足首を出して歩きたい季節に重宝するインビジブルソックス。様々なブランドで展開されている中でも、ユニクロの「ベリーショートソックス」は「本当に脱げない」と評判です。
ユニクロのオンラインストアで「ベリーショートソックス」で検索すると、複数のアイテムが見つかるのですが、今回はその中から2点をピックアップしてご紹介します。いずれも大変優秀なインビジブルソックスなのですが、それぞれに一長一短があるため、用途に応じて使い分けることをオススメします。
目次
黒子に徹したデザインの「ウラパイルベリーショートソックス」
まずは「ウラパイルベリーショートソックス」からご紹介します。そもそもインビジブルソックスの役割は、あたかも素足で靴を履いているかのように見せるべく、“黒子”に徹するところにあります。つまり汗を吸収しつつも、外には見えてはいけません。
外から見えないようにするためには、着用してもソックスの生地が靴の中で納まっているように、表に見える生地の面積が小さいことが重要です。かかと部分については、完全に覆うのではなく引っ掛ける程度に留め、足の甲も肌の見える面積が広い方が望ましいのです。
こちらは「ウラパイルベリーショートソックス」を実際に着用した写真です。加工により肌の質感は極力飛ばしています。表に見える生地の面積が極めて小さく、“黒子”に徹した優秀なデザインとなっていることがおわかりいただけるかと思います。
しかし重要なのは、「脱げにくい」という機能性。その点については、かかとの内側にしっかりとついているすべり止めが、かかととの摩擦係数を上げることで、脱げにくさを担保しています。
しかし実のところ、このソックスの脱げにくさを担保しているのは、このすべり止めだけではありません。「ウラパイル」という商品名の通り、内側の生地がタオルのようなパイル地になっている点がまた、大きなポイントなのです。
季節によって履く靴のサイズを替えている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。冬に履いている靴と夏に履いている靴が同じだとした場合、冬に冬用のソックスを履いてから靴を履くのと、夏に夏用のソックスを履いてから靴を履くのでは、サイズ感が違ってくるもの。
基本的に、冬用のソックスの方が、夏用のソックスよりも厚いはず。つまり、夏用のソックスで冬と同じ靴を履くと、かかと部分に若干の隙間が生じることで、ソックスと靴の摩擦が多くなり、それがソックスの脱げやすさの原因となるのです。
しかしこの「ウラパイルベリーショートソックス」は、裏地がパイル地になっている分の厚みがあるため、靴との摩擦が比較的少なくなり、結果脱げにくくなるのです。
なお、生地が厚くなる分、蒸れやすくなる側面はありますが、パイル地は吸汗性が高く、また消臭機能のある生地を用いているため、夏の使用に適したアレンジが施されています。
とは言え、これまた商品名の示す通り、裏だけがパイル地であり、表側は薄手の生地であるために、全体としての厚みは冬用ソックスに劣ります。よって、選ぶ靴によっては、多少脱げやすさが残ってしまっているのもまた確かです。オンラインストアのレビューの中にも「若干脱げやすい」というコメントが散見されます。
なお、オンラインストアでの購入であれば、まず間違えることはないと思いますが、ユニクロ実店舗の店頭でこの商品を探すと、「ベリーショートソックス」という名前だけが並んでいるために、間違えてしまう可能性があります。
この写真をよく見ていただくと「裏パイル仕様」と記載されているのがわかりますでしょうか。こちらを選ぶようにしてください。
より脱げにくいけれどより見えやすい「パイルベリーショートソックス」
さて、続いてご紹介するのは「パイルベリーショートソックス」です。こちらは表側もパイル地になっており、「ウラパイルベリーショートソックス」と同様の消臭機能に加え、水分の乾きやすいドライ機能も施されています。
着用すると、このような見え方になります。先にご紹介した「ウラパイルベリーショートソックス」に比べると、表に見える生地の面積がかなり大きめです。それでもスニーカー等、足が比較的隠れやすい靴であれば、ソックスの生地が人目につくことはないでしょう。
一方で、ローファーなど肌の見える面積の大きくなる靴を選ぶと、ソックスの生地が見えてしまいがちです。つまり、「ウラパイルベリーショートソックス」は合わせる靴を選ばないのですが、この「パイルベリーショートソックス」は合わせる靴を選ぶのです。
ただし、脱げにくさは圧倒的にこの「パイルベリーショートソックス」に分があります。足にかかっている面積が大きく、また生地に厚みがあるために、ソックスとかかとの間で摩擦が起きにくく、冬ソックスと同様のフィット感が得られるのです。
なお、ドライ機能や消臭機能について、このユニクロの2つのソックスのどちらがより優れている、ということはジャッジできません。ただ、他メーカーのソックスと比較したら、ユニクロのベリーショートソックスの方が消臭効果は優れているという印象がありました。
ソックス単体で「消臭効果がある」ことを実感するのは難しいのですが、他メーカーの「消臭効果がない」ソックスを履くと、夜になって悪臭という形で実感することになります。こうしたネガティブな実感が、ユニクロのソックスを履いた日の夜は無いのです。
ただこれも厳密に言えば、ソックスを着用した日の気温や湿度、ソックスの着用時間、履く靴など、諸条件を揃えた上で比較しないと公平性を欠きます。あくまで筆者の印象論という程度にお留めいただければ幸いです。
なお、こちらもオンラインストアではなく、ユニクロ実店舗の店頭で探す場合は、間違えないようにこのタグがついているものを選ぶようにしてください。洗濯については、どちらも洗濯機でガンガン洗ってOKです。
それによってかかとのすべり止めが機能を弱めたりすることはありません。ただ、ソックスの生地はどうしても、靴の中での摩擦によりダメージを受けやすいもの。
洗う際はネットに入れるまでしなくていいとは思いますが、裏返して洗う方がより長持ちしそうです。それでも1シーズン履けば処分しちゃう、というくらいにしっかり使ってあげると良いのではないでしょうか。
「ウラパイルベリーショートソックス」は4色展開
このソックスのカラバリは、ユニクロ表記で「00 WHITE」「03 GRAY」「09 BLACK」「69 NAVY」の4色です。サイズは25~27cmと27~29cmの2種類展開されていますが、本稿執筆時点の2020年5月29日現在、27~29cmは全カラーで欠品しています。
筆者はスニーカーを27.5cm、ローファーを26.5cmで履くのですが、このソックスは25~27cmで全然問題ありませんでした。なお、27~29cmはオンラインストアのみの取り扱いです。価格は390円(+税)。3点の購入で990円(+税)、4点目以降は1点につき330円(+税)となっています。
「パイルベリーショートソックス」は7色展開
このソックスのカラバリは、ユニクロ表記で「01 OFF WHITE」「04 GRAY」「08 DARKGRAY」「09 BLACK」「16 RED」「65 BLUE」「69 NAVY」の4色です。
サイズは25~27cmと27~29cmの2種類展開されていますが、本稿執筆時点の2020年5月29日現在、27~29cmは「65 BLUE」以外は欠品しています。筆者はこのソックスも25~27cmで全然問題ありませんでした。
なお、こちらも27~29cmはオンラインストアのみの取り扱いです。こちらも価格は390円(+税)。3点の購入で990円(+税)、4点目以降は1点につき330円(+税)となっています。