2019年春夏のユニクロUは、トラックジャケットやデニムジャケットなど、個性的なアイテムに良品がある一方、コットンカシミヤシャツは地味ながらも堅実な名作です。
柔軟な着こなしが可能なアイテム

まずはシルエット。筆者が購入したのはLサイズですが、着丈は65cm、肩幅は45cmとスタンダードなサイズ感ですが、ユニクロUらしい特徴があります。写真の通り袖が先端にかけて細くなるテーパード仕様なのです。袖がスッキリと見えることで、全体の印象も細みに整えることができます。
形は前開きのシャツタイプなので、一枚着としてはもちろん、アウターのインナーにも使え、さらにはカーディガンのように軽い羽織りものとしての用途も考えられます。春秋冬と3シーズンで使えるほか、ダークトーンであれば、艶のある素材感によってビジネスカジュアルにも応用できます。


随所に細かいこだわりを感じさせるアイテム
この手のアイテムは色が安っぽかったり、生地が薄かったりすると結局、どっちつかずの中途半端なアイテムになってしまうのですが、シャツとしてもカーディガンとしても使えるように、素材や付属品、色展開に至るまでユニクロのノウハウが発揮されています。見た目の印象を決める襟は小ぶりながら適度な厚みがあり、へたれないので、大人っぽさをキープしてくれます。
また、ボタンはプラスチック製でありながら、水牛ボタンを模したようなデザインなのでチープな印象はありません。生地と同系色で目立たなくしてあるので、その点も好印象です。
色展開はスタンダードな黒・ネイビーのほかにパープルがラインナップされていますが、パープルは黒に近い色味なので悪目立ちしにくく色であり、どの色を選んでも大失敗のない色展開となっています。素材は綿95%、カシミヤ5%。この混率のためか、艶がありながらも、厚みがあり耐久性と見た目の両立がなされています。
フォーマルスタイルで使われるハイゲージニットととまでは言いませんが、大抵のビジネスシーンでも通用する風合いだと思います。適度な丈夫さがあるため、多少乱暴に扱ってもすぐに擦り切れるといったことはないので、「ライフウェア」としての価値があります。「カシミヤが何%含まれているから高級」と断言するのは不用意ですが、この丈夫さと風合いを両立したコットンカシミヤシリーズにはユニクロのただならぬこだわりを感じます。
素材・ボタン・シルエットなど、随所にユニクロの蓄積されたノウハウが発揮されています。すべてが高水準でまとまったスタンダードアイテムであり、何も考えずサッと羽織ってもコーデの邪魔をしないのでワードローブに一点あると重宝するでしょう。価格は3990円(+税)。
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