生地、シルエット共に優れたユニクロUの名作「ワークジャケット」をレビュー

今回はユニクロUの2016秋冬コレクションの名作「ワークジャケット」をご紹介します。価格からは想像できない上質な生地、体型を綺麗に見せるシルエット、機能的なディテールなど、魅力満載のアイテムです。

完成度が高く、使い勝手も良いミリタリーアウター

2016年の9月末日に発売された、ユニクロUのファーストコレクション。あれからもう1年経つんですね。先日、クローゼットの中身を確認していると、奥のほうからこのワークジャケットが出てきました。

最近は新しく購入した洋服を着るのに忙しく、着る回数もめっきり減っていたのですが、昨年の秋冬にはかなりお世話になりました。それくらい完成度が高く、使い勝手の良いアイテムでした。

先シーズンはちょうど、MA-1などのミリタリーアウターがトレンドだったのもあり、このようなミリタリーテイストの洋服が市場には溢れていました。

このアイテムの価格は6990円(+税)だったのですが、セレクトショップに並んでいるような、1〜2万円くらいの価格帯のものと比べても、あまり遜色ない出来栄えだったことに驚いたのをよく覚えています。

今シーズンも着てみようかな、と思えるアウターですね。さて、それでは詳しく見ていきましょう。

野暮ったくない、スリムなシルエット 袖先や襟を工夫するとさらに綺麗に!

このワークジャケット、まず「シルエット」がなかなか綺麗です。同時に発売されたユニクロUの「MA-1」などは、かなりダボっとしたシルエットだったのですが、こちらは袖などがしっかり細く、スッキリとした印象。本物のミリタリー物のような、野暮ったい雰囲気はありません。

スリムなシルエット全盛期の頃のようなピタッとした細さではありませんが、ジャストなサイズ感です。ミリタリーアウターですが、着丈がある程度長く、お尻の半分くらい隠れるので、大人でも着やすい上品な雰囲気も持っています。「M-65」のようなイメージですね。

袖にはボタンが2つ付いているのですが、ここを絞ることで、シルエットをさらに綺麗に見せることが可能。袖先が細くなれば、全体のシルエットもよりスッキリしたように感じられます。

襟付きなのですが、これもシルエットを綺麗に見せることに貢献してくれています。首回りに襟やフードなどがあれば、首元がスカスカにならず、寂しい印象になりません。さらに相対的に顔が小さく見える、「小顔効果」もあります。

ちなみに、生地がしっかりしているので、この襟は立たせることも可能です。ヘニャヘニャならず、形をしっかりキープしてくれます。着こなしのバリエーションが増えますし、襟を立たせると、「小顔効果」などはさらに高まっていきますね。

サイズ感については、普段アウターは「M」サイズでジャストなことが多い私ですと、これも「M」サイズでちょうどピッタリでした。薄いニットくらいであれば、中に着込めるくらいの余裕はあります。厚手のセーターなどは少し窮屈に感じます。

Mサイズの寸法は、実寸で、着丈76cm、肩幅47cm、身幅51cm、袖丈61cmです。

洗濯するごとに風合いが増す、がっしりしたコットン生地

次は「生地」について。素材はコットン100%で、非常にがっしりしています。じわっとした艶を感じられる上質な生地で、とても価格からは想像できないクオリティーです。繊細な素材ではないので、お手入れなどにも特に気を使わなくてもいいのも嬉しい。

家庭での洗濯も可能で、実際に何度も洗いましたが、全く問題なかったです。むしろ、洗濯するごとに生地の風合いが増し、味が出てきているように思います。やはりこのようなミリタリー物には、新品のときのパリッとした感じは似合わないんですよね。

ボタンはそれほど良い物ではないのですが、黒色なのでそれほど目立ちません。ちょっとプラスチック感もありますが、ユニクロにしてはマシなほうでしょう。2017春夏のユニクロUでも、このワークジャケットにそっくりなアイテムが販売されていましたが、そちらはボタンの安っぽさが目立って残念な印象だった気がします。

このボタンを取り替えてみるのも面白そうですね。本格的なボタンに変えて、1万5000円くらいの値札を貼ってラックに並べておいても、絶対に気付かれないと思います(笑)。

「カラー」も特徴的です。写真の色は「ネイビー」なのですが、一見すると黒色に見えるような、かなりダークトーンなのです。そしてルメールコラボらしい、ちょっと緑がかったネイビー。

珍しい色味なので、着こなすのが難しそうと思われるかもしれませんが、意外とコーディネートしやすいカラーでした。同系色のネイビーのインナーと合わせたりするのも良いですね。

フロントのディテール 4つの大きなポケットで、機能性もバッチリ!

では、ディテールについて。フロントには4つの大きなフラップポケットが付いており、これがデザインとして機能してくれています。生地、シルエット共に優れたアウターですが、このポケットが無ければ、ちょっとシンプルすぎて地味に感じてしまうでしょう。

もちろん、機能性も抜群。スマートフォンやハンカチ、二つ折り財布くらいなら入るので、ちょっとしたお出かけなら手ぶらでもOKです。ボタンでポケットの蓋を留められるようにもなっているので、中身が落ちることもありません。

あまり入れすぎると膨れてシルエットが崩れてしまいますが、もともと硬い生地ですので、そこまで心配することはないでしょう。

また、「比翼仕立て」と呼ばれる仕様になっており、フロントを閉めたとき、このようにボタンが隠れます。これはフォーマルなシャツなどによく見られる、ドレスなディテール。

私はボタンを全て留めることはほとんどなかったですが、そのときのコーディネートに合わせて、真ん中辺りを留めたり、全部開けたりしていました。以上、ユニクロUの2016年秋冬コレクションの「ワークジャケット」についてご紹介しました。

生地、シルエット、ディテール、高い完成度を誇る名作アイテム。定価は6990円(+税)になります。現在、店舗やオンラインストアでは取り扱いは終了していますが、オークションなどで探せば入手できるかもしれません。気になった方はぜひチェックしてみてください。

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2018.07.16