セントジェームス&オーシバルはユニクロの「ウォッシュボーダーT」で代替可能

まだ暑さは残りますが、ようやく秋冬が目と鼻の先のように感じられる様になってきました。といっても、本格的なアウターやウールのニットはまだ暑いので……。今回ご紹介するのは、季節の変わり目にも最適な、「バスクシャツ」。

バスクシャツは定番アイテムなので、様々なブランドから発売されていますが、実はユニクロの「ウォッシュボーダーT」はかなり完成度の高いアイテム。お手頃価格ながら、優秀なバスクシャツとして活躍間違いなしの逸品です。

「ウォッシュボーダーT」は優秀なバスクシャツ

フレンチカジュアルの代名詞と言っても過言ではない「バスクシャツ」。その特徴はいくつかありますが、まずこの首元。一見するとクルーネックのように見えますが、これは横の開き具合がクルーネックより大きい「ボートネック」と言われるタイプ。

クルーネックやVネックとは一味違う魅力があるのがボートネックで、後述しますが、シャツとのレイヤードの相性も良い、便利なネックタイプだったりします。もちろん、写真の「ウォッシュボーダーT」もボートネック。実は同じ生地で、クルーネックのタイプも販売されていますが、せっかくなのでボートネックを購入しました。

そしてバスクシャツのもう一つの特徴として、「厚手のコットン生地」が挙げられます。通常Tシャツやカットソーは、薄くてサラサラしているコットン生地ですが、バスクシャツの生地は分厚く、ザラっとした質感。もともとフランスの漁師が海で着ていたこともあり、通常のTシャツより頑丈に作られているのです。

そして、「ウォッシュボーダーT」の生地もなかなか素晴らしい。素材は綿100%で、名前の通りウォッシュ加工されており、厚手ながら柔らかい雰囲気になっています。ウォッシュ加工のメリットとしては、洗濯による縮みが少なくなること、新品のパリッとした感じが取れて最初から気持ち良く着られることなどが挙げられます。

バスクシャツのブランドとして有名なのは、「セントジェームス」「オーシバル」などが挙げられますが、この2ブランドのバスクシャツとは少し方向性が違っています。「セントジェームス」「オーシバル」のバスクシャツは、昔ながらのハリのあるガッシリした生地ですが、ユニクロの「ウォッシュボーダーT」は柔らかさを重視した、優しい印象の生地感です。

どちらが優れているというわけではなく、どちらにも優れた点があるので、ここは好みの問題。「セントジェームス」「オーシバル」の生地感には高級感があり、発色も素晴らしく魅力的ですが、ユニクロのナチュラルな感じの生地も私は好きですね。価格は1/4とずいぶん違いますが、決して安っぽい印象も感じません。

季節の変わり目に「バスクシャツ」をオススメする理由

さて、「厚手のコットン生地」と言っても、ニットのような保温性があるわけではなく、かといってTシャツのように涼しくもない。何とも中途半端な生地ではありますが、この中途半端さ加減が、季節の変わり目に、特にこれからの晩夏から初秋にかけての時期にもピッタリなのです。

少し涼しくなればバスクシャツ1枚で、更に気温が下がれば上に何かアウターを羽織って……といった感じで、このようなアイテムは微妙な温度調整がしやすいんですよね。流石に真夏や真冬には厳しいですが、3シーズン使える便利なアイテムでもあります。

また、バスクシャツはシャツとの重ね着にも最適。厚手の生地なので、重ね着しても凸凹することはありません。フレンチカジュアルでは定番すぎる組み合わせですが、非常に良いバランスで、なおかつ実践しやすいのでオススメの組み合わせ。

ニットとシャツの重ね着では、注意しないとおじさんっぽくなってしまうこともありますが、これはどの年代の方がやっても似合いますね。横方向の開きが大きなボートネックなので、クルーネックやVネックとシャツの組み合わせとはまた少し違った雰囲気になります。

撮影時、レディースのシャツしか用意できなかったので、襟がちょっと小さくてフェミニンな印象になってしまっていますが……(笑)。スミマセン。

バスクシャツといえば、「ボーダー柄」 快適に着られるように細かな工夫も!

またバスクシャツといえば「ボーダー柄」が有名。無地の物も販売されていますが、そのマリンな生い立ちから、やはりボーダー柄のバスクシャツがかなり多いですね。ボーダーの幅や感覚も、太すぎず狭すぎず程よい感じ。インナーとして使う場合も、程よいアクセントになります。

「ウォッシュボーダーT」は白、ベージュ、ネイビーの3色展開ですが、全てボーダー柄。写真はベージュで、ネイビーのボーダーが入っています。白やネイビーも発色が良くて素敵だったんですが、私はベージュの雰囲気が特に気に入りました。

ニットではないので、袖や裾にリブ等は無く、このようにストンと落ちるようになっています。後述しますが、私はワンサイズアップしているので、袖が手のひらにギリギリかかるくらいになり、少し長く感じたので、軽くロールアップしたりまくったりしていますね。

裾には「スリット」と呼ばれる裂け目があるので、生地が腰に溜まることなく、スッキリと着られます。生地が腰に溜まってしまうと、野暮ったい印象になるので、こういった細かな配慮も嬉しい。

少しゆったり目に着たいならワンサイズアップがオススメ!

私は普段、トップスはMサイズが多く、ゆったり着たい場合などは時々Lサイズを選びますが、このバスクシャツも少しゆったり目に着たかったのでLサイズを選択。ジャストで着たい方であれば、普段通りのサイズでOKです。Lサイズであれば、寸法は実寸で、着丈70.5cm、肩幅47cm、身幅55cm、袖丈61cmでした。

価格は定価で、1990円(+税)になります。長袖で厚手の生地になるので、通常のユニクロのカットソーよりは少し高めの価格になりますが、立派なバスクシャツがこの価格で購入できるのは驚かざるを得ません。数々の優れたユニクロアイテムの中でも、トップレベルのコストパフォーマンスでしょう。

3シーズン着用出来て、普段のカジュアルスタイルにも使いやすいバスクシャツ。まだ1枚も持っていない方はもちろん、既にバスクシャツをお持ちの方にもカラー違いでオススメできるほど、「ウォッシュボーダーT」はかなりの良品。長期間展開されている定番商品ではありますが、気になった方は是非すぐにチェックしてみてください。

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2018.07.16