2018春夏ユニクロUのマストバイはスタンドカラーシャツに決まり!

ユニクロUの2018春夏コレクションの中から、スタンドカラーシャツをご紹介します。ユニクロのレギュラー商品の中には、オンラインのみで販売されている「傑作」と言うべきスタンドカラーシャツがありますが、それでもなお、今回ご紹介するものを購入する価値は十二分にあります。

それは必ずしも「ユニクロUのものがレギュラー商品より優れている」ということではありません。それぞれ優れている点が異なるだけです。ただ、今回のユニクロUのような作りのシャツは、レギュラー商品ではまず見られないもの。そのポイントを本稿でご確認いただき、ご購入の検討の一助としていただければ幸いです。

※レギュラー商品のスタンドカラーシャツについては、こちらの記事をご参照ください↓

ブロードシャツならユニクロがおすすめ!新作はシワがとりやすいよう進化している!

2018.01.07

シンプルなのに退屈に見えないデザイン

それでは、デザインから見て行きましょう。まずは商品の名称にもなっている「スタンドカラー」について。襟の部分を、Yシャツに見られるようなレギュラーカラーから簡略化することで、シャツが本来的に持っているドレス感が緩和されています。

そのため、白1色であっても「オフ仕様」のアイテムである、と認識される点で、便利なデザインであると言えます。※ドレスとは? こちらをご参照ください。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

さて、一般的にスタンドカラーの見え方は、ボタンを上まで全部留めた場合と、第1ボタンを外した場合とで、ずいぶんと異なるものです。全部留めると、簡略化したデザインなりにドレス感が強まり、第1ボタンを外すとカジュアル感が強まるのが一般的。

しかし今回のユニクロUのスタンドカラーシャツは、第1ボタンを外して着ても、左右の襟があまり広がりません。首周りに限って言えば、このシャツはドレス感がやや強いかな、という印象すらありますね。

しかし、このスタンドカラーシャツ全体の印象は決してドレスに寄っていません。その一番の理由は、このシャツが着丈の長い“ロングシャツ”である点。特に、裾のデザインにヒミツがあります。

このシャツのボタンは裾の先端近くまではついていません。一番下のボタンから裾まで、筆者実測で22.5cm(Mサイズの場合)。写真のように、ひらりとめくれるようになっています。

裾の特徴をもう1点。両サイドにスリットが入っています。筆者実測で11.5cm(Mサイズの場合)。ただ着丈が長いだけのシャツは、ともすれば「サイズが合っていないだけ」に見えたり、「胴長な印象」に見えたりしてしまう可能性があるでしょう。

しかしこのように、一番下のボタンから裾の先端までが長くとられていて、かつサイドスリットもあるため、裾がひらひらと“のれん”のように動くという「遊び」が生まれます。

この「遊び」こそが、コーディネートの幅を広げるカジュアル感を生み出しているのです。1枚で着てもキメ過ぎにならず、そしてニット等とレイヤード(重ね着)しても、裾の見え方がおもしろいニュアンスを作ってくれます。

胸元のデザインについても見ておきましょう。このシャツには胸ポケットがなく、すっきりとした作りです。この点においてはドレス寄りのデザインと言えます。そして前立ては「表前立て」。前立てとは、シャツのボタンを留める穴の開いた生地の部分のことです。

これが表側に出ているものを「表前立て」、裏側に隠れているものを「裏前立て」と呼びます。表前立てはイギリスやアメリカのシャツに多いとされており、裏前立てはイタリアのシャツに多く見られると言われています。

このシャツが特にイギリスっぽい、アメリカっぽいということはありません。ただ、前立てが「表前立て」で、そして上述の通りロングシャツであるということから、“縦のライン”を自然と意識させるデザインと言えそうです。

総じて、要素としてはシンプルでありながら、退屈な印象になりません。つまり、ユニクロらしさを踏まえつつ、ユニクロのレギュラー商品ではまず見られない仕上がり。これぞユニクロUの真骨頂。

程よくリラックス感のあるシルエット

続いてシルエットについてです。このシャツはぴったり体型に合わせて着ることを前提にしているわけでも、逆にビッグシルエットを前提としているわけでもありません。もちろん、着る人自身により意図的にサイズを上下させた着こなしもアリですが、基本的には「リラックス感のある着こなし」を目指して作られているものと思われます。

一般的なシャツは、背中の部分にダーツやサイドプリーツといった“絞り”を設けることで、シャツが体にフィットしながらも肩回りが動かしやすい作りになっています。しかしこのシャツはゆったりした作りになっているため、後背部にそのような絞りはありません。

以下に、着丈や肩幅、身幅に袖丈といったそれぞれの寸法を列記します。ふだん着用されているシャツと比べると、かなりサイズが大きいことがおわかりいただけるかと思います。しかしながら、このシャツに「ルーズ」な印象はないですね。

それはアームホールが細めの作りになっているためです。上述の通り、縦のラインが強調されているデザインのこのシャツは、横幅を感じさせない作りにすることで、程よいリラックス感を確保しています。このバランス感覚はお見事と言えます。

それでは、それぞれの寸法を見て行きましょう。なお、身長178cm体重64kgの筆者が選んだのはMサイズ。そんな筆者の着用実感も付記しますので、ご参考にしていただければ幸いです。着丈はSで78cm、Mで80cm、Lで82cm、XLで85cm、XXLで86cm。筆者の場合、裾の先端がふとももの真ん中に来る程度です。

肩幅はSで47cm、Mで48.5cm、Lで50cm、XLで52cm、XXLで54cm。身幅はSで51cm、Mで54cm、Lで57cm、XLで61cm、XXLで65cm。筆者の場合、まさに“リラックス感”のある着心地。肩回りを動かして窮屈感は一切ありませんが、一方で布が余って不格好な印象もありません。

袖丈はSで58cm、Mで60cm、Lで61.5cm、XL63でcm、XXLで64cm。なお、裄丈の情報も付記します。Sで81.5cm、Mで84cm、Lで86.5cm、XLで89cm、XXLで91cm。筆者の場合、袖の先端が手の甲に少しかかる程度です。

なお、首周りはSで38cm、Mで40cm、Lで42cm、XLで44cm、XXLで46cm。筆者の場合、一番上のボタンを留めてもちょうど息苦しく感じられない程度です。

デザインを活かす風合いの良い生地はシワにご注意

続いて生地についてです。素材はコットンモダール混。モダールとは一企業の登録商標で、レーヨンの一種です。と言うことで表記上は「綿50%、レーヨン50%」となっています。

モダールの特徴は、なめらかな肌触りや絹に似た光沢感。コットンと混紡することで、生地に重みとドレープ感が加わります。レギュラー商品のエクストラファインコットン100%のスタンドカラーシャツに比べると、パリッとした張り感はありませんが、そのぶん生地が柔らかく、やや厚みがあります。

このシャツにおいては、先述したような裾のひらりとした風合いを、この生地が演出していると言えるでしょう。それでいて、レーヨンの「水に弱い」という弱点を克服したスグレモノ。そんなわけで、このシャツは普通に洗濯機で洗濯可能です。なお、洗濯ネット推奨。乾燥機はNGです。

なお、生地が柔らかい分シワがつきやすく目立ちやすいのが難点。シャツの着こなしに際して、シワはだらしない印象になりがちであるため、避けるべきもの。特にこのシャツの場合、注目が集まりやすい裾の部分は丁寧にアイロンでケアしておきたいところです。

ちなみにボタンはプラスチック製ですが、高価なブランドのドレスシャツに使われる“貝ボタン”が意識された、光沢感のある作りです。そしてボタンの真ん中、糸が通る部分はスクエア(正方形)になっています。これはユニクロUのシャツではおなじみのデザインです。

着こなしの方向性次第でいずれも使える計4色展開

https://goo.gl/V4ZsMG

このシャツはユニクロ表記で「00 WHITE」「35 BROWN」「54 GREEN」「68 BLUE」の4色展開。着こなし次第で、いずれも使える色です。筆者が選んだのは「00 WHITE」。個人的に白シャツが好きなこともあるのですが、1枚で着るにも重ね着するにも使い勝手の良い、汎用性の高さを考慮して選びました。

ただ、1枚で着る機会が多いのであれば、「35 BROWN」「54 GREEN」「68 BLUE」の方がオススメかもしれません。特に「35 BROWN」は2017AWで人気を博した色味。グレーがかったボタンの色も悪目立ちせず、完成度の高い1枚だと思います。

「54 GREEN」は若干難度が高めな気がしますが、落ち着いた色調で春らしさもある点が魅力的。また「68 BLUE」はボタンの白が良いアクセントになっており、写真で見ると暗い印象があるかもしれませんが、実際には地味な印象になりません。

価格は2990円(+税)。レギュラー商品のスタンドカラーシャツより1000円高いものの、その価値を十分に感じさせるクオリティ。筆者としては、ユニクロUの2018春夏コレクションの中でも自信をもって“買い”とオススメできるアイテムのひとつです。

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EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。