2018年秋冬ユニクロUのエクストラファインメリノカーディガンは大人にこそふさわしい傑作!

ベーシックなアイテムを高品質の生地で提供するユニクロにおいて、特に人気の高い「エクストラファインメリノウール」のシリーズ。その中でも“ユニクロUならでは”の、シンプルながら洗練されたデザインのカーディガンをご紹介します。大人のきれいめな着こなしに大変重宝する逸品です。

ツヤ感のあるシャツのようなデザイン

このカーディガンの一番の特徴は、襟がついていること。ユニクロのレギュラー商品はVネックになっているのに対して、こちらは一見するとシャツのような作りです。


http://ur2.link/M39a

Vネックカーディガンも使いやすいアイテムではありますが、ともすれば学生っぽい見え方になってしまうことがあります。また、Vネックであるがゆえに、シャツやタートルネックの上に羽織るならともかく、クルーネックのカットソーの上に羽織ると首回りが頼りなく見えてしまう点で、コーディネートに制限があるとも言えます。

今回ご紹介するカーディガンは、特に襟の部分が優秀。肌あたりが良く、チクチクする感じが微塵もありません。そしてサイズ選び次第ではありますが、首回りの締め付けがないため、一番上までボタンを留めても息苦しさを感じられません。

アームホールは細めです。写真を平置きで撮影しているために太く見えるかもしれませんが、実際に着てみると非常にスリムな印象。生地自体に落ち感があり、一般的なウールのニットのようにモコモコする感じがなく、袖口までストンとしています。袖口のリブもあまり強くありません。一方で肩回りはドロップショルダーになっており、きれいめになり過ぎない程度に、適度なリラックス感があります。

裾はボタンが狭い間隔で2つついていますが、これは留めなくてもこなれた雰囲気になる一方で、留めても窮屈になりません。また、生地の落ち感のおかげで、一般的なウールニットのリブのようにずり上がってくることもなく、整った印象を保持できます。地味ではありますが、普段の着心地を左右する重要なところ。実に秀逸な作りと言えます。

オススメはシャツよりも1サイズアップ

ニットアイテムは、中にシャツなどを着込むことが多い上に、ぴったり着るとサマになりにくいため、シャツよりも少し大きめのサイズを選ぶのが一般的です。筆者は身長178cmで体重64kgなのですが、上半身が細身であるため、ユニクロのシャツはMがジャストサイズ。なので、このカーディガンは1サイズアップしたLサイズを選びました。

もともと伸縮性のあるニットだからということもありますが、体を大きく動かしても何らストレスがありません。首回りはボタンを上まで留めても緩すぎず締め付けもなくちょうど良いと感じます。袖については少々長いと感じますが、許容範囲です。

なお、店舗でMサイズとXLサイズも試着してみました。Mサイズだと羽織として使う分には特に違和感がないものの、ボタンを上まで留めると首回りが若干窮屈に感じられます。

XLサイズだと、袖がかなり余ってしまうこともさることながら、身幅が余り過ぎてしまい、不格好な印象になりました。昨今の「ビッグシルエット」トレンドを考えれば、“オーバーサイズ”もひとつの選択肢になりえるはずですが、落ち感のある生地であるが故に「だらん」として見える点で、だらしなさばかりが強調されてしまい、“大人の余裕”といったポジティブな印象なりづらいのです。

余談ながら、上述したユニクロのレギュラー商品である「エクストラファインメリノVネックカーディガン」と比べると、今回ご紹介しているカーディガンの方がゆったりした作りです。身丈は1.5cm、肩幅は4.5cmほど長くなっています。その分、袖丈のみ1cmほど短くなってはいますが、袖がより長く感じるのはユニクロUの方です。身幅だけは同じです。

なお、ユニクロUのカーディガンには、レギュラー商品に用意されているXS、XXL、3XL、4XLのサイズがありません。ちなみに、レギュラー商品はネット通販で、色によっては完売しているものもあります。

ストレスを感じない肌当たりの良さ

これまでご説明してきた通り、このカーディガンの特徴を決定づけているのが、生地感です。エクストラファインメリノウールという極細の繊維で編まれたニット地は、ウールでありながらチクチクすることがまるでなく、ストンとした落ち感とさらりとした肌あたり。その上、上品な光沢感があります。

ボタンは樹脂製ではありますが、いかにも安物、といったものではありません。水牛ボタンを想起させるようなデザインになっており、大人の普段遣いに差支えない程度の見え方に仕上がっています。

ケアに際しては手洗い推奨。試しに裏返しにしてネットに入れて、洗濯機の「手洗いモード」で洗濯してみましたが、特に縮みなどはありませんでした。また、ハンガーを2つ使って肩の部分だけに負担がかかって伸びてしまわないように慎重に干したところ、特にシワなども残らずクリーンな印象のままひと晩で乾きました。自宅で容易にケアができる点は実にありがたいですが、摩擦で毛羽立ちそうな印象はありますので、丁寧に取り扱いたいところです。

カラバリはダークトーンの3色展開。


http://urx3.nu/M1QX

カラバリはユニクロ表記「07 GRAY」「09 BLACK」「69 NAVY」の3色。筆者は「69 NAVY」を選びました。

実のところ色については、個人的に若干の不満があります。そもそもカラバリが乏しいことにも不満なのですが、この3色について、「09 BLACK」は手堅いのでさておくとしても、「07 GRAY」はともすればシニアっぽい雰囲気が漂う危険な色。筆者が試着した限り、着こなせる自信はありませんでした。

そして「69 NAVY」も、ユニクロのレギュラー商品に見られる上品で格調高い紺色に比べると、若干ではありますが、くすんだような色合い。ユニクロUにありがちな色味なのですが、これは作り手の好みと筆者の好みが合わないだけと割り切るほかありません。せめて読者諸兄の好みに合う色であることを願うばかりです。

上述の通り、デザインや生地感については非常によくできているので、オフタイムの羽織としてもウォームビズ用のアイテムとしても、きっと大活躍してくれることでしょう。価格は定価で4990円(+税)。ユニクロのレギュラー商品に比べて1000円高くなっています。

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EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。