セミオーダーのスーツを展開するなどビジネスシーンのアイテムにも力を入れているユニクロ。実はビジネス用として展開しているネクタイも隠れた名品です。なんとシルク100%ながら値段は1990円(+税)と驚きのコスパ。
そして2020年に新たにニットタイもリリースされました。こちらもすでに販売しているベーシックなネクタイと同じく、素材がシルクながらも値段は1990円(+税)。シルク100%のニットタイを探すと一万円程度のアイテムが多いことを考えるといかに破格かわかります。
他のメーカーでここまで安価であれば、「品質や縫製がイマイチ」「そもそもホントにシルクなのか?」など疑念が浮かびますが、そこはユニクロ。万人が満足できるクオリティに仕上がっています。
素材感とディティール

すでに販売されているベーシックなスタイルのシルクネクタイと同様に、上質な光沢感をともなう素材感となっています。ネクタイといっても価格はさまざま。
このくらいの比較的、手頃な価格帯のものはどうしても素材に化学繊維がつかわれることが多いもの。正直、この価格帯で絹/シルク100%は貴重でしょう。ユニクロだからこそ実現できる価格です。

またシルク素材ということで、季節を問わずに着用することができます。例えばトップスであれば、コットンライクは春夏、ウールライクは秋冬というように素材の持つイメージは季節を左右しますが、ごく普通のネクタイに基本的に季節感がないように、フォーマルライクなシルク素材なので季節問わずに使えます。

なお、素材の見た目はポロシャツの鹿の子編みのようで凹凸がわかる織り方です。そういうとカジュアルな印象がありそうですが、糸自体が光沢感を持つシルクのため、艶感がハッキリとわかり、上品な見た目を担保してくれています。
剣先や大剣について
デザインは一般的なニットタイのつくり。そのため、剣先(ネクタイの先端)の形状は、普通のネクタイのように三角に尖っておらず、水平なスクエアエンドとなっています。先端は人の目が留まる、目立つ位置。
パッと見の印象を左右します。普通のフォーマルライクなネクタイと異なることをすぐにわかるデザインは、自然とアイテムの印象をカジュアルダウンさせています。
ネクタイは大剣の太さにより、ナロー/レギュラー/ワイドなどと呼び方が変わりますが、こちらは大剣の太さ6.2cmとレギュラータイプ。細すぎず太すぎないサイズのため、オンオフを選ばずに使用できるでしょう。
カジュアルとドレスのハイブリッドアイテム

バリエーションは無地のネイビーとボーダー柄のブルー。筆者はベーシックな、無地のネイビーを購入しました。ニットタイ、というとあまり馴染みにない方もいるかと思いますが、簡単にいうと、フォーマルなネクタイというアイテムをデザインと編み方でカジュアルに寄せた、ハイブリットなアイテムです。
職場にもよると思いますが通常のネクタイの代わりに使ってもよし、また街着のセットアップをドレスアップさせるために使ってもよしと、幅広いシーンで便利に使えます。また、シルクというと扱いが難しそうに感じるかもしれませんが、ぱっと外してクルっと畳むだけでシワもつかず、扱いも保管もカンタンです。
クリーニングはドライクリーニング推奨ですが、筆者は「ニットタイに一万円出すのはな……」と、ポリ素材の安いニットタイをいままで使っていました。買う前は大きな違いはなさそうに思っていましたが、実際に使ってみると、締める際に「キュツ」と音がするほどの素材感の良さを感じ、比べてみるとやはりわかる素材の艶感に魅了されました。
良品であることは間違いなし。使ったことがない人はぜひ、この機会に試してみてはいかがでしょうか。価格1990円(税別)。