ユニクロのレディースアイテムであるスマートスタイルアンクルパンツをご存知でしょうか。女性のON/OFF兼用アイテムとして販売されており、以下の5つの特徴を持っています。
①落ち感のあるスーツライクな素材
②センタープレス入りで裾に向かって細くなるテーパードシルエット
③くるぶしが露出するアンクルカットの股下丈
④ウエストゴムのイージー仕様(ベルトループ付き)
⑤自宅で洗濯可能。形状記憶で手入れがラク。
しかし、筆者がオススメする理由は「メンズでも履ける」という一言に尽きるのです。そのための工夫を紹介していきましょう。
目次
スマートスタイルアンクルパンツはメンズでも履ける!
このパンツ、実は単体で見るとかなりメンズライクで男性が着用しても問題ありません。むしろ女性がこのパンツを履くときには女性らしさを演出するためにパンプスを合わせたり、レディースライクな小柄なバッグを合わせたり、デコルテが見えるトップスを合わせたりなどとどこかで女性的なポイントを入れ込まなければオシャレが成立しないレベルで男性的なアイテムです。
実際にユニクロ公式サイトのSTYLING BOOKなどを見ていただくと、ほとんどすべてのコーディネートでそのような工夫がなされていることがわかると思います。筆者がこのパンツを「男性が履いても問題がない」と言い切る理由として、デザイン面・素材面でスーツライクだからというのももちろんあるのですが、サイズ感の面でも男性が着用して違和感のないものとなっています。
一般的には男性がレディースのパンツを履くとヒップ周りやもも周りがパツパツになり「レディースアイテムを無理して着用している感」が出てしまうことが多いです。しかし、このパンツについては男性が履いたとしてもヒップやもも周りには適度なゆとりがあり問題ありません。
素材は一見、ウールなのですが、ポリエステル69%、レーヨン29%、ポリウレタン2%でわずかにストレッチが利きます。生地の厚みはやや薄めで春用スラックスパンツという具合です。「もっちり」「しっとり」というよりは「サラリ」とした風合いです。筆者はユニクロのストレッチウールスラックスのオールシーズンタイプも保有しています。
両者を比較した際、ツヤ感や落ち感はやはりウール100%にかないませんが、生地の厚みや肌に触れたときの感覚は近いものがあります。なお、実際に着用して複数の友人と会う機会がありましたが、誰もがレディースアイテムであることに驚いていました。
ワンサイズアップ。そしてロールアップで旬のワイドテーパードシルエットに!
筆者はGUのトラウザーパンツならばMが適合サイズなのですが、このパンツはLがジャストサイズでした。公式サイトのサイズチャートで見ても両者のサイズ感にはそれほど違いがないことがわかります。しかし、筆者が今回オススメしたいのはさらにワンサイズアップのXLサイズです。
正直に言うとウエストが余ってずり落ちてきて腰パン状態になってしまうので、ベルトは必須。そして今回の提案のキモであるロールアップです。筆者は身長178.3cmですが2度ほどロールアップするとちょうど足首がすべて露出する程度の股下丈となります。まつり縫いの幅に合わせて一折り、二折り! これで2回のロールアップが完了です! サンプル着画をご覧ください。
ワンサイズアップすることでヒップ周りともも周りがかなりゆったりしたサイズ感になっています。しかしその一方で裾に向かってキュッと細くなるテーパードシルエットは健在です。
こういったシルエットのことを「ワイドテーパード」といいます。細身でタイトなパンツももちろん良いのですが、そろそろゆったりしたパンツも履きたい。けれど、いきなりドカンと太いワイドパンツを履くのにも少し抵抗があるといった方にこそおススメ。
レディースだからこその注意点!
注意点として2点上げておきます。まず考えてみれば当たり前なのですがいわゆる「社会の窓」がありません。そのため幼稚園児のようにズボンをずりさげでもしない限り立ち小便はできません。トイレは個室に入ることになりますね。
次にポケットがやや小ぶりです。前ポケットはそれほど違和感がありませんが、特に後ろポケットはほとんどの男性が「小さいなぁ」と感じるはず。お尻のポケットに長財布を入れる習慣がある人はパンツの試着時に確認しておきましょう。女性は男性と違いバッグを持ち歩く習慣があり、あまりポケットを使用しませんから小さくても構わないのでしょう。
レディースだからこそトレンドフルな色柄が選べる!
筆者が今回選んだのはグレンチェックのブラウンです。メンズファッションはレディースファッションのトレンドが1〜2年程度遅れてやってくると言われています。2017年の秋冬、レディースはグレンチェック柄のアイテムが大変流行しました。
メンズでもヘリンボーンやツイードなどの「無地ではつまらないけれど、色柄モリモリにも抵抗がある」という需要を拾って「素材で表情をつけた」アイテムが市場に多くあらわれました。しかしそのほとんどがブラック、ネイビー、ダークグレーなどのモノトーンに準じた色味ではないでしょうか。
「色も柄も」というアイテムをおしゃれに着こなしている人はまだまだ少ないと思います。そんななかこのグレンチェックのブラウンは、色柄物でありながらスーツなどでも使われるクラシカルな色柄。遠目には無地に見える程の控えめな柄の具合であるため、奇抜な印象とはならずに多くの人が自然に受け入れやすい半歩進んだオシャレな差別化に貢献してくれます。
なお、スマートスタイルアンクルパンツは人気があるらしく、継続して新しい色柄が定期的にリリースされています。グレンチェックがピンとこない人でもストライプや無地ならもっととっかかりやすいでしょう。
色もブラウンに抵抗があるならもちろんダークグレーやネイビー、定番のブラックなどでも構いません。白やライトブルーなどはレディース感が強いため避けたほうが無難かと思います。自分が挑戦しやすいと思える色柄に挑戦してみてください。
価格は2990円(+税)。筆者が購入したグレンチェックのブラウンは値下げで1990円(+税)でした。旬のトレンドアイテムであるワイドテーパードスラックスもこの価格なら気軽に挑戦できますね。着こなしの幅が広がって新鮮で楽しいですよ。おすすめです。
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