ユニクロユーのトートバッグはデザインと機能を兼ねた名品

2015年10月の秋冬シーズンから始まったクリストフ・ルメールとユニクロとのコラボ、「ユニクロユー(UNIQLO U)」。この夢のコラボも今年の春夏シーズンで4回目を迎え、いまや、半年に一度のファッション界のお祭り状態になっています。

アイテムによっては発売から数日で完売してしまうものもあり、回を重ねるにつれて注目度はますます上がっているように感じます。

やはり人気はコートやシャツなどのアイテムに集まりがちですが、ユニクロユー、実は小物の出来栄えもかなりいいのです。そこで、本記事では、2017年春夏シーズンのユニクロユーのコレクションにて発売となった小物の1つである「トートバッグ」についてご紹介させていただきます。

縦長シルエットが大人にもピッタリ、用途に合わせて容量アップ

ファッションにはイメージというものがあります。「トートバッグ」と聞くと、想起するのは「キャンパス生地」でしょう。加えて横長シルエットです。

そのため、横長シルエットというだけで、「カジュアル」な印象を与えやすい傾向にあります。一方、縦長シルエットのトートバッグは、ここ最近、LOEWEに代表されるようなハイブランドがショッパーバッグを発表し、ファッション好きの間でかなりの人気を博していました。

そういった背景もあり、縦長シルエットのトートバッグには「上品で大人」なイメージがついてきたのです。今回、ご紹介するユニクロユーのトートバッグは縦49cm、横40cmの縦長シルエット。上記のような昨今のアイテムに対するイメージを巧みに組み込んだ粋なアイテムで、大人が持っていても様になるトートバッグです。

また、実用面からみても、大きめのサイズによって収納性にも優れるところが魅力。個人的に使っている際には、何も考えずに、ポイポイとバッグの中に放り込んでも、しっかり受け入れてくれます(笑)。書類であればA3サイズもなんなく収納できるほどです。

ユニクロのオンラインサイトでも掲載されていましたが、こちらのトートバッグはデザイン性と機能性が共存したユーティリティバッグ。バッグの側面両側にジップがついており、この部分を開くと、ビッグサイズのトートバッグに変身します。

側面ジップを開くと横幅は40cmから59cmまで広がります。これ、本当に大きなサイズで、ちょっとした旅行や出張にも十分対応可能。オシャレにキメたいときには縦長シルエットを生かし、荷物が増えてきたときには側面を広げて容量アップ、と用途に応じて使い分けることができる優れものです。

 ストイックなまでのオールブラック

本アイテムはブラックとオリーブの2色展開でしたが、私はブラックをチョイス。こちらのトートバッグ、ストイックなまでにオールブラックで統一されています。

取っ手はもちろんのこと、ジップやその金具にいたる部分までブラックが使用されています。たった、それだけの事のようにも思えますが、こういった細やかな気配りが全体の印象を大きく左右するものです。もし、仮に、ジップがシルバーであったなら、ここまでの上品さは生まれず、一気にチープな印象になるはずです。このあたり、巨匠の技を感じずにはいられませんね。

マットな素材と細部にこだわったデザイン

 バッグに使われている素材はナイロンなのですが、これがまた上質。価格の安いアイテムにありがちなペラペラな感じは皆無で、むしろ、かなり肉厚です。その上、非常に美しい光沢感を兼ね備えているため、大人っぽい印象に仕上がっています。

またデザインもかなり考え抜かれています。特筆すべきはジップの金具のデザイン。

大きな円形の金具がシンプルなバッグの中でアクセントになってくれています。また、表面には、縦方向に伸びるジップがデザインされており、これも重要なアクセントの要素。上述したようにオールブラックで構成している分、どうしてもベタッとした印象になってしまうのですが、こういったデザインがバッグに「立体感」を与えてくれ、コーディネートにも深みが増します。

バッグの開口はマグネットで留める簡易な作りですが、内側にはジップ付きのポケットが付いているので携帯や鍵などの貴重品はそこに収納できます。ただ、残念な点は取っ手の素材が少し貧弱で安っぽい感じがすること。この部分がレザーかボディーと同素材のナイロンであれば申し分ないと感じました。

肩掛け、手さげ、クラッチバッグ持ちの3WAY

このアイテムは、取っ手部分が長いものと短いものの2種類がついているため、肩掛け、手さげの2WAYの仕様となっています。個人的に肩掛けは好みではないので、短い方の取っ手を使っています。

そんな中、私のオススメは、このトートバッグを折り畳んでクラッチバッグのように持つこと。肉厚のナイロン素材を使用しているため、折り畳むことによって、さらにボリューム感がアップし、いい具合にどっしりした雰囲気が生まれます。さらに、ジップの金具のデザインがここでもいい具合のアクセントになってコーディネートを盛り上げてくれます。

私自身、このバッグを使うときは、ほとんど、このクラッチバッグ持ちをしています。肩掛け、手さげ、クラッチバッグ持ちの3WAYが楽しめるトートバッグになっています。

 

今回ご紹介したユニクロユーのトートバッグ、定価は3,990円(税抜)でした。これまで上述したようなデザイン性と機能性を有していながら、この価格は信じられません。さすがユニクロとしか言いようがありませんね。しかも、6月には値下げ対象となり、2,990円(税抜)で販売されていました。オンラインサイトでは、すでに完売となっていましたが、もしかすると、店舗にはまだ在庫があるかもしれません。

気になった方は、この最後のチャンスにぜひ手に取ってみてくださいね。

2017年秋冬シーズンのユニクロユー、小物のチェックも忘れずに

今回ご紹介したトートバッグのように、ユニクロユーには優れた小物もたくさんリリースされます。という私もこのバッグを購入したのは今年の5月末とかなり遅い時期でした。発売当時にきちんとチェックしていなかった自分を恥じております(笑)。

2017年秋冬シーズンの新作は10月発売予定です。クリストフ・ルメールのデザインをユニクロの価格帯で購入できる機会、どうしてもコート、ブルゾン、ジャケットなどのアウターに目が行きがちですが、今シーズンからはバッグや靴などの小物も忘れずにチェックしたいと思います。

※執筆時点で売り切れ