2019年、ユニクロとエンジニアドガーメンツのコラボでポロシャツが4型発売されたのですが、その中でも異彩を払っていたのがオーバーサイズポロシャツというジャージー素材のポロシャツです（以下ガーメンツポロ）。ドロップショルダーで身幅があり、1番上のボタンがなく、オープンカラーで着られ、肩にステッチでデザインの入ったとても素晴らしいポロシャツでした。
2020年度は残念ながら、エンジニアドガーメンツとのコラボの商品はありませんが、昨年のコラボ商品にインスパイアされた商品が発売されました。それが今回紹介するオーバーサイズジャージーポロシャツ(半袖)です（以下ジャージーポロ）。
このジャージーポロ、個人的にはガーメンツポロに匹敵する良品でした。あまりに気に入ってしまったため、筆者は三色も購入しました。このジャージーポロを、過去の名作ガーメンツポロと比較しながら、紹介していきましょう。
まず形は、重ねてみるとほぼ同じ。上がガーメンツポロで下がジャージーポロです。筆者は最初、ジャージーポロのMサイズを試着したのですが、あまりオーバーサイズに感じられず、Lサイズを購入しました。実は、ガーメンツポロはMサイズなので、着丈や身幅は、ジャージーポロのLサイズとガーメンツポロのMサイズが同じサイズ感なのです。つまり、ワンサイズ、ガーメンツポロはワンサイズ大きい。ガーメンツポロの方が、よりオーバーサイズで、ジャージーポロは、ワンサイズ落とした大きさになっています。
さらにユニクロの鹿の子ポロシャツを同サイズで重ねてみました。上が鹿の子で下がジャージーポロです。オーバーサイズジャージーポロシャツのほうが、着丈も袖丈も長く、特に身幅がかなりあります。筆者はお腹ぽっこり体型なので、鹿の子ポロシャツを着ると、かなりお腹が目立ってしまいます。しかしジャージーポロを着ると、肩から胸、腹そして裾まで、つっぱり感がなくなり、ぼっこりお腹が全く目立ちません。そういった意味でも、体型を気にされている方には最適のポロシャツだと思います。
次に、各部分を見ていきます。ガーメンツポロと違う点はボタンの数です。写真左がジャージーポロ、右がガーメンツポロ。ガーメンツポロはボタンが１つで、一番上のボタンは無いので、オープンカラー的な着方になります。ジャージーポロは2つのボタンがあるので、襟元のボタンを閉めて使うことができます。
1番上のボタンを開ければ、オープンカラー風に、首元を見せてちょっと色気のある着方ができます。ボタンを1番上まで閉じて使うと、少しドレス感が出て、フォーマルな着こなしができます。ガーメンツポロもジャージーポロも、ボタンを付けてある部分は、ヘリンボーンのテープとなっていて、装飾性が感じられます。ボタンを開けたときのほんのちょっとの装飾がとてもかっこいいです。
襟の形はほぼ同じです。ポケットは位置と形大きさはほぼ同じですが、ガーメンツポロ（写真右）は角が丸みを帯びていて、ジャージーポロ（写真左）はホームベース型になっています。曲線よりも直線の今年の方がほんの少しドレスライクな印象があります。
裾にはどちらもスリットがあり、ポッコリお腹でも裾が突っ張らず、体型隠しに最適です。ガーメンツポロは肩の前に、生地と同色のステッチが入っていて、近くで見ると装飾性がありました。ジャージーポロはステッチはありません。ぱっと見にはシンプルなポケット付きのポロシャツといった形で、昨年よりもドレスライクに見えます。ガーメンツポロは完全なカジュアルですが、ジャージーポロはクールビズのオフィスカジュアルにも使えそうです。
最後に質感ですが、ガーメンツポロ厚手でごわついた印象があります。古いヴィンテージのジャージー、または厚手のポロシャツのような質感です。それに対しジャージーポロの生地は、そこまでガサガサとしたものではなく、綿の厚手のTシャツといった生地感です。しかし内側は、少し起毛がかった素材で、ガーメンツポロよりも着心地はよいです。また、厚手なので、オフホワイトを選んでも、地肌が透けて見えるような事はありません。
実際に着てみると、どこかのブランドのオーバーサイズのポロシャツのような高級感があり、ほぼユニバレしないと思います。値段は1990円(＋税)ですが、5000円から一万円のデザイナーズブランドのポロシャツと比べても遜色のないような出来となっています。色は、オフホワイト、ブラック、ナチュラル、オリーブ、ブルー、の五色です。オフホワイトは、その風合いと色合いから、とてもヴィンテージ感のあるTシャツに仕上がっていて、何にでも合わせられることができると思います。
同じくブラックも、モノトーンであるので何にでも合わせやすいと思います。
ナチュラルは、いわゆるベージュです。ヌードカラーでもあるので、こちらを着るととても色気のあるコーディネートができるのではないかと思います。
オリーブは、色合い的に、少しミリタリーな雰囲気があります。カジュアルに着るにはちょうど良いと思います。
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ブルーは、ブルーと言うよりネイビーな色合いです。個人的には黒とネイビーとどちらを選ぶか迷ったのですが、夏に着ると言うことであればネイビーの方が着回しやすいかと考え、また色味も黒よりも個人的には好みなのでこちらを選びました。
筆者としてはオフホワイト、ナチュラル、ブルーを購入したのですが、ブラックもオリーブも買おうか迷う捨てがたい色味でした。このジャージーポロに、細身のスラックスやスキニーを合わせれば、Yラインシルエットの、体型が目立たないコーデができます。注意点としては、綿素材ですので、汗や水はねなどのシミが目立つこと、そして速乾性がないので、なかなか乾かないことなどが挙げられます。それを差し引いても、この素晴らしい風合いと、体型を隠せることは、他の通常のポロシャツとは比べ物にならない位、メリットがあります。
