはチクチクするのが難点

魚のイラストが描かれた、可愛らしい雰囲気のニット。ご紹介するのはユニクロ×JWアンダーソンコラボの「ラムジャカードクルーネックセーター」です。では、さっそくレビューしていきましょう。

魚のイラストが可愛らしいニット モノトーンで使いやすいが、「ユニバレ」に注意!

正面に描かれ魚のイラストが特徴的なこちらのアイテム。ちょっと女子っぽい雰囲気もしますが、もちろんメンズでも使えます。ユニクロのWEBサイトを見ると、どうやらメンズとレディース両方、ユニセックスで使えるようになっているようです。商品ページでも、男女両方の着用画像が掲載されていますね。

ユニクロ×JWアンダーソンは発売初日に見に行って、いくつか購入したのですが、こちらのニットだけ別の日に購入しました。最初は買うつもりがなかったのですが、この魚のイラストがどうも気になってしまったんですよね(笑)。

何の魚かはわかりませんが、ちょっとアホ面なところが凄く気に入っています。おそらく着ていると突っ込まれること間違いなしなので、話題作りにももってこいでしょう

もちろん、ただのネタアイテムではありません。胸元に大きくイラストが描かれているので目立ちますが、モノトーンカラーで統一することによってシックに着こなせるようになっています。こちらのカラーでは、魚の色も「白」なので、悪目立ちすることもありませんね。

ちょっと気の抜けた「魚のイラスト」がウリのニットですが、ここで一つ注意しなければならないことがあります。それはユニクロだとバレやすいこと。「ユニバレ」などとよく言われたりしますね

ここ数年でだいぶユニクロのイメージも変わってきていますが、それでも「ユニバレ」は嫌だという方も多いでしょう。自分から「これ実はユニクロなんだよ」とドヤ顔で言うのはよいですが、人から「それってもしかしてユニクロ?」と聞かれるのはやはり避けたい。

私はユニクロでもよく買い物しますが、いくら完成度の高いアイテムでも、「ユニバレ」しやすいものはやはり購入を躊躇してしまいます。なので、発売当初に見に行ったときにはスルーしてしまっていたのですが、よく考えたら私の周りには洋服好きな人はほとんどいないので、購入を決めたというわけです(笑)。

今回のコラボアイテムを把握している人でないと分からないデザインではありますが、「ユニバレ」というリスクを承知のうえでご購入をお考えください。

ユニクロの定番「ラムウール」素材 雰囲気は良いが、「肌触り」に気をつけよう

商品名からわかる通り、「ラムウール」という素材が使われています。毛100%で、家庭での洗濯も可能な素材です。このラムウール、ユニクロの通常ラインのニットでも毎年展開されているのですが、正直ちょっと微妙な商品。

よく起毛している生地感で、ツヤなどはあまりなく、ニットの中ではカジュアルな印象。ユニクロですから、価格のわりには良い生地を使ってはいるのですが、これがオシャレかどうかと言われると難しい。「オシャレに興味がないオジサン」も買っているようなイメージです。もちろん着こなし次第でオシャレに見せることはできるのですが……。

そんなラムウールのニットですが、今回のような「デザイン」が入ることによって、一気に印象が変わりますね。ちょっと冴えなかったセーターが、まるでインポートのデザイナーズブランドのアイテムのように。

デザインの雰囲気とラムウールの生地感がいい具合にマッチしています。例えば「エクストラファインメリノ」で同じことをやると、ちょっとチグハグな印象になるかもしれませんね。気の抜けたようなデザインと、ミドルゲージの少しざっくりした生地感の相性が良いです。

見えない部分ですが、この魚の部分だけ少し生地が厚かったので、不思議に思い裏返すと、こんな風に「白」と「黒」が逆転したようになっていました。

さて、この「ラムウール」のニット。もう一つ注意しなければならないことがあります。実は、「肌触り」があまりよろしくない……。着ると少しチクチク感じます。私はちょっと肌が敏感なので、ウール素材の洋服を購入する際は、必ず肌触りをチェックするのですが、これはとても良いとは言えません。

同じユニクロ×JWアンダーソンのコラボでは、「フェアアイルモックネックセーター」が「肌触り」という面から見ると相当ひどかったですが、こっちはクルーネックで首回りに生地が触れないだけマシでしょうか。

これを「カシミヤ」素材で作っていたら良かったなと思います。カシミヤ100%じゃなくても、30%くらいブレンドした生地を使ったり。当然「肌触り」は改善されますし、高級感が増すので、デザインの「説得力」も上がることでしょう。ただ価格はもちろん高くなるので、現実的には厳しいですかね……。

私はデザインが気に入ったので、ちょっと我慢しながら着てみる予定です。我慢できなかったら諦めます(笑)。インナーにシャツなどを入れたら、そこまで気にならないかもしれませんね。せっかく女子ウケが良さそうなアイテムなのに、近づいてきたらチクッとなるのが残念です。

シルエットやサイズ感、カラーバリエーションについて

シルエットに関しては、あまり特徴がないですね。普段トップスはMサイズ、小さめに作られていることの多いニットはLサイズな私ですと、このニットもワンサイズ上げた「Lサイズ」でちょうど良かったです。

Lサイズですと、寸法は実寸で、着丈68cm、肩幅42cm、身幅54cm、袖丈63cmでした。

ほんの少しだけゆるめのサイズ感ですね。可愛らしいニットなので、もう少しゆるく着ても面白いかなと思ったのですが、「XLサイズ」はオンラインストアなどでも取り扱われていませんでした。「Lサイズ」が一番大きなサイズです。

袖や裾は、通常のニットのようにリブになっています。裾には「スリット」と呼ばれる裂け目はないので、着ていると少しだけ生地がずりあがってきます。ただし、リブの締め付け具合はあまり強くないので、そこまで気になるレベルではありません。

ネックの部分は少し太いリブで作られており、ちょっとしたアクセントになるので、「首が寂しい」状態になりにくいと言えます。

カラーバリエーションは「ブラック」と「グレー」の2色。「グレー」のカラーも、杢調の具合も悪くなく、なかなか良かったです。グレーのニットをシンプルに一枚で着て、軽く袖をまくったりするのも「色気」があって個人的には好きですが、今回はより使いやすい「ブラック」を選びました。

着る時期はもう少し先ですが、モードブランドっぽく着こなすのも面白いと思います。オールブラックなんかにしても、魚のイラストのおかげで、キメすぎな印象にはなりづらいですね。

単品使いはもちろん、インナーとしても活躍!

最後に、コーディネートを少しだけ。今月上旬に発売されたユニクロ×イネスのコラボの「ステンカラーコート」と組み合わせてみました。単体でも魅力的なニットですが、こうしたインナー使いにも向いています。

決して派手なわけではないですが、柄がチラ見えするので「地味」になりにくいですね。つい柄に目が行ってしまいますが、ベースは「ブラック」や「グレー」といったベーシックカラーのニットなので、案外使いやすいアイテムです。

価格は2990円(+税)になります。「ユニバレしやすい」「肌触りが悪い」といった注意点もありますが、なかなか良く出来たニット。魚のイラストにピンと来た方は、是非チェックしてみてください。

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