ユニクロのミラクルエアースキニーフィットジーンズは他のデニムと何が違うのか?

今年の春、白のパンツが無性に欲しくなり出会ったのが、今回紹介するユニクロの「ミラクルエアースキニーフィットジーンズ」です。

ミラクルエアーという名前は「ああ、前にそんなのがあったな」程度でしたので、意識せず値下がりした金額につられ購入しました。そしてあまりの良さにインディゴカラーも追加購入。履いてみてわかったこのデニムの良さをレビューします。

ミラクルエアーってどんな素材?

ミラクルエアーとは、ユニクロが2015年に「究極の軽量ジーンズ」として東レ・カイハラ社と共同開発した素材を指します。ジーンズに気軽さとストレスフリーな履き心地を実現するため開発されたこの素材は、繊維の約55%を空洞にした、世界最高クラスの特殊中空糸です。

これにより、従来のジーンズに比べ20%の軽量化を実現しています。また、素材の恩恵として抜群に柔らかく一日中快適に過ごすことができるデニムとなっています。

これまでの本格デニムと言えば重くてゴワゴワした履き心地で街着ではいいけど、家に帰ったらすぐジャージに着替えるとイメージされる方もいらっしゃるでしょう。しかし、このミラクルエアーは、デニムらしいユーズド感を持ちつつ快適性や着やすさを追求しています。

ミラクルエアージーンズは何が違うの?

ここからは「他のデニムと何が違うの?そんな変わらないんでしょ?」そんな想いを解消するため、掘り下げていきます。こちらはミラクルエアースキニーフィットジーンズのホワイトです。ユニクロで通常販売されているスキニーフィットジーンズと形についてはほぼ同じで、5ポケットの基本形ですね。

29インチでウエスト73cmなので、サイズも全く同じです。手に取った感想はビックリするほど軽いという訳ではなく、少しふわっとするかなというのが率直なところです。あまりに軽すぎると安っぽい印象になりますから、好感が持てます。

ディティールもご覧ください。こちらは正面右側、コインポケットです。

背面もポケットは2つの典型的な造りです。もちろんベルトループもしっかりとしています。

生地を近くで見ても、他のデニムに引けを取らない風合いをしています。これを見て特殊な素材だからと敬遠する方はほとんどいらっしゃらないでしょう。素材比率は綿81%、ポリエステル17%、ポリウレタン2%です。

上記画像左側のインディゴデニムは同じくユニクロのウォッシュ加工されたカイハラジーンズです。カラーが違うので一概には言えないですが、比較しても風合いは負けていません。

ミラクルエアーという名前のとおり、軽さを追求しています。それは前述した生地だけではなく、リベットやボタン、ジップの金属部分においてもアルミを使用しています。

ちなみに、車や自転車等でもアルミホイールやボディにアルミを使って軽量化するものですが、如何せん高価になります。しかしそこは巨大な生産背景を持つユニクロですから安く抑えることができるのでしょう。

また、スレーキと呼ばれるポケットの袋地も別素材を使い、とことん軽さにこだわっています。

軽さを意識しつつもこだわるところにはしっかりこだわっています。こちらはウエストベルト部分ですが、2枚仕立てになっていて、着用して安心感があります。

生地のストレッチを担保する素材であるポリウレタンは2%と、通常のスキニーデニムと同じです。太もものあたりもしっかりと伸び縮みしますので、普段スキニーを履いている人であれば窮屈な印象はないでしょう。

そして肝心な履き心地です。なるほど、軽いと驚くほどではありませんが、履いた瞬間ふわっとした感じが伝わります。通常のデニムのようにガサガサ、ゴワゴワした風合いは払拭されています。

ジャージほどではありませんが、これなら家の中でもストレスなく過ごすことができます。ただし、通常のデニムに比べ少し薄手です。11月頃までは耐えられるでしょうが、真冬はまず無理でしょう。

かといってペラペラした印象は全くありませんのでご安心を。最後にサイズ選びについて。テーパードと言って太ももから裾にかけてだんだん細くなっていくタイプですので、太ももの大きさが気になる方もぜひ挑戦していただきたいシルエットです。

ちなみに29インチでウエスト81.5cm、ヒップ91.5cm、太ももの付け根を示すわたり幅は28.0cm、そして最後に裾幅は16.0cm。裾幅は少し広めで、スキニーと呼ぶには少しずんぐりした印象にさせてしまいますのでここは少しマイナス。

ただ、特に窮屈といった印象もないし、せっかくのスキニーシルエットですから、できるだけ小さいサイズを選ぶのが吉です。170cm55kgのやせ型ですが、ワンサイズ落として28インチでもよかったかな。

スキニーは何度も履いて、徐々に伸ばしていって、その人の体型に合わすのがカッコいい。そんな「育てるジーンズ」の使い方がこのミラクルエアー素材でも可能です。

ダメージ加工の入門としてピッタリ、自分でやってしまおう!

デニムの魅力といえば、履き続けるごとに増えるヒゲや色落ち、そしてダメージでしょう。その辺もミラクルエアー素材は叶えてくれます。通常のデニムのようなシワ感がしっかり出ています。

特殊な素材を使いながら、こうした風合いを出せるのは嬉しい限り。話は逸れますが、白のパンツってキメすぎな印象を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

購入当時はシワもダメージも全くない状態で、コレジャナイ感がすごかったことを覚えています。そこで思いついたのがダメージ加工です。少しこなれた印象を出そうとチャレンジしてみたのですが、これが大当たり。

こうした自然なダメージを他のデニムに比べ容易に出すことができました。これはミラクルエアーの素材が要因です。繊維の約55%を空洞化した特殊中空糸は、カッターを当てると程よく反応してくれます。

縦糸に数箇所刃を入れて、指で擦ればいいだけです。ダメージ加工をやったことがないという方も、ぜひチャレンジしてみてください。

インディゴ、ホワイトともにキレイにダメージを作ることができます。少し薄手であることが加工のしやすさを手伝ってくれます。通常のデニムであれば家庭用ミシンの針が通らず敬遠されますが、この程度の薄さであれば針も通ります。

ちなみに写真のジーンズは、よりスッキリしたシルエットになるよう、自分で裾幅を約1cm縮めています。慣れない手でミシンを使いましたが、少しは上手くいったかなと(笑)。こうすることで裾の少しルーズな印象をシャープにすることができます。

鏡で見た印象が劇的に変わりますのでお試しあれ。このようにダメージ加工や裾のお直し等、自分でカスタムしやすい素材です。また、キメすぎを抑えるには裾上げの際にカットオフにしてみるのもよいでしょう。

裾上げに関してはユニクロ店舗にて対応してくれます。念のためですが、加工しやすいからといってこの素材が特別ダメージを受けやすいわけではないです。その点については4ヶ月ほど履いて実証済みですのでご安心ください。

店舗にはまだあるようです。見つけたら即買いの一品

2015年の販売当時は3,990円(+税)とユニクロのジーンズとしては高価だったことを覚えています。振り返ると、原価や人件費高騰の煽りを受け低迷していた時期です。

しかし、あれから2年経過していますので、今では格安で手にすることができます。ホームページ上には掲載されていませんが、ワゴンセールに残っている店舗が多いです。

先日確認すると、1,290円(+税)で販売していました。今回はホワイトをメインに紹介しましたが、これから秋に活躍するのは断然インディゴカラーでしょう。見つけたら手に取ってみてください。

籠屋@CU2moro

この記事を書いた人

籠屋@CU2moro

身長169.8㎝ 55kg 靴26.0cm

平日はスーツ、土日祝のために私服を買い漁るのが至福な日々。 「お金をかけずにオシャレを楽しむ」がモットー、家からユニクロまで徒歩5分が自慢。