ユニクロは2016年11月、ロサンゼルスにデニムイノベーションセンターを開設し、2017秋シーズンからメンズライン「ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ」、レディースラインの「ハイライズシガレットジーンズ」、メンズ・レディースラインの「 EZYジーンズ」の発売を開始しました。
デニムイノベーションセンターで開発された初めてのジーンズ「ウルトラストレッチスキニージーンズ」を今回紹介します。
ユニクロデニムイノベーションセンターとは
ファーストリテイリング(ユニクロ親会社)は、ロサンゼルスのデニムイノベーションセンターを「デニムの情報の集まるロサンゼルスを拠点にすることにより、時代にあったデニムを研究・開発する拠点」と言ってます。
また、デニムジーンズに重要なのは3Fと言われる、Fabric(生地)、Fit(シルエット、穿き心地)、Finsh(加工、デザインディテール)の3つを軸にデニムイノベーションセンターで研究・開発をするそうです。
ユニクロのデニムの研究・開発に対する本気度が伝わってきますね。
ファーストリテイリングは2012年には2005年にロサンゼルスで設立されたプレミアムジーンズブランド「JBRAND」を買収しています。「JBRAND」は「美脚デニム」の代名詞と呼ばれ、多くのセレブリティや著名モデルに愛用されたところから人気が広がったブランドです。
先ほど話した通り、「JB RAND」は現在はファーストリテイリング傘下となっております。これをきっかけいにロサンゼルスに開発拠点を作り、技術力のアップを図るのでしょう。
私たちにとってはコスパのいいデニムを開発してくれることはありがたいですね。
「ウルトラストレッチスキニージーンズ」はユニクロジーンズのすそ問題が解決するジーンズ
ユニクロのジーンズの種類は
・ストレッチスキニーフィット
・スリムフィット
・レギュラーフィット
とありますが、今回はこれに「ウルトラストレッチスキニージーンズ」が追加されました。
太い順に、レギュラーフィット>スリムフィット>ストレッチスキニーフィット
となってますが、「ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ」はウルトラとつくので、現在出ている「スキニーフィットテーパードジーンズ」より細いのかと思ったのですが、ユニクロのサイズ表を見ればわかりますが、全く同じサイズとなっております。
ウルトラストレッチジーンズサイズ表
https://goo.gl/dyR94R
ストレッチテーパードジーンズサイズ表
https://goo.gl/pvpW2c
「ウルトラストレッチスキニージーンズ」はユニクロいわく、「ユニクロ史上もっとも細いジーンズ」といっています。
28インチのサイズはウエスト76cm、わたり幅28cm、股上23cm、裾幅15cmで、ユニクロが言うほどスキニー感はなく、ワタリ幅はそこまで細くないのでテーパードジーンズといったほうがいいかもしれません。
ユニクロジーンズの欠点は色々な評価を見てもらえばわかりますが、すそ幅が太いのが欠点でした。スキニーフィットカラーテーパードジーンズはウルトラストレッチスキニージーンズとサイズは一緒ですが、現在インディゴカラーがないので省いて考えてます。
ウルトラストレッチスキニージーンズはそのすそ問題を解決してくれるジーンズで、スリムフィットジーンズのすそ幅に比べて1cmほど細くなっています。
たかが1cmと思われる方もいるでしょうが、ファッションで重要なのは3首と言われ、首、手首、足首は重要で服の先端である足首のすそが細いと全体的なシルエットが細く見えます。1cm細いことによって、スッキリしたシルエットになり、ユニクロジーンズの問題であったすそが太い問題は解決されています。
ウルトラストレッチスキニージーンズのシルエット
写真の通り、太ももあたりのパツパツ感はそんなにないです。
スポーツ体系の筋肉質な方でも穿けるようなスキニージーンズになってると思います。
驚異の伸縮率40%、回復率80%の生地
生地は本当にそんなに伸びるのか?ということで、実際検証して見ました。検証するのはサイズは28インチのウルトラストレッチスキニージーンズとスキニーフィットテーパードジーンズジーンズになります。
ウルトラストレッチスキニージーンズのすそ幅(通常時)すそ上げ済み実寸16cm
ウルトラストレッチジーンズのすそ幅(引っ張った時)20cm
スキニーフィットテーパードジーンズのすそ幅(通常時)すそ上げ済み実寸16cm
スキニーフィットテーパードジーンズのすそ幅(引っ張った時)18cm
実際に検証して見た結果、ウルトラストレッチテーパードジーンズの方がより伸びることがわかりました。
この伸び率は素材の違いからくるものなのかも。ウルトラストレッチジーンズの素材は綿90%、ポリエステル8%、ポリウレタン2%で、スキニーフィットテーパードジーンズの素材は綿94%、ポリウレタン6%になってます。
ちなみに私が持ってる他のジーンズでも検証して見ましたが、ウルトラストレッチスキニージーンズの伸び率は1、2を争う伸び率です。
参考までにお伝えしますが、これに近い伸び率があったジーンズは定価35000円ほどするリプレイというブランドのハイパーフレックス「アンバス」というジーンズでした。
スキニーフィットテーパードジーンズはサイズ表で見るとサイズは全く同じなのですが、違いは生地の伸び率と生地の厚さが違うというところです。スキニーフィットテーパードジーンズの方が生地は薄く、ペラペラ感があります。ウルトラストレッチスキニージーンズの方が生地が厚くなっていて、触って見てもデニム感があります。
写真で見てもわからない感じですが、実際見て見るとデニム感は全く違い、スキニーフィットテーパードジーンズは少し安っぽさを感じます。
写真上がウルトラストレッチスキニージーンズで、写真下がスキニーフィットテーパードジーンズで、ウルトラストレッチスキニージーンズにはリベットがついています。
この違いは値段の差からくるのでしょう。
まとめ
「ウルトラストレッチスキニージーンズ」はシルエットはスキニーフィットテーパードジーンズと同じとなりますが、伸縮率はウルトラストレッチスキニージーンズの方があるので、ストレスを感じずに着用できると思います。
それと、生地の感じがスキニーフィットテーパードジーンズはチープ感があるのですが、ウルトラストレッチスキニージーンズは他のブランドのジーンズと比較しても劣らないのではないジーンズだと思います。
私は黒しか購入してませんが、インディゴの濃い色の方もおススメめします。薄い方はちょっとチープ感が出てしまうかなと思います。コスパは最高にいいと思うので、今までユニクロのジーンズを敬遠していた人もぜひ購入して見てください。
ただ1点気になることがあります。ユニクロは回復率80%といってますが、何回か着用した感じだと、膝が少し伸びやすいかなと思ってます。洗濯したら少し戻るのかもしれませんが、思ったより膝は伸びやすい気がしてます。
それと、着用季節は真夏にはスキニーで肌にピッタリしているし生地の厚みが少しあるので、厳しいような気はします。しかし、綿100%のジーンズに比べれば厚みはそこまでないので、気にせず着用できると思います。
今後もユニクロデニムイノベーションセンターで開発したダメージ加工やユーズド加工しているジーンズに期待したいと思います。
メンズオススメデニムまとめはこちらから↓