2018年春夏のアイテムとして発売されたユニクロUのワイドパンツは、高級ブランドのデザイナーも務めたクリストフ・ルメール氏が監修していること、そして、ここ数年レディースの大きなトレンドであるワイドボトムスということもあり、発売前からSNS等で話題になりました。
ユニクロも、インラインで多くのワイドパンツを展開していますが、こちらのワイドパンツ+Eは他にはない独特のカーブラインが特徴の1本です。
独特のカーブしたライン
bit.ly/2s6tK31
まずは、全体から見ていきます。股上深めのハイウエストで、筒幅の太いワイドシルエットです。しかし、よくあるワイドパンツの「裾に向かってまっすぐに広がっていく」ラインとは少し異なり、独特のカーブラインが描かれているのがお分かりになるでしょうか。
下の画像、ユニクロのインライン商品「ハイウエストチノワイドパンツ」と比較するとその違いが分かるはずです。
<ハイウエストチノワイドパンツ>bit.ly/2LsRIO4
弱点は、シワ。

続いて細部を見ていきましょう。生地は、やや厚手のコットンサテンです。特にベージュは一見するとチノのように見えるのですが、サテンならではの表面の滑らかさやツヤのある風合いがあります。カラーは4色展開。ブラック、ベージュ、グリーン、ネイビー。
この生地の弱点は何といってもシワのつきやすさ。動きの多くなる脚の付け根部分や膝裏などにシワがつきやすいのです。出かける前にアイロンをかけても、1時間後にはシワだらけ……ということも多々。
後述しますが、股下丈が長いため足元にスニーカー等を合わせるとクッション(裾の生地のたるみ)が出来ます。コーディネートにおけるドレスとカジュアルの観点から見ると、「シワ」や「クッション」はカジュアル要素に分類されるため、野暮ったくならないよう着こなしには少し注意が必要でしょう。
さらにカジュアルな印象を与えるのが、ステッチです。一般的にチノ素材などのパンツは生地と同色の糸を使用して「目立たないように」ステッチが施されているものが多いのですが、こちらのパンツは敢えて生地とは異なる色の糸を使用して縫われています。縫い合わせの位置も真横ではなくやや正面側にずらし、「目立つように」ステッチが施されています。
その分、ウエスト周りの装飾はシンプルに抑えられています。


フロント部分はホックと内側で留めるボタンの仕様になっており、表にフロントボタンが見えないため、フラットな印象です。

ベルトフープもありません。代わりに左右にボタンが施されており、多少ですが、サイズ調整が可能です。また、バックポケットは右側のみになっています。
コットン100%で自宅でお手入れ可能。ただし、シワには注意を。

自宅でのお手入れは比較的容易です。素材は綿100%。洗濯表示も、水洗い可能のマークがついています。ただし、シワには注意を。筆者はネットに入れ、洗濯機のデリケートコースを使用しています。
特に、脱水は短時間とし、脱水完了後はできる限り速やかに形を整えて干すのがおすすめです。また、ブラック、グリーン、ネイビーは色移りを考慮して他の衣類とは分けて洗う方が良いでしょう。
上述の方法で洗濯すれば、特にアイロンがけをしなくとも着用は可能ですが、シワが気になるようでしたらアイロンがけも可能です。筆者の所持しているものは数回の洗濯を経ていますが、縮みや伸びは感じずに着用しています。
カーブラインは魅力だけど……

一度履くと、他の商品とは一線を画す独特のカーブラインに魅せられること間違いなしのこちらのワイドパンツ。ただし、着こなせるのは限られた方だけなのではと思っています。
なぜならこちらの商品、ユニクロの商品の中でも股下丈がかなり長いのです。展開されているすべてのサイズで股下丈は同一、78cm。裾上げをするとせっかくのカーブラインが損なわれてしまう可能性があるため、補正なしで着用していますが、身長164cmの筆者は、5㎝以上のヒール靴を履かないと裾が完全に地面についてしまいます。
日本の女性平均身長以上の筆者でも着こなしに制限が出るこちらの商品。それでもオンラインストアで全色全サイズ完売しているのは、やはり独特のカーブラインの美しさの成せるわざなのでしょうか……。価格は3990円(+税)
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