シンプルが良いとされるノームコアトレンドが終わりを迎え、夏のTシャツコーディネートにアクセントを加えるならベストがオススメです。しかし、スーツ用のベストを重ねてしまうと途端に大学生っぽくなってしまい気恥ずかしくなります。そこで、キメすぎず、かつ地味さを払拭するアイテムが、ユニクロのクルーネックベストです。
決めすぎにならないデザイン
(クルーネックと、Vネックベストの違い)
まずはデザイン。クルーネックとは、つまり丸首です。学生の制服に使われるスクールベストやスーツに使われる共地のベストは、Vゾーンから見えにくくするために基本はVネックが多いのですが、クルーネックにするだけで柔らかい雰囲気になり、仕事着感が薄れます。
クルーネックの効果はこれだけではなくベストの下に着たインナーの見える分量がVネックより抑えられるためファッション初心者でも派手な色のインナーを仕込みやすい点があります。また、スーツベストにはついてるボタンもなく、プルオーバーになっているのもポイント。大量生産のユニクロの商品は天然ボタンを使えないので、ボディの素材は極上でもボタンの安っぽさで損をすることがままあります。潔くボタンをやめたことで、そういった心配もありません。¥
裾のデザインはスクエアです。スーツ用ベストの裾はデザインされているものが多く、Tシャツにレイヤードした場合に、裾の形の差によって作為的に見えることが多いのですが、ユニクロは一直線なので、カットソーなどとの相性もよく、綺麗にレイヤードすることができます。
サイズ展開が多いのがユニクロの強み
180cm、67kgの大柄な筆者はLサイズを購入しています。普段ユニクロのシャツ類はMサイズを選ぶのですが今回はLサイズがジャスト。ベストを選ぶ際は肩幅に神経を使いますがそもそもベストは既製品で綺麗に見えるサイズ感がなかなか見つかりません。
お直し屋にはスーツと同様にスーツベストのお直しも推奨してる店もあるほど。なぜなら、ブランドのサイズ展開はSMLの基本3サイズで、少ない選択肢から選ぶからこそお直しが前提となっています。しかし、ユニクロはXSから4XLまで通常の倍以上の8サイズも展開しているので綺麗に見えるサイズを選べる確率が上がります。ちなみにLサイズの肩幅は素人の採寸で49.5cmでした。
お直しありきのブランドの場合、アイテムの値段プラスお直し代で総額は上がります。また、仕上がるのを待つ間着られないのでお直しいらずでユニクロ価格で収められると、ほかのブランドは白旗を挙げざるをえないでしょう。
2000円とは思えないクオリティ
綿72%、ポリエステル28%の混紡素材で、使われている綿は希少なスーピマコットンです。スーピマコットンは通常の綿に比べて糸が細いので、ニット製品にするにはふんだんに量を使用する必要がありますが、惜しみなく使うことでしっかりとした生地になってます。
また、筆者がこの商品を買う決め手になったのはニット素材ということで編み目の隙間があるため写真のようにピンタイプアクセサリーや缶バッジを付けても生地に穴が空く心配がなく、自分なりのアレンジを楽しめる汎用性に惹かれました。色展開はグレー、ベージュ、ブラック、ネイビーの4種類。価格は1990円(+税)。