2019年７月、ユニクロUの2019秋冬コレクションが先行発売されました。メンズは発表数が少ないのですが、ウィメンズでは新しいタイプのパンツが発表されています。それが今回ご紹介するワイドフィットカーブパンツです。
このワイドフィットカーブシリーズは、チノ素材である「ワイドフィットカーブパンツ」、ジャージー素材である「ワイドフィットカーブジャージーパンツ」、デニム素材のワイドフィットカーブジーンズ」の三種類が展開されています。筆者は小柄な男性なのですが、チノ素材の「ワイドフィットカーブパンツ」はメンズでも十分着用可能であり、周囲との差別化が図ることのできるアイテムと感じ購入しました。
ワイドパンツと一口に言っても、太ももから裾にかけて傾斜がなく、ストレートなワイドパンツから、ユニクロUの名作である「ワイドフィットチノテーパードパンツ」のように太ももから裾にかけて細くなる（＝テーパード）ものまで幅広くあります。このアイテムはどちらかというと前者ですが、最大の特徴は商品名にも冠している「カーブ」です。この点についてユニクロの公式画像を見てみましょう。
脚を長く見せる仕掛けとは
（公式サイトより引用）
「なぜカーブすると脚が長く見えるのか」ということをこの画像から分析すると、こちらの画像、よく見ると腿から脛のあたりにかけて緩くカーブを描いています。白く強調線の描かれている部分です。
この腿から脛にかけたカーブはこれまでユニクロでラインナップされていた商品にないものです。見慣れていないというのもありますが、このカーブによってひとつ錯覚が起きます。それは、まるで「長い脚を曲げて力を抜いてリラックスしている」ように見えるという効果です。カーブしたリーチ分、同じ身長でも足が長く見えるのです。ヒールを高く盛るという作為的なものでは無く、錯覚を利用して長く見せるという、体型をよりよく見せる研究の進んだウィメンズらしいアプローチです。
そしてこの足が長くなる仕掛けは、メンズにおいても有効です。このアイテムはレディースですが、後述する股上の深さによってメンズでも不自然ではなくなるシルエットになっています。
バックスタイルは
前述したカーブシルエットのほかの特徴をいくつかご紹介します。ウィメンズなので、メンズのチノパンに比べてバックポケットが浅く設計されています。このアイテムに限らずですが、ポケットに物を入れすぎると当然ながらパンツのシルエットは崩れます。シルエットを優先するならあまり使わないほうがいいかもしれませんが、最低限の機能性は担保されています。
バックポケットの浅さは小尻効果というほどではないかもしれませんが、スタイルアップを狙ってのことでしょう。実際、普段着用しているメンズのアイテムに比べてお尻がほんの少し上がっているように感じました。それに付随して腿の部分が長く見えるため、このアイテムの狙っている「脚長効果」を感じることができるでしょう。
筆者はレディースのボトムスを試すことが時折あるのですが、メンズのアイテムと決定的に違うのが股間まわりです。体のつくりの違いから、レディースは股間まわりが窮屈になることがある意味宿命的です。しかし、このアイテムは股上が深く、ハイウエスト気味に作られているため窮屈さは一切ありません。ウエストさえ合えばサイズの心配はないでしょう。
素材やパーツは？
素材表記は綿100%ですが、肉厚で若干艶のあるものです。これまでユニクロUでラインナップされたものと相違は感じられませんが、優秀な素材感には違いません。ペラペラ感は微塵もなく、「Life Wear」を標榜するユニクロらしい信頼のおける素材感です。普段露出する部分ではないのですが、ホックやジッパーも明るさを抑えた色味で、布地のダークトーンを邪魔していません。
色展開は四種類。王道でありコーデの邪魔をしない「09 BLACK」、ダークトーンで秋冬らしい色味である「39 DARK BROWN」（今回筆者が購入し、記事に掲載しているのはこちらです）、そのほか、比較的明るいトーンである「32 BEIGE」と「37 BROWN」です。
このアイテムは前述のとおりワイドなシルエット且つタフなチノ素材が特徴です。カジュアルな要素が詰め込まれているもののため、さっと着て様になるアイテムではありません。ドレスとカジュアルのバランス（http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810）が肝要なメンズファッションにおいては、黒やダークブラウンがあわせやすいでしょう。
まだレディースで出たばかりのカーブシルエット、一般的になるのはおそらく先になるため、早めにゲットすると差別化が期待できますのでお勧めです。価格は3990円（＋税）
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