そろそろ秋服もそろってきたでしょうか?涼しい日には長袖や秋冬ものを着られるようになって、「やったー」って感じですね。そこで秋から冬にかけて程よくスパイスが効いたTシャツを紹介します。
この時期になぜTシャツなの?と思われた方。今回紹介するユニクロのTシャツは普通のTシャツではありません。
ファッションの聖地であるフランスはパリを活動の拠点に構えるクリストフ·ルメール氏がアーティスティックディレクターを務めるユニクロの新ライン、ユニクロUのコレクションに先駆けて発売されているTシャツなのです.
ルメールって誰?
まずルメール氏について紹介させてください。
クリストフ·ルメールという人物をご存じでしょうか(知っている方は飛ばしてくださって結構です)。
二年前までは、ファッション好きな人以外ほとんどの人は知らなかったでしょう。ちなみに筆者も知りませんでした。それがなぜ日本で認知されるようになったかといえば、ユニクロとのコラボに尽きます。
ルメール氏の経歴は実に華々しいものです。まず、ワニのアイコンでおなじみのラコステのアーティスティックディレクターを務め、下火だったラコステを復活させます。その後6年間エルメスのレディースのディレクターを務めます。
数々の一流デザイナーが務めてきた座に6年間もいるということは、六年連続金メダルを取り続けるようなもの。
ファッションデザイナーのなかでもトップに君臨するデザイナーと、誰でも着られる日常着つまり世界一普通な服を製造するユニクロがコラボするという世にも奇妙な物語が実現したので、2015年秋冬に一世を風靡し、発売日には入場規制が行われるほど盛り上がったのです。
人気を博したコラボは2016年春夏も継続し、秋冬ほどとまではいきませんでしたが好評となり、ルメール氏がディレクターに就任しユニクロのインラインとしてコレクションを発表していくことが決定しました。
筆者も最初のコラボでとりこになったので、継続してこのコレクションを追っているのですが、インラインになってからのほうが価格設定が低くなったぶん素材は安っぽくなった印象があります。買ったはいいけど長く着られないのでは?ということになりかねないので吟味は必要です。
それでは先行発売されたTシャツはどうなのか……。
ネオンカラー以外はアウトオブ眼中
注意していただきたいのは、ルメール氏のことをほめちぎりましたが、このTシャツのデザインは普通です。そのへんに売っているTシャツとなんら変わりません。
ただ、注目すべきはカラーバリエーションです。白、黒、ネイビーやグレーに加えて発色のいい蛍光イエローやオレンジなどの鮮やかな色が展開されていて、注目すべきはこの「CREAM」と「LIGHT ORANGE」の二色になります。

この2色以外は買う必要はありませんし、ルメール氏もこの2色を推しているだろうなと考えています。では、その理由について述べたいと思います。
なぜこの二色のみなのか?
パッと見で目を引くのがこの2色だと思います。スポーツウェアではよく見かける色ですが、日常着として目にすることってあまりないはずです。コットン100%なので画像で見るより、マットな表情をしていて派手すぎません。
レディースと比べて保守的な服の多いメンズではこういった派手なカラーは敬遠されてきました。しかし、「究極の普通」というノームコアのトレンドの反動もあってネオンカラーをコーディネートに取り入れるのが流行り始めているのです。
実際今回のユニクロUのコレクションでも随所にネオンカラーがちりばめられていることからも、コレクションのテーマの一つがネオンカラーであることが読み取れるでしょう。
高感度なショップではネオンカラーのTシャツも取り扱われていますが、いかんせん値段が高い。でもユニクロのTシャツは1500円(+税)です。これは買いです。
Tシャツは消耗品ですし、トレンドが長く続くかもわからないので、トリッキーなアイテムにはなるべくお金をかけたくないというニーズに合っています。
Tシャツのほかにもショルダーバッグやメリノブレンドのニットもネオンカラーが展開されているのですが、どれか一点買うなら使い勝手と値段の手ごろなTシャツが一番だと思います。実は筆者はショルダーバッグも購入したのですが、少し目立ちすぎてコーディネートすると浮いてしまうと感じました。
あと、筆者はオレンジが自分のなかの隠れテーマなのでオレンジを選びましたが、実はTシャツのみにしか展開のない「CREAM」色のほうがおすすめだったりします。
(オレンジの小物達)
ニットの下に忍び込ませろ
先程デザインが普通だと言ったのですが、一つだけ特筆する部分がありました。ネックの部分に注目です。首元のバインダーと呼ばれる部分の幅が広めにとってあります。

(下は私物のスウェット)
首元というのは目線が集まりやすいところなので、ここの幅が広いとカジュアルな印象を与えます。過去のユニクロルメールコラボのTシャツでは限りなくバインダーの幅が細く設定されていましたし、そのおかげで一枚着として着ても上品な印象を感じました。
(ユニクロ&ルメール2016ss)
つまり、今回のTシャツは一枚で着ることを想定していないことがわかりますね。では、どうやって着るのか。答えはユニクロUのルックにありました。クルーネックのニットの下に着ます。


バインダーの幅が広く設定されているので、クルーネックのニットの首元からひょこっと少しだけ顔を出します。これが程よいアクセントになっていつものコーディネートがワンランク格上げされます。
着てみると、クルーネックというより少し首元が高くなっているモックネックに近いと思います。とても発色がいいので、チラ見せするだけで印象が大きく変わります。
そして肝心の着心地ですが、オンラインストアにて購入時、説明書きにヘビーウェイトでコットン100%と書かれていたので着心地は悪そうだなと思っていましたが案外ふわっとしていて、インナーとしても十分活用でき、薄手のニットの下に着こんでもごわごわしません。
しかし、スーピマコットンと比べてしまうとはるかに着心地が悪いですが、ヘビーウェイトという名の通り普通より分厚いので防寒性も多少あり、洗濯しても縮みはあまりありません。
サイズはワンサイズアップで購入してください。
サイズはゆったりめに作られているのでいつものサイズでもいいのですが、ニットの下に着るのであれば、ワンサイズ上げたほうが見栄えがいいです。筆者は身長175㎝で普段Mサイズなのですが、Lサイズを購入しました。
着丈は72㎝、肩幅48㎝、身幅は56㎝です。またワンサイズあげることで、タックインして着用するなど着こなしの幅が増えます。

筆者の着画ではタックインしているのですが、このTシャツを主役としてコーディネートしたい場合、普通に着ると目立ちすぎるのでなるべく見える面積を減らすためにタックインしてあげるのがオススメ。視線も上に誘導されるので足が長く見えるという相乗効果もあってスタイリッシュに着こなす事ができます。
まとめ
値段も手ごろで簡単にいつものスタイルを格上げできるこのTシャツはマストバイです。ちなみに、同じヘビーウェイトで長袖バージョンも展開されますが、ネオンカラーは半袖だけです。
早く買わないとすでにサイズ欠けが……。ユニクロUの本格的コレクションが待ち遠しいですね。
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