最高級の極上素材を用いたユニクロUのカシミヤタートルネックセーターをレビュー

2016年秋冬ユニクロUのお気に入りアイテムをご紹介します。

今回は「カシミヤタートルネックセーター」。価格は1万2900円(+税)と、おそらくユニクロのニットとしては最高価格ですが、流石はユニクロ。普通のブランドであれば、確実に2~3万円はしてしまうほどの、史上最高級のニットになっています。

「カシミヤ」とは? 見た目、肌触り、暖かさ、全てを備えた天然素材

昨年の秋冬に購入した、こちらの「カシミヤタートルネックセーター」。名前の通り、カシミヤ100%の贅沢なハイゲージのタートルネックセーターです。

「カシミヤ」素材の説明をざっとしておくと、カシミヤ山羊から取れるウールの一種で、上品な見た目、柔らかな肌触り、高い保湿性など、様々な魅力があります。

しかし、取れる量も非常に限られているため、ウールよりもさらに高価な、高級素材となっています。ハイブランドであれば、一枚数十万円なんてこともザラです。そんなカシミヤのニットなのですが、やはり普通のウールのニットとは大きな差があり、一度袖を通すと、その着心地にやみつきになってしまいます。

洋服を選ぶ際にデザインやシルエットを気にされる方は多いと思いますが、私は「肌触り」や「着心地」もかなり重視します。洋服の「見た目」ももちろん大事なのですが、着ていて気持ちが良いものでないと、どうしても着る気分になれず、結局タンスの肥やしになってしまんですよね。

「もう冬はカシミヤしか着たくない。クローゼットのニット(できればコートとかも)が全てカシミヤだったらいいのに」と常日頃思っているのですが、やはり価格がハードルとなり、ユニクロ以外ではおいそれと買うことが出来る代物ではありません。

そんな私の話をしても仕方ないのですが、重要なのは、タートルネックであればカシミヤを選ぶメリットが高い、ということです。タートルネックは首周りをすっぽりと覆うので、その分肌触りが重要になってきます。

「首がチクチクするのが嫌だから、タートルネックは買わないんだ」という方もいらっしゃるでしょう。「服の肌触りなんて、そんなに気にしないよ」という方でも、タートルネックのウールニットだと話が違ってくるはず。

しかし、それでもやはり価格がネック。アウターなど、他にコストのかかる物が多い秋冬で、ニット1枚に何万円もかけられる人はあまりいないでしょう。そこで、このユニクロUです。

ユニクロのニットに1万3000円、と聞くと高いと感じる方も多いはず。同じユニクロならば、ウールのコートが買えちゃうくらいのお値段です。ですが、冷静に、ユニクロという先入観を取り払って見ると、この素材でこの価格はとんでもない話なのです。高級ブランドのラックに掛っていたとしても、不自然ではないでしょう。

と、こんな風に書いた後にはとても言いづらいのですが、実は私はセールで購入しました。それはもう、とてもお安く、信じられなくらいのお手頃価格で手に入ったので、ユニクロからも、カシミヤ山羊からも嫌われていそうです。

それでも、もうあれから一年近く経っており、そろそろ時効ということで、ご紹介させていただきます。少し前置きが長くなりましたが、生地やシルエットなど、詳しくみていきましょう。

高級ブランドにも負けない、極上のカシミヤ素材

一口にカシミヤ素材と言っても、全て同じではなく、グレードがあります。安いウールニットがあれば、値札を見なかったことにしたいくらい高価なウールニットがあるように。

ユニクロの通常ラインにもカシミヤニットはあるのですが、価格は約1万円。こちらのユニクロUのほうが3000円ほど高いのです。通常ラインのカシミヤも素晴らしいものですが、たしかにそれだけの差はあります。

まず、生地の光沢感。カシミヤ特有の、美しい、じわっとした光沢があります。通常ラインのカシミヤニットより、一段と輝きが増しています。ハイゲージで編まれたその生地から、わざとらしさのない、自然な高級感が漂っています。

もちろん、肌触りも素晴らしいです。ウールの毛先がチクっとするようなことは全くありません。

摩擦係数を感じられないほど滑らかで、とろけてしまいそうなくらい柔らかい生地です。

そしてもう一つのカシミヤの恩恵を感じられるのが、暖かさ。生地にはそこまで厚みがなく、ちょうどユニクロのエクストラファインメリノくらいなのですが、とても暖かいです。タートルネックなので、尚更ですね。

今はダウンやヒートテックなど、人工的に作られた、保温性の高いアイテムがありますが、天然素材でもここまで寒さを凌げるのだと、改めて驚かせてくれます。

ちなみに洗濯表示タグでは、やはりカシミヤなので「ドライクリーニングのみ」となっています。ですが、私は出来るだけ自分で手入れしたいので、自宅で手洗いしています。

正しい手順を踏めば、本当はカシミヤは水洗いしても問題ない素材なのですが、取り扱いに気をつけなければならない、デリケートな素材であることには変わりないので、ご自分で洗濯される方はご注意ください。

私が購入したカラーは、ネイビーになります。やはりルメールなので、一般的なネイビーの色味とは少し違います。表現しづらいですが、微かに緑みを帯びた、深みのあるダークブルーのような色味です。珍しい色ですが、通常のネイビーのように、色々なコーディネートに合わせやすいです。

もう販売終了しているので、今さら言ってもしょうがないですが、黒も購入しておけば良かったと、少し後悔しています。ベーシックカラーなので、こちらのネイビーと同様に、大活躍間違いなしだったはずです。

トレンドを気にせず愛用できる、ベーシックなシルエット

シルエットはベーシックに設計されています。カシミヤといえば繊細なイメージがありますが、大事にお手入れしながら着用すれば、何年も使えるもの。トレンドを気にせずに長年愛用できるアイテムになっています。

袖や身幅などはある程度細く、袖先や裾はリブになっているので、キュッと締まります。特に袖先は細いので、全体的にスマートな雰囲気になります。

サイズに関しては、ニットはやや小さめに作られていることが多いので、普段はワンサイズ上げてLサイズを購入することが多い私だと、このニットもLサイズがちょうど良かったです。

ちなみに、Lサイズの寸法は実寸で、着丈83cm(ネック部分含む)、肩幅42cm、身幅50cm、袖丈65cmになります。

ネックの部分も、ごく普通。リブの締め付け具合は程よく、首にピタッとフィットしますが、ストレスを感じません。リブの幅も細めなので、首元にボリュームが出すぎず、スッキリしています。癖がなく、比較的どなたでも似合いやすいタートルネックと言えるでしょう。

いかがでしたか? 今回は、ユニクロUの「カシミヤタートルネックセーター」をご紹介しました。2017秋冬コレクションでも、似たようなカシミヤニットが発売されないか楽しみにしていたのですが、まぁ流石にもう出ないですよね……。

本当に良いニットなのですが、価格が価格ですし、ユニクロには他にも安くて良いニットがあるので、なかなか手に取ってもらいにくいのでしょう。

もしかしたら、これ以上のニットが今後販売されることはないかもしれません。

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