季節毎の定番企画となってきたユニクロU。通常のユニクロでは出会えない意匠や素材感の服に気軽に出会うことができます。今回はそんなユニクロUの2018AWコレクションの中からスーピマコットンジャージーシャツ(長袖)を紹介します。結論から言うと、「インラインにない魅力を備えた良品。ただし扱いが難しい」アイテムです。なぜそうなるのか? それぞれの点を説明していきます。
極上の素材感と艶感
まず生地は綿100%。ただし、ただの綿素材ではなく、名称のとおり 「スーピマコットン」が使用されています。ユニクロでは当たり前のように「スーピマコットン」の商品がインラインにもありますが、これは綿の中でも最高品質の希少なもの。繊維が長く細く、しなやかで丈夫という特徴を持っています。傍目でもわかる艶感と触ってわかる心地よい滑らかさ。コットンという呼び方からは想像できない特徴をこのアイテムが備えているのは、素材の上質さに大きく依るものでしょう。
(素材の艶感を意識してボタンにも螺鈿に似た意匠が凝らされている)
そしてこちらはスーピマコットンを使用した、ニット編みの一種である「ジャージー編み」のボタンシャツ。ジャージーとは、いわゆる体操着などで着られる「ジャージ」と同じ意味です。ただ極細の糸で紡がれたジャージー編みは生地感も薄く編み目も細かく、ザラっとした印象は皆無。スーピマコットンの魅力である、艶感が損なわれずに活かされています。
クリーニングと難点
クリーニングの取り扱いについては「洗濯機・ネット使用」となっています。筆者も実際にネットを使用して、洗ってみました。特に縮みなどはなく、そういった意味では自宅洗いが可能なアイテムとなっています。ただ「そういった意味では」といったのは、洗濯機洗いでは細かいシワがかなりできてしまいます。
そのため、丁寧なアイロンがけが必要。無論、着られないワケではないですが、このシャツの魅力は艶感。その魅力が、全体的にシワがあると台無しになってしまうので、アイロンがけはある意味必須になってしまいます。
元々、本アイテムは非常にシワができやすい素材感となっています。筆者が普通に着ていただけでよく動かす肘の部分などにシワが目立つようにできてしまいました。艶感のある薄手のニットのような感覚で着ていると、おそらく気になってしまうでしょう。
カラー展開とサイズ感
カラー展開は、ホワイト/ブラック/ブルーの3展開。サイズはS~XXLまで。筆者は通常のインラインではMサイズがジャストサイズですが、こちらもMがジャストでした。特にビックシルエット、またはタイト過ぎる、ということはないので、通常のサイズ感で選べばよいと思います。なお裾はボックスカットの形状になっており、タックアウトが前提のつくりになっています。
(裾はボックスカット/シルエットを崩さないためだろうサイドにはスリットもある)
ジャージー素材のシャツ、というのはユニクロのインラインにはない珍しいアイテム。シルエットもスマートでユニクロU以前の、ユニクロ×ルメールのコラボ時代の極上ポロシャツを彷彿とさせるような出来栄えに思えたのですが、シワができやすい、という難点を感じました。
クリーニング後のシワだけならばフォーマルシャツと同様の手間、と考えられますが、普通に着ていてシワが出来やすいのは困りもの。カジュアルなシャツならばそこまで気にしなくていいかもしれませんが、このアイテムの最も魅力的な清潔でフォーマルな印象を崩れてしまいます。
ジャケットなどのアウターとうまく合わせることで魅力だけにフォーカスさせることも可能かもしれません。使い方次第で決して悪いアイテムではないのですが、それだけに素材の性質と描きたい魅力がうまくかみ合ってない印象が逆に強く残りました。価格は2990円(+税)
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