半年に一度、ファッション好きがユニクロに集います。クリストフ・ルメールとのコラボ、ユニクロUの発売です。今回も豊作と評判のラインナップから、大人が身につけるに相応しい逸品をピックアップいたします。
大人のコーディネ―トにスラックスは欠かませんが、ウールは耐久性に乏しく、日頃のケアが大変なため、休日にわざわざウールのスラックスを履く人は少ないでしょう。しかし、耐久性があり、かつ身体のラインが美脚に見えるスラックスがあります。それこそが「ワイドフィットテーパードアンクルチノ」です。
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誰でも美脚になれる脚のラインを拾わないシルエット

このアイテムの最も優れている点はなんといってもシルエットの美しさです。ウエスト、もも周りはやや緩く、裾に向かうにつれて細くなっていくテーパードシルエットですが、ただのテーパードではありません。そのバランスが絶妙です。こうしたやや緩めのパンツで裾をスキニーのように急激に細くしてしまうとアンバランスになるものですが、サイズ76(30インチ)で裾幅19cmとゆとりを持たせています。
裾幅は細ければいいというものではなく、一方で裾幅ともも周りがゆるいと野暮ったくなってしまいます。しかし、なぜ美しいシルエットになっているのかというと、アンクルパンツに仕上げているからです。「アンクルパンツ」とは、ユニクロの「EZYアンクルパンツ/イージーアンクルパンツ」を嚆矢として、ここ数年で広く大衆にも浸透した丈の短いパンツです。
ではなぜ足首丈のパンツがポイントかというと、脚の中で最も細い足首を見せることで、視覚効果によって体形を綺麗に見せることができるからです。すると、このパンツのように緩やかなテーパードでも体形をスッキリ見せることができるのです。

大人っぽく見える無駄のないスラックスデザイン
アイテム名こそ「チノ」ですが、デザインは極めてシンプルなスラックス調です。センタープレスが入って、ポケットも斜めに配置されています。バックポケットも縫い目が見えなく、シンプルに徹しています。
https://item.rakuten.co.jp/one/ji-71322/
https://item.rakuten.co.jp/barce/bt-025-han2/
この価格帯で「チノ」パンを探そうとすると、ごちゃついたポケットになっていたり裏返すとチェックが出てきたりするものも少なくありません。
しかし、そうした装飾性をそぎ落とし、シルエット、そして素材感で勝負しています。「ノームコアが終わったからなんでもかんでも装飾を」ではなく、デザインのある服に合わせられるボトムスになっています。

また、前回の初夏ではタックの入ったものが出されていました。しかしこちらはノータック。タックの入ったボトムスはトレンドなため、やや物足りなく感じる人もいるかもしれません。

まるでディッキーズ! スラックスなのにタフネスな艶のある素材感
大人の日常着には、耐久性が不可欠です。高級なウールも確かに色気があってオシャレですが、日頃のケアを考えるとどうしても足踏みしてしまいます。ウールではなく綿100%のチノ素材を使っているため、ちょっとやそっとではダメにはなりません。ジーンズ同様に扱っても問題ないと言えるでしょう。しかし、ややシワがつきやすい、という点もあります。
今回の撮影はすべて買ってから数回着用しています。着用後は二つ折りにして吊るして保管していましたが、ややシワが残っています。耐久性はあるものの、素材しっかりとしているため、シワがデニムのようにつきやすく、スラックスよりも落ち感が弱い傾向にあります。ただ通常に着用していれば、そこまで気になるほどでもありません。気になる方は、当て布をしてアイロンでプレスすれば何ら問題はないでしょう。それを踏まえた上で、スラックスのデザインだけれども、シワがつきやすいのでややカジュアルよりのアイテムです。
サイズ感に注意! ワンサイズ落としても問題なし

サイズ感に注意して購入したほうが賢明かもしれません。というのも、先述したとおり、このパンツはウエストがややゆるい傾向にあります。普段のジャストサイズで履くと、シルエットが野暮ったく見える恐れがあります。筆者の場合、ジャストサイズよりワンサイズ落として購入いたしました。
ここは好みや作りたいコーデによっても異なるでしょうから、異なるサイズを試着をしつつ考えていくのがいいと思います。定価は税込3990円(+税)。この機会にぜひ試しばきしてみてはいかがでしょうか。
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