ユニクロの超ロングセラー商品。だけど……?
ユニクロのソフトタッチハイネックTシャツ。寒い時期には幅広い年齢から愛されるロングセラー商品です。その理由は着るとあたたかく、ふんわりとした触りの良さです。
また、ハイネックとすることで、首元を締めつけすぎずあたたかさをキープできるところも人気の秘密です。ユニクロ公式ホームページのレビュー欄を見ていると、「冬はこれを下着にします」「破れたからまとめ買いしました」「ふんわりあたたかい」とベタ褒めです。
でも待てよ。よくよく見ていると、ファッションとしてではなく、実用的な面で購入している方がほとんどのようです。せっかく肌触りのよくあたたかいアイテムなのだから、ファッションにも活かせないだろうか。
今回はユニクロの「ソフトタッチハイネックTシャツ」を、着心地とファッションの双方向からご覧いただきます。
まずは素材や形から実用性を再確認

まずは素材から。今回ご紹介するホワイトは本体部分が綿100%、襟部分が綿97%、ポリウレタン3%です。ちなみにオレンジとブルーについてはポリエステルが入っていて、素材に違いがあります。
とても短く起毛させた素材は、着るとふんわりした肌触りです。また、適度に柔らかい素材は着ると包まれ感があります。生地がふんわりと軽く、着用して肩こりになるような重さは皆無です。なるほど、これはたくさんのファンがいるわけです。

そして柔らかさと同時にあたたかみも感じられます。これは表面が細かく起毛していることが理由です。ニットのチクチクが苦手だけど、あたたかい素材が欲しいという方にもうってつけです。

さらに5.5cmのハイネックが首元のあたたかさを逃しません。この5.5cmがあるかないかで、体感する温度が大きく違うもの。それを証拠に夏はネクタイを外し、首周りを緩くするクールビズがありますよね。
逆もしかり、首元をあたためれば体感する温度は高くなるものです。首周りは42cmまで着用可能と、かなりゆったりした作りです。タートルネックのように窮屈ではなく、ゆとりがあるので首の締めつけが苦手な方にもオススメできます。
また、購入する際は「これ、静電気大丈夫かな……?」と心配になったのですが、確認すると化学繊維を使用していないため静電気は発生しにくいようです。冬場は静電気に悩まされる方も多いと思いますが、安心できますね。
各部を細かくチェック

今回購入したのはLサイズ。170cm55kgでジャストです。Lサイズで着丈71cm、肩幅44cm、身幅53cm、袖丈60cmです。
数値を見ると「少し大きいかなー」と感じますが、実はジャストになったのは洗濯後。洗濯したあとは生地が詰まり、若干ですが小さくなります。サイズ選びにはこの点も踏まえておくと間違いありません。

袖口はカットソーライクな形状です。余談ですが、レビューを見てみるとこの袖口が大不評。このソフトタッチハイネックTシャツ、2年程前は袖口にリブを入れ絞っていたそうです。
これが実用的に使いたい人からは改悪だとブーイングの嵐。確かに作業用として考えると、袖口は絞ってある方が扱いやすいかもしれませんね。レビューは使用用途の違いによるところが大きいです。

そして特徴的な形のハイネックは、生地の柔らかさから波打った形状になっています。これは着用すれば首に支えられて立ちますが、若干の波打ちはあるでしょう。少しだらしなく思う方がいるかもしれません。

細かいことではありますが、ハイネックの繋ぎ目が写真赤マルの部分にできています。生地の縫製上、どこかで縫い目はできてしまうのですが、「なんでそこなの?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
また、この素材は摩擦により毛玉が発生することも。予防として、着用後の簡単なブラッシングや、洗濯のときは裏返してネットに入れれば長持ちするでしょう。
ファッションの観点から見てみる
続いてはこのアイテムをファッションの観点から見ていきます。まずは結論から申します。ソフトタッチハイネックTシャツは、「インナーとして使用し、シャツやコートの首元からチラ見せすべき」です。この理由はメリットを引き出すことと、デメリットを隠すことから導きました。

まず、メリットとして豊富なカラーが展開されています。今期のカラーは「00ホワイト」「04グレー」「07グレー」「09ブラック」「19ワイン」「23オレンジ」「58ダークグリーン」「66ブルー」「69ネイビー」の9種類。
起毛素材と相まって、「23オレンジ」のような派手な色合いであっても落ち着いています。これらを首元に置くだけで、コーディネートの十分なアクセントとなるでしょう。
これはどこから来るものかと言うと、首元の高さです。5.5cmのハイネックが着こなしに大人っぽさを加えてくれます。襟のないTシャツよりも襟のあるシャツの方が、首元が高くなり大人っぽい印象となります。
このメリットを活かしてシャツやコートからチラリと覗かせれば簡単に大人っぽい着こなしを作ることができます。

また、デメリットとなるのは生地の柔らかさです。生地が柔らかいということは、身体のラインが出やすいということです。例えば30代を迎えて少しずつ出てきたおなかをこの柔らかい生地で隠すことができるでしょうか。
残念ながら、着用すると身体のラインがクッキリと出てしまいます。このデメリットを補うためにも、固め素材のシャツやコートで身体のラインを隠すことが有効です。インナーとして忍ばせれば、コーディネートの大きな武器となることは間違いありません。
以上のとおり、他のアイテムと組み合わせることでファッションアイテムとして十二分に通用するユニクロのソフトタッチハイネックTシャツ。気になる価格は1000円(+税)の破格値です。
オシャレ着から作業着にまで、幅広く使える着心地最高のソフトタッチハイネックTシャツを是非手に取ってみてください。
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