2019年秋冬ユニクロUのブロードシャツはシンプルで着回しがしやすいリラックス感が特徴  

クリストフ・ルメール氏がデザイナーチームを率いて生み出されるコレクション「ユニクロU」、その新作2019年秋冬のコレクションが発売されました。クリストフ・ルメール氏は現在、世界でも指折りのデザイナーで、その実力はトップオブトップのブランド「エルメス」のディレクターをつとめたほどです。本記事では、このコレクションの中からシンプルで着回しのしやすい、ブロードシャツをご紹介します。

ゆったりしたシルエット

今回ご紹介するアイテムは、ブロードシャツ(長袖)です。ゆったりしたシルエットでシンプルなデザインのシャツです。シルエットは、普段Sサイズがジャストな筆者がこのアイテムのSサイズを着用すると、若干肩が落ちて胴回りはゆったりとしたサイズ感です。

どのぐらいゆったりなのか、同じくユニクロの「ファインクロススーパーノンアイロンスリムフィットシャツ(セミワイドカラー・長袖)」と比較してみましょう。こちらのスリムフィットシャツはビジネス用のもので、その名の通りスリムタイプのアイテムです。どちらもSサイズで比較します(サイズはcmです)。

まず、スリムフィットシャツが、着丈74、裄丈81、肩幅43.5、身幅50、袖丈59、首周り38です。ユニクロUブロードシャツは、着丈74、裄丈81.5、肩幅47、身幅52.5、袖丈58、首周り37となっています。肩幅で3.5、身幅で2.5の違いがあり、まさに若干ゆったりとしたデザインです。意外にも首周りはユニクロUのシャツのほうが1cm短くなっています。ホームページの画像ではインナーにタートルネックカットソーを入れて第一ボタンは開けており、第一ボタンをとめない着用を想定しているものと思われます。

極めてシンプルなデザイン

次にデザインを見てみましょう。ご覧のとおり前にはポケットが付いていないシンプルなデザインです。

シャツのフロント部分の前立ても裏前立てというシンプルでドレッシーなもの。襟は極端に小さくもなく、大きすぎもしない使いやすいサイズ感です。

背中側を見ても、動きを吸収するためのヒダ状のプリーツもなく、またウェストを絞るためのダーツというつまみ縫いもありません。なんのデザイン性もなくのっぺりとしています。

裾はゆるやかにラウンドしています。これも普通のワイシャツと同様のデザインです。

袖は角を斜めにカットしているカッタウェイカフスです。このデザインは若干スポーティなデザインです。デザイン面の要素を振り返ると、袖口にちょっとしたデザイン要素はあるものの、それ以外は前側も背中側もシンプルな作りであり、極々シンプルなシャツといえます。

ファッションにおいて、シャツはまさに基本中の基本アイテム。シンプルなデザインであるほど、コーディネートにおいて、他のアイテムの邪魔をせず、全体にすっと馴染んでくれます。このアイテムはまさにそのような、コーディネートの名脇役となることができるアイテムです。色違いサイズ違いで数種類買っても後悔しないでしょう。

ただ、残念なのは色展開が少ないこと。色展開はオフホワイトとネイビーの2色で、オフホワイトはベージュといってもいい色味です。着回しのしやすいアイテムであるだけに、白、黒、茶などの展開も欲しかったところです。

生地はツヤのあるコットン素材

素材は綿100%です。

素材はこのようになめらかでツヤがあります。さわった感触も適度にハリがありなめらかで肌触りもよく、ふんわりした着心地です。

ボタンはさすがに樹脂製ですが、ぱっと見たところですぐに樹脂製とわかるようなものではなく、貝ボタンの見た目に似せてつくられたもので、安物感はありません。洗濯は洗濯機で行うことができますが、洗いざらしで着るのではなく、スチームアイロンなどで整える必要があります。

サイズ選びはめんどうでも試着を

筆者は165cm、57kgで、通常、ユニクロではSサイズがジャストサイズです。このシャツはかなりゆったりめに着用したかったため、サイズLを購入しました。ゆったりサイズのシャツはアイテムによってサイズ感がまったく異なりますので、S、M、Lの全サイズを試着してから購入しました。またゆったりサイズの割には首周りが細めなので、とくに微妙なサイズ感にこだわって着用したい方は、複数サイズの着比べをすることをおすすめします。ちなみにサイズ展開はXSからXXLまでで、XS, XL, XXLはオンラインのみの取り扱いです。

世界的デザイナー、クリストフ・ルメール氏がディレクターを務めるデザインナーチームがデザインしたシャツがお安く手に入るチャンスです。是非店頭で手にとってみてください。価格は2990円(+税)。

バラバシ

この記事を書いた人

バラバシ

身長165cm 体重58kg 靴24.5cm

イタリア的なファッションに惹かれつつもフランスもいいなとか多方面に手を出し被服費が家計を圧迫気味。最近はネイビーのアイテムに目がない。足が小さく服屋さんの靴ではサイズが合わないことが最近の悩み。