2018春夏ユニクロUのストレートアンクルチノは今後のトレンドを感じさせる逸品!

半年に一度、ファッション業界を賑わす祭典と化したユニクロU。元エルメスのデザイナー、クリストフ・ルメールとユニクロのコラボラインであることはご存じのとおり。

2018年春夏は襟元が開いたオープンカラーシャツや燻んだ色合いのスモーキーカラーなど、life wearという定番を追い求めるユニクロながら、トレンドが色濃く反映された展開になりました。

中でも、次のトレンドを感じさせるマストバイがストレートアンクルチノ+Eです。「1. 素材」「2. デザイン」「3. シルエット」の3つの視点から論じていきましょう。

一目でわかる重厚なツヤ感のある素材

まずは素材です。筆者が購入したものは「09 black」。今回のラインナップでは他に、ベーシックなチノの定番カラーである「32 beige」、今期ユニクロUのイメージカラーとして使われていた「74 purple」、スモークがかった色味のアイスブルーのような「05 gray」がありました。

どれも魅力的なカラーではありますが、私は使いやすさを優先し、黒にしました。

特に、この「09 black」に顕著なのですが、ツヤ感があります。今回はボトムス類に良品が多かったのですが、その中でもダントツのツヤ感。これはウール素材のスラックスと比較しても遜色はないほどです。

カジュアル用のウールスラックスと比較してみましょう。左が今回のストレートアンクルチノ+E、右が一般的なスラックスです。写真でみても、このツヤ感の違いに気がつくはずです。スラックスもツヤがないわけではありませんが、チノに軍配が上がります。

通常、チノパンからは「大学生がいつも履いている」といったカジュアルな印象があります。しかし、このストレートアンクルチノ+Eは、チノパンというカテゴリでありながら、スラックス並みにドレスライクなのです。
※ドレスとカジュアルについてはこちらから : http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

また、ツヤ感があるからといっても決めすぎにならないところがニクいところ。スラックスに比べストレートアンクルチノ+Eはシワが寄っています。スラックスは、ストンとまっすぐに伸びていますが、この「落ち感」によってスラックス特有のドレッシーな雰囲気が担保されています。

一方で、このパンツはコットン100%です。そのためシワがでるので、カジュアルな印象です。これはデニムのアタリやヒゲを想像していただければわかるでしょう。

つまり、このチノは、ツヤ感たっぷりで一見ドレスライクなスラックスと似た雰囲気がありながら、このシワ感のおかげでビジネス用に見られることはなく、キメすぎならない特徴があるのです。

スラックスライクでドレスライクなデザイン

続いてデザイン。チノパンは基本的にカジュアルアイテムなので胴長・短足・童顔といった典型的な日本人の骨格で何も考えずに合わせてしまうと、なかなかサマになりづらいアイテムです。

しかし、今回のチノはセンタークリースと言われる折り目が真ん中に入っています。これはスラックスではおなじみのデザインですね。

この折り目があるために、スラックスライクな印象になります。チノパンなのにスラックスのようなドレッシーな雰囲気があるために着回しがしやすいです。ドレスとカジュアルのバランスがアイテム単体で整っている、いわゆるハイブリットアイテムになっています。

もう一つは、脚長効果があるということです。センタークリースがないパンツは基本的には両サイドの縫い目に従って保管します。下の画像を左右半分に折ってから畳む感じですね。

しかし、これだとパンツが横に広がった状態でクセがついてしまいます。着用した際も横に広がって平面的になるので、正面から見た際に野暮ったく見えます。

一方で、センタークリースに沿った状態で折り目をつけて置くと、先ほどは横に広がっていましたが、この場合だと縦に立体的になるので、野暮ったく見えづらいのです。

なぜかというと、真ん中に線があることで、横に視線が向かっていくのではなく、その真ん中の線に収束するため脚が細く長く見える効果があるからです。ほんの少しの差ですが、センタークリースのあるチノパンとないチノパンでは驚くほどの差が出てしまうでしょう。

トレンドフルなシルエットの理由は、裾のフレア感

最後にシルエットです。「ストレート」なので直線的だろと思われそうですが、実際の印象はやや異なります。着用すると細みのパンツではあるのですが、裾幅が直線ではなく、ブーツカットのように少し広がっているかのように見えます。

実際に測ってみます。サイズ76の裾幅の実寸は19.5cmでした。これは最も細い部分です。膝幅は21cmなので、少なくとも実寸上では裾に向かってテーパードしていることになります。

しかし、画像でもわかる通り、なぜかフレアに(広がって)見えます。これは縫い合わせの部分が突っ張ってそう見えるのだと思われます。

例えば、スキニージーンズを裾上げした時。裾上げ前は裾幅が細く感じたのにも関わらず、いざ裾上げしてみると若干裾が広がって見えることはありませんか?

今回のチノもハリがある素材のため、体に沿う、というよりは落ち感があるものとなっているために、「なんだか裾が広がって(フレアして)見える」というような現象が起こっているのです。

では、このフレアに見える、ちょっと裾が広がっているとどんな心象になるのか。キュッと細くなっているとスタイリッシュに見えますが、広がっているということはその逆で少しゆったりとしたリラックスな雰囲気が与えられます。カジュアルな要素である、ということですね。

つまり、ツヤがあってストレートで細身なドレスな要素を持っている半面、シワがあって裾が広がって見えるというカジュアルな要素があるため、まさにブリットなアイテムなのです。

スキニー、ワイド、その次のトレンドを感じさせるようなボトムス

スキニーがもはや定番と化し、ワイドパンツがトレンドとなった今日ですが、ストリートのブームが落ち着きを見せ、再びドレスライクなトレンドの影が見えています。

とはいえ、キメキメではなく、ちょっとだけリラックス感がある装いが旬です。このユニクロUストレートアンクルチノ+Eは、ツヤがありつつもシワのあるハイブリットアイテム、というだけでなく、フレアなリラックスシルエットという次のトレンドを見据えたものとなっているのです。

着まわしやすいけれども、おしゃれを楽しみたい、という人にはうってつけなのではないでしょうか。オンラインではほぼ完売状態のため、店舗で見つけた際には確保必須です!

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2018.06.05
haya

この記事を書いた人

haya

身長174cm 体重67kg 靴27.5cm

哲学を纏って街を歩きたい、ただの北の大学院生。24歳。 何のためにオシャレをするのかという命題を抱きながら、ファッションの意義を考え始めました。 革靴好きの読書家。 Instagramも始めました。

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