ユニクロ×J.W.アンダーソンのデニムジャケットとインラインのデニムジャケットと比較!

ユニクロといえばジルザンダーやルメールと言った大物デザイナーのコラボが近年では注目されています。新進気鋭の英国デザイナーであるJ.W.アンダーソンとのコラボも、2017年秋冬から引き続き行われました。今季のプロモーションでも使われたデニムジャケット、Gジャンについてレビュー致します。

アイテムの基本となる1.デザイン 2.シルエット 3.素材 の3つの視点からお送りします。素材の章ではサイズ選びの指針にもなり得るデニムの縮みについても検証していますので、どうぞよろしくお願いします。

ベーシックを切り替えで遊ぶデザイン性

デニムジャケットの基本デザインとしては、ユニクロのインラインと同様の、いわゆる3rd型の現代的なベーシックデザイン。しかし、異なる点がいくつかあります。そしてそれらは左右対称シンメトリーではない、というところがポイントでしょう。

まず一つ目は胸ポケット。右胸はインラインのものと同じく、下先に角度がついたホームベース型となっています。一方で左胸は、スクエア型。どちらか一方のデザイン、というのはよくありますが、左右非対称アシンメトリーなものはなかなか見かけないのではないでしょうか。

二つ目はバックのステッチ。肩甲骨を横断するステッチは、左側に比べて右側が少し上がって縫われています。また、裾あたりは逆に、左側に比べて右側は少し下がって縫われています。

多くのデニムジャケットの場合、この中央のステッチがありません。このステッチングが入ることによって、デザイン性がプラスされています。

三つ目は肘部分のステッチ。エルボーパッチのように縫われたデザインが、左右に施されています。


こちらが右肘。

こちらが左肘。

交互に見て下さい。すると、右側は腕を横切るような垂直なステッチが、左側には縦に流れるようにステッチされていることがわかります。

また、よく見ると右側には本家でも使われているJ.W.ANDERSONのロゴも刺繍されてます。

細かいところですが、袖を裏返した所はシングルステッチではなくチェーンステッチでした。また、ボタンもインラインのものとは異なります。本家J.W.アンダーソンのロゴが入っている、というばかりではありません。よく見ると、ボタンに細かな傷が入っているのが確認できます。こうすることによって、ユーズド感が生まれ、古着のようなこなれ感がかまし出されてきます。

「ボタンに傷なんて細かすぎるだろ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、特にメンズ服の場合は大人っぽさを追求すればするほど、デザイン性がシンプルなものの方が多くなります。すると必然的に、ボタンなどの必要条件的に付属されたところに目が生きがちになりますので、「ボタンが安っぽい」=「安っぽい服」に見られがち、という現象も起こりやすくなるのです。

ちなみに後ろも同じ仕様のボタン。

また、裏側には両サイドにポケットがついています。スマートフォン程度なら収納可能です。が、シルエットが崩れてしまうので、基本的には重いものやかさばるものは入れない方が吉かと思います。

両サイドには、今季インラインでも変更になったのと同じくポケット付き。

インラインと同じような身体に沿う綺麗なシルエット

続いて2.シルエットを見ていきましょう。インラインのものと比べると、やや細身の作りとなっています。サイズチャートで同じMサイズを比較しても、肩幅などはワンサイズほどコラボの方が小さくなっています。

こちらがインラインのサイズチャート。

こちらが今回のコラボのサイズ。

ただ、対応サイズが少し異なる大きな差はありません。アームホールも適度に細いです。しかし、それでいて窮屈すぎるという事はありませんでした。なので、オーセンティックな3rd型で、キレイめに着こなしたい、Gジャンはあまり着慣れていない、という方にはちょうど良い綺麗なシルエットとなるでしょう。

同価格帯ではほぼ見ないほど極上素材を華麗に色落ち

では、3.素材を見ていきます。インラインで使われている生地(ファブリック)はコーンミルズ社のデニムでした。アメリカのリーバイスなどで有名な超老舗です。

今回使われているのは、カイハラ社のデニムです。こちらも超老舗のデニムメーカー。日本の会社で、ユニクロのジーンズでも多く使われていますので、ご存知の方も多いかと思います。どちらも上質なものには変わりありません。が、色落ちを比べてみますと、インディゴの深みは多少異なります。こちらがインラインの色落ちのもの。

対して、こちらが今回のコラボ品。

こうして比べてみると青の深みは異なります。これは単純にウォッシュ回数が異なる、というだけの意味合いではありません。今回のコラボのデニムは、インラインと比べてやや厚みがあります。

インラインはストレッチが1%配合されいますが、こちらはコットン100%。インラインのものでもストレッチ配合特有の安っぽさは感じられませんが、今回のものの方が高級感があります。

洗濯してみました。

洗濯してみました。洗濯前と直後、そして乾燥してから実際にメジャーを使って計測してみました。が、サイズチャートと比較して大きな変化はどこにもありませんでした。今回は一度洗濯機で洗濯したのみですので、今後縮みが生じるかどうかまではわかりませんが、少なくともセルビッジデニムのような大きな変化はなさそうです。

しかし、洗濯して変わったところもありました。それは風合い。触り心地です。このデニムジャケット、店頭で試着してみるとわかりますが、なかなかに柔らかい着心地です。ユニセックス展開だからでしょうか、男っぽさはあまり感じられなく上品さを兼ね備えています。

しかし、これを一度洗濯すると、目が詰まってからかデニムっぽいガサッとした触り心地になりました。またクタッとした表情にもなるため、より古着っぽさを求める方は一度洗濯をしてみてもいいかもしれません。

なので、ウォッシュをかけるかどうかはメリット・デメリットをよく抑えた上で、どう着たいかをよくイメージしておくといいでしょう。

定価は5990円(+税)。インラインよりも少し値段が高くなっていますが、欲しい方にはそれだけの価値はあるかと思います。

 

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【2018春夏】ユニクロ×JWアンダーソンおすすめアイテム総レビュー【7点】

2018.05.03
haya

この記事を書いた人

haya

身長174cm 体重67kg 靴27.5cm

哲学を纏って街を歩きたい、ただの北の大学院生。24歳。 何のためにオシャレをするのかという命題を抱きながら、ファッションの意義を考え始めました。 革靴好きの読書家。 Instagramも始めました。

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