ユニクロのスウェットプルパーカーは上品な大人のカジュアルアイテム

大人のカジュアルアイテムはシンプルであることが重要です。たとえばパーカーという定番アイテム、プリントが好みだといって手に取ってしまうと、着こなしのハードルは上がります。ただでさえカジュアルなアイテムにプリントが入ることで子供っぽい印象となり、「休日のお父さん」一直線になるからです。

そこで大人が手にすべきは、ユニクロの無地パーカーです。ポケットも目立たないようにデザインされたシンプルな一枚。カジュアルアイテムでありながら、ボリュームのあるフードは小顔効果も抜群で、オシャレ上級者からも一目置かれる存在です。

また、一見するとシンプルなプルオーバーパーカーですが、フードの裏地は綿60%、ポリエステル40%、リブ部分は綿86%、ポリエステル14%、本体は綿100%と部位ごとに素材の混率を変えています。単一素材で作った方が手っ取り早いものですが、混率をパーツごとに変えることで、見た目を良くしながらも快適な着心地を実現しています。製品開発に力を注ぎ続けているユニクロの熱意の現れでしょう。

最大の特徴はしっかりとしたフードの立ち上がりです。厚みのある生地と大きさは着用中も立体感をキープしペシャっとヘタりません。顔の周りにボリューム感のある生地があると対比効果で顔が小さく見えて結果的に全身のスタイルがよく見えます。もし既にお持ちのパーカーのフードが着用中に潰れているようならばこのユニクロ製品を着てみるときっと満足する仕上がりだと思います。

もちろんフードは実際にかぶることができるサイズなのでしっかりと頭部をカバーし暖かさをキープする実用性もあります。傘を持っていない状況で急に雨が降ってきても短時間なら対処でき筆者もこのフードに何度も助けられました。

紐の先端にあるほつれ防止のアレグレットはマットな質感の金属製です。このパーツは紐のほつれを防ぐという機能があるのですが金属の質感から首周りのさり気ないアクセサリーとしても効果的です。首元は他者の視線が留まる重要なポイントなのでほんの小さなパーツですが胸元を飾る自然なアクセントとなるでしょう。

もしこのパーカーの上にダウンベストやトレンドのボアフリースなどを重ね着するのならこのアレグレットと紐が隠れないようにアウターの上に出して見えるようにすることをオススメします。

首元にはユニクロのロゴとサイズがプリントされております。縫い付けるタイプの製品タグだと着用中に首にあたって違和感がある場合があるのでプリントは嬉しい仕様です。

一般的なパーカーはお腹周りにあるカンガルーのお腹の袋のような大きなポケットが特徴的ですが、このパーカーのポケット入口は正面よりもやや側面側にあり一直線でスマートな印象です。ステッチもなく極力目立たないようにデザインされているので、遠目にはポケットがないように見えます。

パーカーなのに機能性とデザイン性を両立させることで、カジュアルな要素を抑え、大人の男性がコーディネートに取り入れても上品に見えます。もちろんポケット内部もしっかりとした作りで手首まで入る大きさがありますが特別深くはなっていないのでしゃがんだ時などに入れていたスマホなどをポロッと落とさないように注意が必要です。

体型が綺麗に見えるサイズアップがオススメ!

サイズ展開は店頭販売ではS・M・L・XLサイズ、オンラインストアではXS・XXL・3XL・4XLも取り揃えており合計8サイズがあります。身長175cm標準体型の筆者は通常ユニクロのLサイズ(大きめなつくりの服だとMサイズ)を購入しているのですが、本アイテムのM、L、XLの各サイズを試着したところ街着としてはオーバーサイズのXLがベストだと判断しました。

Mサイズ、Lサイズも問題なく着られたのですが、ジャストサイズが故に伸びをしたときにお腹周りの生地がぴったりとフィットする裾のリブに乗っかりポコンと膨れ不格好になってしまいます。一方XLサイズを試着するとウエスト周りを締め付けずにどんなに動き回ってもストンと裾が落ちるのでゆったりとしたドレープが生まれます。

大きいサイズを選ぶことで服の面積が増え生地の重みで落ち感が生まれたのが理由でしょう。リラックス感のあるシルエットですが腕周りはダボ付きのないすっきりとしたデザインなのでトレーニングウェアや作業着としてではなく街着として購入するのなら1~2サイズアップも検討して良いでしょう。

また、袖のリブはコットンに化繊を混ぜているので伸縮性がよく頻繁に腕まくりを繰り返しても常に快適なフィット感を維持してくれます。たとえ大きなサイズを選んでも袖のリブが適度に細くなっているので見た目のだらしなさは感じません。腕まくりして身体の細い部分の手首を見せるとバランスがよく見え色気も生まれることから寒く無い気温では常に腕まくりをしている着方はオススメです。

新品の状態では裏地の糸くずが付着しやすいので注意が必要

裏地の起毛素材は太めの糸を使用しており柔らかい肌触りで少し汗ばんでも張り付く感じはなく快適です。しかし、新品の状態でこのアイテムを丸一日着た結果、上の写真のような糸くずがパンツに付いてしまうことが分かりました。白いデニムパンツや明るいベージュのチノパンのようなボトムスに合わせて着て脱いだ後には糸くずのゴミが目立つことになるでしょう。

筆者の白スラックスにも黒い糸くずが付きましたがクラフトテープなどで簡単に取ることができました。着用中の見た目に影響はありませんが、気づかずにこのまま洗濯すると他の衣類に糸くずが移って取るのが面倒なので、初めてこのパーカーを着る前には裏地を衣類ブラシで軽く撫でて浮いている糸くずを落としたり、裏返して単品で洗濯して糸くずを出来るだけ落とした方が良いでしょう。

洗濯してみた結果

ボディ本体は綿100%ということもあり洗濯前後で寸法が若干変化しました。新品の状態での身幅は62cmでしたが洗濯後には1cm縮んで61cmとなり、新品時の身丈は72.5cmでしたが洗濯後にはハンガーに掛けて自然乾燥させたことから重みで2cm伸びて74.5cmになりました。オーバーサイズを着る分には1~2cmの伸び縮みは誤差の範疇ですが、ジャストサイズで着る分には大きな差となります。例えばMサイズとLサイズどちらも着られるという体型の場合には身幅が縮まることから大きめのLサイズを選ぶと洗濯後に寸法が変化しても新品と変わらない印象で着れるでしょう。

フード部分の厚みがあるパーカーは洗濯後に乾きにくいというデメリットがありますが、このユニクロのパーカーはフード裏地にポリエステル40%をコットンに混ぜて乾きやすくなる工夫をしております。またフードの表地は本体と同じ綿100%を使っているので他者目線ではコットン100%の製品に見えるという細かい配慮がなされているのが素晴らしいポイントです。ハンガーに掛けて自然乾燥させる際の注意点として肩周りにポコッと痕が付かないように服を裏返した状態で大型のハンガーにかけて乾燥させて完全に乾いた後には畳んで保管することをおすすめします。

そして、自重で洗濯シワが伸びたのでアイロン掛けが不要なのが嬉しいポイントです。面倒くさがりの男性でも扱いがとても楽な服なので重宝するアイテムとなるでしょう。また、化繊を使用しているので乾燥機がNGなのでお持ちの方は誤って入れてしまわないように注意が必要です。

まとめ

メンズファッションのトレンドが着飾らないノームコアから装飾性を重視したスタイルに移行しつつあるので柄物アイテムに注目が集まりますが、柄物を引き立たせるのはシンプルで良質なアイテムです。既に柄のボトムスや小物をお持ちでしたらコーディネートの名脇役として活躍してくれるパーカーとなるでしょう。価格は2990円(+税)。

この快適さとフードのクオリティーを踏まえても満足の行く安い価格帯といえます。7色のカラー展開がありBLACKの他にOFF WHITE、GRAY、PINK、GREEN、BLUE、NAVYのラインナップがあり使い勝手の良い黒パーカーやコートのインナーとしての差し色にちょうどよいピンク色はオンラインストアでは欠品が始まっているようです。定番品ですが人気商品でもあるのでお求めの色やサイズが欠けないうちに早めのチェックがオススメです。

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はせぴょん

この記事を書いた人

はせぴょん

身長175cm 体重63kg 靴27.5cm

断捨離&アップデートでクローゼット内や美容品は一軍のみを残すことがポリシー。片付けもまともに出来ない性格が、オシャレで心境も変わり、部屋も、モヤモヤしがちな頭の中も常に掃除を心掛けるように。30歳独身。