ユニクロのリネンコットンシャツのサイズ選びのポイント

今回ご紹介するのは、ユニクロが得意とするベーシックなスタンドカラーシャツです。特徴は、商品名にある通り“リネンコットン”の素材感。春から秋にかけて長く使えそうです。

ただ、サイズ選びについては若干の注意を要します。特にこのアイテムは通販限定商品ということで、本稿がご購入に向けてのご検討の一助となれば幸いです。

風合いの良い生地はシワにご注意

まず生地についてです。素材は麻(リネン)53%と綿(コットン)47%の混紡です。リネンの爽やかさを確保しつつ、コットンの柔らかさが加わって、着心地のよさを確保しています。

ただ、リネン100%のシャツほどではないにしても、シワはつきやすいです。ヒジの内側など、曲げ伸ばしをするところは特にシワがたまりやすくなっています。

そもそもジャケットと合わせて着るようなドレスシャツではなく、ざっくりと着ることを前提としたカジュアルシャツと考えるべきでしょう。
※ドレスとは? こちらをご参照ください。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

また、この生地感がシルエットの美しさにも関係しているのですが、シルエットについては後述します。

ボタンはプラスチック製ですが、高級シャツに使われる“貝ボタン”を意識しているのか、光をうまく反射させてツヤがあるように見せる作りになっています。

ちなみにユニクロは様々な生地でスタンドカラーシャツを展開していますが、特にドレス感のある「エクストラファインコットンブロードスタンドカラーシャツ」に比べると、このシャツのボタンのサイズは約2割ほど大きめ。この点でも、カジュアルな印象となっています。

※「エクストラファインコットンブロードスタンドカラーシャツ」については、こちらの記事をご参照ください。

ブロードシャツならユニクロがおすすめ!新作はシワがとりやすいよう進化している!

2018.01.07

ケアについてです。タグの洗濯表示によれば「洗濯機での弱い洗濯」が推奨で、脱水や乾燥はNGとなっています。

実際に洗濯してみて実感しましたが、そもそも上述の通り、シワがつきやすいリネンとコットンの混紡ということで、乾燥機はおろか、強めに脱水するだけで、取りにくいシワができてしまいます。脱水はごく弱めに留めて、陰干しで乾かすことをオススメします。

なお、シワができやすい生地とはいえ、襟と裾にアイロンをかけるだけでも印象は大きく変わります。特に裾の先端のシワはかなりだらしない印象になるため、気をつけたいところです。

シンプルですっきりとしたデザイン

続いてデザインについてです。まず、商品名にもなっている「スタンドカラー」について。襟の部分を、Yシャツに見られるようなレギュラーカラーから簡略化することで、シャツが本来的に持っているドレス感が緩和され、“カジュアル”な印象を作っています。

前立ては「裏前立て」。前立てとは、シャツのボタンを留める穴の開いた生地の部分のこと。これが表側に出ているものを「表前立て」、裏側に隠れているものを「裏前立て」と呼びます。どちらが優れているということではないですが、印象としてはこのシャツのような「裏前立て」の方がよりすっきりして見えます。

一方、このシャツには胸ポケットがあります。ポケットがないシャツは、インナー向けのアイテムという印象がより強まりますが、ポケットがあると、アウターのように一枚で着てもサマになるもの。例えば大きめのサイズを選んで、袖をまくりつつ羽織として着るのも一手です。

総じて、このシャツはカッチリし過ぎない、程よくバランスのとれた“大人っぽさ”のあるアイテムと言えるでしょう。構成要素自体はシンプルなので、どんなアイテムとも合わせやすいのは便利なところです。

リラックス感のあるシルエットかつサイズ感はやや大きめ

続いてシルエットについてです。デザインのところでもご紹介した通り、このシャツは1枚でも着られることが前提の作り。ジャケットの下に着るのに適したタイトさではなく、しかし見るからにオーバーサイズということでもない、程よくリラックス感のあるシルエットです。

リラックス感と言っても、横に広がっているというわけではありません。アームホールは細めですっきりとした印象。身幅もダブダブと言うほどの横幅は感じさせません。

しかしながら、柔らかな生地感が作るふんわりとした印象が、結果としてシルエットの良さにつながっています。

それでは、このシャツの寸法を見てみましょう。XSから4XLまでの8サイズが用意されています。身長178cm体重64kgの筆者が選んだのはMサイズ。そんな筆者の着用実感も付記しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

肩幅はXSで42.5cm、Sで44cm、Mで45.5cm、Lで47cm、XLで49cm、XXLで51cm、3XLで53cm、4XLで55cm。

身幅はXSで50cm、Sで53cm、Mで56cm、Lで59cm、XLで63cm、XXLで67cm、3XLで71cm、4XLで75cm。

筆者が着た場合、肩回りを動かして窮屈感は一切ありませんが、一方で布が余って不格好な印象もありません。

ところでこのシャツ、サイズの見方について、ちょっと注意を要します。と言うのも、先にご紹介した「エクストラファインコットンブロードスタンドカラーシャツ」と、公式サイトの表記上は全く同じ数字が記載されているにも関わらず、実際に2枚を重ねてみると、明らかに大きさが異なるのです。

身幅は、少なく見積もっても1cmは異なります。今回ご紹介しているシャツの方が細身です。ちなみにMサイズの身幅は「56cm」となってしますが、筆者の実測では、どう測っても51cmほどしかありません。測り方が異なるのでしょうか。謎です。肩幅の数字は合っているのですが。

続いて、袖の部分です。袖丈はXSで57cm、Sで58.5cm、Mで60cm、Lで62cm、XLで63.5cm、XXL~4XLで64.5cm。

裄丈はXSで78.5cm、Sで80.5cm、Mで83cm、Lで85.5cm、XLで88cm、XXLで90cm、3XLで91cm、4XLで92cm。筆者が着た場合、手の甲が少し隠れる程度です。

「エクストラファインコットンブロードスタンドカラーシャツ」と比べると、これも公式の寸法は同じはずですが、実測では今回ご紹介している「リネンコットンスタンドカラーシャツ」の方が、袖丈は約1.5cm長くなっています。前者は公式発表通りの60cm、後者は61.5cm。

着丈はXSで70cm、Sで72cm、Mで74cm、Lで76cm、XLで79cm、XXLで80cm、3XLで81cm、4XLで82cm。筆者が着た場合、スラックスのポケットより下に少し長いくらいです。

これも比較すると、今回ご紹介しているシャツの方が縦に2cmほど長く、実測で76cmほどあります。

ちなみに筆者が間違えてLサイズを買っている、ということはありません。確かにMサイズです。「リネンでシワができる分だけ短くなるから、それを見越して大きめに作っている」ということでしょうか。やっぱり謎です。

実際のところ、カジュアルに着こなす前提であれば多少大きめの作りでも不都合はないかもしれません。ただ公式サイトの数字だけを鵜呑みにして購入すると、若干の違和感を覚える可能性がある点、あらかじめご承知置きください。

いずれも爽やかな印象に仕上がっている計6色展開


https://goo.gl/guGvAk

このシャツはユニクロ表記で「00 WHITE」「31 BEIGE」「56 OLIVE」「61 BLUE」「67 BLUE」「69 NAVY」の6色展開。

冒頭でご紹介した通り、本アイテムは通販限定商品であるため、筆者も全てを現物で見ているわけではありません。ただ、筆者が購入した「31 BEIGE」の色の印象は、PC及びスマートフォンで見る画像の印象と、特にギャップはありません。

もし他の色もそうであるならば、いずれもリネンの素材感が活きた、爽やかな色に仕上がっていると言えるのではないでしょうか。

価格は1990円(+税)。ユニクロは5000円以上の注文で送料無料、ということで、サイズ違い、色違いでの複数枚購入もオススメです。

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2020.01.28
EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。