まるで本革!6000円で手に入るユニクロのネオレザーライダースを見逃すな!

秋冬物として新発売されたユニクロの「ネオレザーライダースジャケット」。今までユニクロはレザー商品にあまり力を入れていなかった印象がありますし、これまでのレザーアイテムも正直言って「安かろう悪かろう」でした。

レザーは高価な素材なので、価格はどうしても高くなってしまうもの。かといってフェイクレザーを使って格安で作っても「安っぽい」印象になってしまう……。

しかし、この「ネオレザーライダースジャケット」はそんなイメージを覆す名品。「どうせフェイクレザーなんだから安っぽいんでしょ?」「6000円でまともなレザーアイテムを作れるわけがない」と思われるかもしれませんが、一度見てみたらびっくりすることを保証します(笑)。

かつてこれほどまでにコストパフォーマンスに優れたレザーライダースは無かったでしょう。

まるで本革!? 進化したユニクロの「ネオレザー」

  レザーライダースを見るべきポイントは、やはりまず「素材」。つまりレザーです。

この商品も流石に本革ではなくフェイクレザーですが、これがかなりのクオリティ。「ネオレザー」と呼ばれるユニクロの合成皮革で、本革のようなマットなツヤ・光沢感をしっかり感じることができるのです。

また、質感もラムレザーのような柔らかさがあります。

「いかにも合皮」といった安っぽさがありません。ある程度目が肥えた人でも、一瞬で見分けることは難しいでしょう。

レザーアイテムを見慣れていない普通の人にはこれが本革かフェイクかを見分けることはまずできません。また、レザーアイテムには匂いの強い物も少なくないですが、このネオレザーのジャケットは特に匂いを感じないですね。

流石に「本革と全く同じ」とまでは言えません。じっくり見てみると均一で人工的な表情をしていますし、本革のような重圧な雰囲気を完全に再現しているとまでは言い難い。しかし、「レザーに特別こだわりがある人以外はこれで十分かな?」と思えるレベルには到達しています。「フェイクレザー=安っぽい」という先入観を取り払って是非見て欲しいですね。

デザインやシルエットも、いたって普通のライダースジャケット。ユニクロだとバレる、通称「ユニバレ」してしまうような特徴的なデザインもなく、ユニクロにありがちな野暮ったいシルエットでもありません。加えてこの素材ですから、このレザーライダースを見てユニクロだと思う人は誰もいないでしょう。

ちなみに、素材に樹脂が使用されているので本革のレザーライダースのように長年愛用することは出来ず、いずれ必ず劣化します。これを心配している方がいらっしゃるかもしれませんが、3年は使えますし価格を考えれば十分元は取れるでしょう。

これほどまでに進化したユニクロのフェイクレザー「ネオレザー」ですが、実はもっと本革に近づけることが出来ます……。その方法はズバリ「洗濯」するだけ。最後には洗濯後の変化レポートなども記載しているので、そちらもお楽しみに。

3種類のレザーライダース、どれを選べばいい?

同じネオレザーという素材で、シングル、襟付きのシングル、ダブルの3種類のライダースジャケットが販売されています。定番商品ではないにもかかわらずこの勢い、ユニクロの本気度が伝わってきますね。

今回ご紹介するのはシングルですが、実は今注目されているのはダブルライダースです。

「ダブルはちょっと厳ついイメージがあって着にくい」と思うかもしれませんが、ファッショントレンド的には現在「装飾性」がテーマになっており、華やかさが求められるようになってきています。というわけで、シンプルなデザインのシングルより装飾性の高いダブルのほうが今は人気なんですね。

レディースではメンズよりさらに前からダブルライダースが流行っており、昨年もダブルライダースを着こなしている女性をいたるところで見かけました。トレンドはレディースを見れば分かるとよく言われるように、少し遅れてからメンズでもトレンドになってきているのです。

なので、ファッショントレンド的にはやはりダブルをオススメするのですが……。私はシングルのほうが好きなので今回購入したのはシングルライダース。

個人的には、シングルライダースをこんな風に白Tと合わせたりしてとことんシンプルに着こなしたいですね。トレンド感は一切ありませんが(笑)。

したがってトレンド的にはダブルライダースを、シンプルなスタイルが好みの方にはシングルライダースをオススメします。トレンドから外れているといっても、シングルが着れなくなっているわけではまったくないのでご安心を。

ただ、どちらが良いか分からないという方にはトレンドの効果を考えて今だとダブルでしょうか。

細部まで作り込まれている点も高評価

というわけで「ネオレザーシングルライダースジャケット」の素材の品質以外、ディテールもしっかり見ていきましょう。細かい箇所もよく出来ているので尚更驚かされます。

シングルなので、襟はこのようにバンドカラー。ボタン一つで止めるようになっています。もう一つのシングルタイプのライダースは襟が付いていますね。フロントにはジップがまっすぐ一本あるだけのシンプルなデザインです。

そしてフロントのジップはダブルジップなのが偉い。少し燻んだようなマットな質感のジップで、安っぽさは感じません。悪い意味で新品のようなキラキラした光沢もないので、ジップだけ浮いて見えてしまうようなことはないですね。

裏地はこのようにポリエステルの生地になっています。中にはポリエステルの中綿が入っているのでそこそこ暖かく、その分全体的に生地が厚くてなっているので寒い時期になっても着ることが出来ますね。

スリムフィットと書いてありますが、レザーライダースとして特別細身に作られているわけではありません。私は普段アウターはMサイズ、肩が広いので時々Lサイズといった具合ですが、このアイテムはMサイズでジャストでした。Mサイズですと実寸で着丈64cm、肩幅44cm、身幅53cm、袖丈62cmになります。

これは襟付近のタグの写真。ユニクロタグも黒く染められていて目立ちにくくなっています。細かいポイントですが、意外に重要なポイント。かっこよくレザーライダースを着こなすことが出来ても、脱いだ時にチラッとユニクロタグが見えるのは避けたいのは私だけではないはず。

より本革っぽくするには、洗濯機に入れよう!!

レザージャケットを洗濯機に入れると適度にシワが付いてかっこよくなる……というのは有名な話。レザーというと水に弱いというイメージがありますが、意外に問題ないというのもよく聞きますね。

特に今回はフェイクレザーなので一般的なレザーより水に対する強度も遥かに強く、ハードルはかなり下がるでしょう。実はタグにも「手洗い」表示があるので、水に濡らすこと自体はメーカー的にもOKなようですね。

と言いつつも、しっかりネットに入れて中性洗剤でドライモードにして洗うというチキンっぷり(笑)。実は実際にやってみるのは今回が初めてです。果たして洗濯前と洗濯後とではどう変化するのか、参考になれば幸いです。

まずは全体の写真から。先ほど見ていただいた写真が洗濯前になります。そしてこちらが洗濯後。

写真では少し伝わりづらいかもしれませんが、洗濯することで表面がクタッとした表情になっているのが分かるでしょうか。ところどころシワが付いたりしていますね。こうなることでヴィンテージのような雰囲気になり、より本物っぽくなります。

こちらは洗濯前の襟のアップ。

こちらが洗濯後になります。襟も少し着古した感じがでています。このクタッとした襟がかっこいいんですよね。

こちらはフロントのポケットの写真。洗濯前になります。

そしてこちらが洗濯後。これは特に違いが分かりやすいですね。ポケット周辺にシワが出来ています。

全体的に、洗濯機に入れることでより本革らしい表情になるのが分かっていただけたでしょうか。もちろん洗濯によってサイズ感が変わったりパーツが壊れたりといったことはありませんでした。

もう一度言いますが、これで価格が5990円(+税)というのは衝撃的なコスパです。まだ暑いので秋冬物など見る気も起きないかもしれませんが、レザーライダースをお持ちでない方や気になっている方は是非チェックしてみてください。本当にオススメです。