ユニクロで買うべきユニクロ以上のダウンベスト「SPRZ NY」をレビュー

いよいよ冬本番。コーディネートに、機能的にもデザイン的にも冬らしいアイテムが求められる今日この頃です。冬を代表するアイテムのひとつがダウン。そしてダウンと言えば、ユニクロが頭に浮かぶ方が多いのでは。

ユニクロのダウンは使い勝手が良い上にリーズナブルなので、気軽に購入できるのが利点である反面、パッと見で「ユニクロだな」とわかってしまうのが困ったところです。しかし今回ご紹介するアイテムは、ユニクロのものでありながらユニクロらしからぬデザイン。それでいてユニクロらしい価格と機能を兼ね備えた逸品なのです。

“レジェンド”のアートとコラボしたデザイン

ユニクロを利用される方は「SPRZ NY」という単語を目にしたことがあるでしょうか。「優れたアートを身近な服やアイテムで楽しむ」というコンセプトのもと、世界最高峰の近代・現代美術コレクションを誇る、ニューヨーク近代美術館MoMAとコラボしたシリーズです。

このコラボのポイントは、“レジェンド”とも言うべきアーティストのデザインをモチーフとする点。ユニクロのベーシックなアイテムに、文字通りアーティスティックな意匠が加えられる、というものです。「SPRZ NY」はTシャツでの展開が最も多いのですが、時折それ以外のアイテムでも展開しています。

その中のひとつが、今回ご紹介するウルトラライトダウンベストとのコラボなのです。コラボしているアーティストは、1960年代のアメリカにおけるコンセプチュアルアートの先駆者、ソル・ルウィット。幾何学的な形状や線状のパターンが特徴的で、これまでにもユニクロではコラボTシャツを展開しています。

そして今回のコラボでは、不規則な線状のデザインが全面に展開されています。とは言え、そのデザインは薄い色味であるため、主張しすぎることはありません。それでいて、このデザインがひとつあるだけで、寒い季節の街中でしばしば見かけるような、シニア層がカジュアルに着ているウルトラライトダウンベストとはまるで別物のような印象です。

本来的に着こなし次第でおしゃれに見せられる作り

このベストの特徴はネックが高い点。特にファスナーを閉めた場合、タートルネックばりに首が隠れます。これは冷たい風をシャットアウトするための機能的な作りですが、ファッションの観点からしても、ダウンによりボリュームのあるネックが顔の近くに来ることで、対比的に顔を小さく見せる効果があります。

身幅はXSで47.5cm、Sで50.5cm、Mで53.5cm、Lで56.5cm、XLで60.5cm、XXLで64.5cm、3XLで68.5cm、4XLで72.5cm。脇の部分は伸縮性のあるゴムにより、冷気を侵入させない作りになっています。身長178cm、体重64kgで細身の筆者はLサイズを選びました。

実のところ、ジャストサイズのシャツに合わせるならMサイズの方がすっきり見せられると思いますが、ゆったりしたシャツやカットソーなどと合わせた場合、シャツやカットソーの脇の部分が上述のゴムの締め付けで、シワになったり窮屈そうに見えたりしてしまうのです。

身丈はXSで60cm、Sで62cm、Mで64cm、Lで66cm、XLで69cm、XXLで70cm、3XLで71cm、4XLで72cm。身長178cmの筆者がLサイズを着た場合、スラックスのポケットが半分隠れる程度。

ジップがダブルジップになっていないので、ジップを閉めた時に腹回りが若干膨らんで見えます。しかしダウンベストがそもそも、そのように空気を抱え込むことで保温性を確保していることを思えば、致し方ないところです。

ちなみにそのジップですが、スライダー(引手)もエレメント(ジップの“レール”部分)も生地と同じ色。つまり、ジップ部分だけが悪目立ちしないような仕立てになっています。

コーディネートしやすい3色展開

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このアイテムは3色展開。ユニクロ表記で「00 WHITE」「07 GRAY」「52 GREEN」の3色。店舗で現物を見た限りでは、「07 GRAY」はネイビーに近いニュアンスがあり、「52 GREEN」は黄緑に近いです。無難に合わせやすいのは「07 GRAY」でしょう。

逆に「52 GREEN」は一見ハードルが高いように見えますが、ダークトーンのコーディネートの挿し色に使い勝手の良い色です。実のところ、昨今トレンドになっている“ネオンカラー”と言うほどにピカピカしてはおらず、若干くすんだ色味なので、採り入れるハードルは高くないのでは。

そして筆者が選んだ「00 WHITE」もまた、ダークトーンの挿し色にぴったり。モノトーンということで、より使いやすい色です。また、春に違和感なく使える色である点も魅力的。なお、メンズの通常商品の「ウルトラライトダウンベスト」にWHITEはありません。

WHITEはともすればレディースらしさが感じられますが(実際レディースにはOFF WHITEがあります)、このダウンベストの場合は上述の線状のデザインが入ることで、中性的な印象になっていると感じます。

機能とコスパのバランスが絶妙な生地感

生地は、表地は100%ナイロンで、裏地は100%ポリエステル。中わたはダウンが90%、フェザーが10%という配合です。ダウンとはいえ薄手なので、単体での保温性自体はさほど高くありません。

しかし風を通さないので、冬であればコートと合わせて“見せるインナーダウン”として、春や秋であれば肌寒い時のちょっとした羽織として使えます。なお、ショルダー部分のみ、色によって内側と素材の在り方が逆になっています。「00 WHITE」は外側がダウン90%、フェザー10%で、内側がポリエステル100%。

「07 GRAY」と「52 GREEN」は内側がダウン90%、フェザー10%で、外側がポリエステル100%。この違いの意味するところは、申し訳ないのですがわかりかねます。実際に店頭で現物を触ってみてもわかりませんでした。

洗濯は意外にも手洗いが可能。特に筆者が選んだWHITEは、首元の汚れが目立つであろうことから、ケアは必須です。ちなみにドライクリーニングがNGとなっています。乾燥機もNG。これには正直“賛否”がありますが、本稿ではユニクロとしての“公式見解”をお伝えするに留めます。

なお、生地は撥水加工がされており、多少の水は弾きます。この加工は徐々に取れてしまうようですが、洗濯表示タグによると、クリーニング店での再加工がオススメとのことです。

コンパクトに収納して持ち運びが可能

レギュラー商品同様、このベストは小さな袋に収納することで、手軽に持ち歩ける仕様になっています。実際に袋に入れた場合のサイズは、長辺24cm、短辺11cm、厚さ9cm(いずれも最大値、筆者実測)となっています。

余談ながら、長期間にわたり袋に入れっぱなしにしておくとダウンがつぶれるため、長期保存の場合は、ベストは袋から出して、別途吊るしておくことが望ましいようです。価格は3990円(+税)。ユニクロのレギュラー商品と同じ価格です。同じ価格であれば、筆者は断然、こちらのベストをオススメします。

ユニクロ2017秋冬まとめはこちら↓

【2018】ユニクロおすすめメンズアイテムを買ってレビュー【全31点】

2018.01.21
EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。