ユニクロ×J.W.アンダーソンはレディースのラッフルTがイチオシ!

ロンドンで活躍するデザイナーJ.W.アンダーソンとユニクロのコラボシリーズ第2弾から、レディスのカットソーをご紹介します。

個性的なデザインではあるものの、無地で生地感が良く、一枚着としてもインナーとしても使い勝手の良い作り。見るからに“女性らしさ”が強調されている、というわけではないので、男性も気軽にコーディネートに採り入れられる逸品です。

たった一点で強力に差別化するデザイン

このカットソー、無地で色もベーシックでありながら、たったひとつのデザインで個性を作り出している、実におもしろいアイテムです。

商品名の「ラッフル」とは、「波立つ」という意味で、フリルと同義。一般的にはレディスで、主に襟元などに縫い付けられる“ひだかざり”のことを指すことが多いようです。

それがこのカットソーでは、後述するしなやかな生地で裾がひらひらと揺れるところを指して「ラッフル」と称しているようです。

アイテム自体が白の単色なのでわかりづらくて恐縮ですが、この写真は裾の三角形に飛び出した“ラッフル”部分の裾を「めくった」ところです。前身頃の生地は、首元から下が二枚重ねになっているのです。

つまり一枚のカットソーでありながら、共地でレイヤードしているような作りになっています。

前身頃の“ラッフル”ではない方の生地、つまりベースとなる生地の左下には「J.W.アンダーソン」のロゴマークが、生地と同じ色で刻印されています。意識して目を凝らさないと見えないくらいに、控えめな存在感です。

裾と対照的に、首元はベーシックなクルーネックになっています。レディスと言っても特に鎖骨が見えるようなフェミニンな印象が強調される作りにはなっておらず、男性が着用しても違和感はありません。

とは言え、それでもユニクロのメンズのクルーネックのカットソーに比べると、気持ちだけ首回りにゆとりがあるかな、という印象はあります。そもそもこのカットソーにインナーの着用など不要ですが、仮にエアリズムのVネックTを着たとしても、首元からちらりと見えてしまう点は注意を要します。

程よい落ち感で若干末広がりなシルエット

このカットソーは上の方がタイトめで、下の方がゆったりめの作りです。そして上述の通り、裾が“ラッフル”になっているため、特に大き目のサイズを選べば、その作りを強調したAラインな着こなしになります。

一方で、肩幅に合わせて着れば、適度に体型を隠しつつ、自然な着こなしになります。

それでは、このTシャツの寸法を見てみましょう。XSから3XLまでの7 サイズが用意されています。

身長178cm体重64kgで上半身は細身の筆者はXLサイズを選びました。そんな筆者の着用実感も付記しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

身丈はXSで54cm、Sで56cm、Mで58cm、Lで60cm、XLで62cm、XXLで64.5cm、3XLで66cm。筆者の場合、スラックスのポケットが半分隠れる程度です。ちなみにこの寸法は“下側の生地”の裾までの丈の長さです。“ラッフル”部分の先端までの長さは、XLで70cm(筆者実測)でした。加えて、この“ラッフル”により、右側のポケットだけは完全に隠れます。

肩幅はXSで38cm、Sで39cm、Mで40cm、Lで41.5cm、XLで43cm、XXLで44cm、3XLで45cm。細身の筆者の場合、ほぼジャストサイズです。

身幅はXSで41cm、Sで43.5cm、Mで46cm、Lで49cm、XLで52cm、XXLで55cm、3XLで58cm。筆者の場合、体に密着しない程度の、ごく自然な見え方です。

袖丈はXSで17cm、SとMで18m、LとXLで19cm、XXLで20cm、3XLで21cm。実のところ、かなり短めです。このカットソーを選ぶ上で、大いに検討を要するところかもしれません。

細身の筆者の場合、袖口が二の腕の一番太いところに寄り添う程度。幸いにして、特に違和感はありませんでした。しかし体型がそこそこしっかりしている方であれば、かなり寸足らずな印象になってしまう可能性があります。

実際、このカットソーのインナーにユニクロのエアリズムTを着用すれば、その袖の先が少しはみ出してしまうくらいに、このカットソーの袖は短いのです。

筆者はこのカットソーの上に何かを羽織ることで、インナーとして使う予定ですが、もしこのカットソーを“一枚着”として使うのであれば、より大き目のサイズを選んだ方が無難そうです。と言っても、サイズを上げてもさほどに袖自体の長さは変わらないのですが。

このあたりは是非、店頭でご試着の上ご検討いただければと思います。

薄手のジャージ素材でドレープ感のある生地

生地は綿100%ですが、薄手でなめらかなジャージ素材である上に、まるでシルクのような風合いを与える「シルケット加工」がされており、高級感があります。

薄手な割に、生地自体にある程度重みがあるので、「風がそよぐたびにひらひらする」ということはありませんが、特に“ラッフル”の部分のドレープ感がおもしろい見え方になっています。

なお、薄手とは言え、前述の通り前身頃の生地は二枚重ねになっているため、カラーは白(00 WHITE)を選んでも、乳首が透ける心配はありません。

ケアについてです。普通に洗濯機が使用できます。「シルケット加工」はシワができにくくなるという特徴もあり、脱水を弱めにすれば、ほとんどシワは残りません。

本稿の冒頭でご紹介した写真も、一度洗濯をして陰干ししたものです。イージーケアで済むのはありがたいところです。

用途次第でいずれも魅力的な3色展開


http://u0u1.net/JE7f

色はユニクロ表記で「00 WHITE」「08 DARK GRAY」「24 ORANGE」3色展開。筆者は夏に向けて汎用性の高そうな「00 WHITE」を選びましたが、黒に近い印象の「08 DARK GRAY」も同様に使い勝手が良さそうです。

「24 ORANGE」はツヤのある生地のため特に鮮やかな印象が強い点で人を選びそうですが、アウターと合わせることで、ネオンカラーをコーディネートに積極的に採り入れたい方にはオススメです。

価格は1990円(+税)。XS・XXL・3XLはオンラインショップのみの対応となります。

ユニクロ× JWアンダーソンまとめはこちらから↓

【2018春夏】ユニクロ×JWアンダーソンおすすめアイテム総レビュー【7点】

2018.05.03
EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。