ユニクロUのコレクションが発売されました。毎年、形や素材にこだわった商品が多く、とくにシャツ類はストライプ、チェック、ボーダーなど模様があり、毎回選ぶ楽しみがあります。しかし、なかなか普通ではない柄もあるので、着こなすには難易度が高くもあります。
今回紹介するオーバーサイズボーダークルーネックTは、ユニクロUの中でもシンプルな太ボーダーのデザイン。他のボーダーTよりは使い勝手が良い商品です。
（アニエス・べーの太ボーダーＴ）
太ボーダーTといえば、フレンチカジュアルの雄、アニエス・ベーが有名です。Tシャツながらツヤ感ある生地で、定価1万円ほどの高級なTシャツと言う印象があります。筆者も以前一枚持っていましたが、やはりそこいらのTシャツとは見た目にも違う高級感がありました。今回、ユニクロUの太ボーダーTは、アニエス・ベーのような高級感があり、即買いしました。
そして、触ってみて、着てみて、個人的にはアニエス・ベーよりもユニクロUが勝っていると感じました。
まず、生地の質感は、どちらもテロっとしてツヤ感があり、高級に感じます。生地の厚さは、ユニクロUのほうが厚手です。アニエス・ベーは乳首透けがありましたが、ユニクロUはあまり感じません。総合して見れば、筆者はユニクロUに分があるでしょう。値段はアニエス・ベーの約5分の1、ユニクロがいかにいい素材を安く使っているかが分かります。
（左が昨年、右が今年）
ちなみに、昨年のユニクロUのボーダーTシャツは、かなり厚みのあるガサッとしたかたい生地です。どちらも100%綿ですが、比較にならないほど今年の方が高級感があります。
形は、ユニクロUはオーバーサイズです。と言っても、身幅や袖丈は少しゆったりのリラックスシルエットです。昨年のユニクロUのTシャツとほぼ同じ。
（前が今年、後ろが去年）
着丈は昨年のユニクロUのTシャツより４㎝ほど短いです。この短さで、昨年より着た時のシルエットがすっきりします。アニエス・ベーのTシャツは、かなり身幅が短く、スリムフィットでした。筆者は少しお腹ぽっこりなのですが、体型隠しどころか、体型を強調してしまう身幅でした。このことから、形も筆者はユニクロUに軍配を上げます。
最後にボーダーを比較します。ユニクロUはボーダーの太さは9.2㎝。かなり太いです。筆者が購入したMサイズで同色4本、切り替えの2色で8本です。ボーダーは太いほどカジュアルになるので、かなりのカジュアル感があります。対してアニエス・ベーは、同色6本、切り替えの2色で12本です。ボーダーの太さは4〜5㎝。ユニクロUよりもカジュアル感はありません。
さて、ユニクロUボーダークルーネックTには、１つ不満があります。欠点が今年も解消されていませんでした。それは、サイドスリットがないこと。カジュアルなTシャツは、まだまだタックインせず裾を出した着方をする人が多いです。なので、シルエットが崩れず、体型隠しにもなる、サイドスリットはぜひ取り入れて欲しかったです。
色はブラック、オレンジ、ブラウンの3色。ブラックは、ブラウンとの2色ボーダー。1番ドレスライクで使い勝手がよいと思います。オレンジは、薄いオレンジとの2色ボーダー。2色とも原色ではなく、淡いペールトーンなので、春夏の脱地味に最適です。ブラウンは、薄いベージュがかった白との2色。
ボーダー定番に近い色で、ボーダー初心者にも着こなしやすいでしょう。どの色も派手さは無いので、ドレス感が高いです。素材のツヤ感も相まって、カジュアルな太ボーダーでも、高級なTシャツに見せることが出来ると思います。この春夏、ユニクロUのオーバーサイズボーダークルーネックTで、高級感あるフレンチカジュアルに挑戦してみてはいかがでしょうか？ 価格は1500円（＋税）。
