派手だが使い勝手はいい!
JWアンダーソンのTシャツは一見、派手なのであまりいいレビューを見かけません。しかし、実際に購入して着てみると、それほど悪くなく、むしろこのくらいのほうが使い勝手もいいと感じました。
それがこのボーダーTですが、少しだけオーバーサイズになっています。通常ラインのLサイズのTシャツは、身丈70㎝、肩幅40,5㎝、身幅54㎝、袖丈22.5㎝に対して、アンダーソンは、身丈70㎝、肩幅50㎝、身幅58.5㎝、袖丈25㎝。
写真で見ると一目瞭然ですが、着丈はほぼ同じですが身幅には余裕があります。今、流行のリラックスシルエットとして着ることができます。
細部まで見てみましょう
素材は100%綿です。ボーダーはプリントではなく、きちんと一本一本色が違う糸で織られています。通常のTシャツよりも少し粗めに織られていて、バスクシャツのようなざっくり感が感じられます。
本物のバスクシャツのような厚さではなく、かといって通常ラインのTシャツのような薄手でもない、中間の厚さといったところでしょうか。動きやすく、それでいてバスクシャツのような質感もある、とても面白い生地になっています。艶感はありませんが良い生地だなぁと言う印象です。
次に柄について見てみましょう。前側、後側、そして袖で、3種類の色の違うボーダーが使われています。胸ポケットは、背中と同じ色のボーダー。
胸ポケットと前面の布地のボーダーの位置がぴったり重なるので、一見ポケットがあるように見えないのが面白いです。ボーダーは、1センチ幅の太いものと、3ミリ幅の細いボーダーが3本または1本、交互になっています。
筆者が購入したのは65ブルー。一見、白、青、赤、茶色、緑のような、派手なボーダーがたくさんあるように見えますが、実際に近くで見て、そして着てみると、それほど派手でないことがわかります。
まず全体に使われている白は、よく見るとベージュのような色味になっています。前面は、そのベージュに、くすんだようなネイビーと、やはりベージュに近いボルドーのボーダーになっています。
背面は、ベージュと濃いカーキと薄いカーキ。色味が似ているのであまり派手さは感じません。袖はベージュと黒のモノトーンに茶色です。首周りは、前面のボーダーのくすんだネイビーと同じ色を使っていて、ちょっとだけ装飾性があり、それでいて違和を感じないでしょう。
前面右下には、JWアンダーソンのロゴがネイビーの刺繍で入っています。
生地にはビンテージ感あり
もう一色の62ブルーは、前がベージュ、ブラウン、水色、後ろがベージュ、ブラック、ワイン、袖がベージュ、水色、オレンジです。全てくすんだ色合いで、65ブルーに比べて明るく全体的にペールトーンの印象があります。
前面右下のロゴは、水色です。このくすんだ色合いのため、どちらの色とも、ビンテージ感がある風合いです。おそらく、それぞれの布地を使った、色の切り替えのないTシャツを作れば、派手すぎず、地味すぎないボーダーTシャツができると思います。
しかしそこはGWアンダーソンデザイン。わざと切り替えをすることで、遊び心のある、それでいて奇抜すぎないデザインのTシャツに仕上がっています。
最後に
少し残念な点は、筆者としては、体型隠しに裾脇にスリットが欲しいです。しかし、身幅が広いリラックスサイズは、それだけで体型隠しになるので、スリットはいらないのかもしれません。
一見派手すぎかと思いますが、手に取ると程よい色合いのTシャツ、この夏のおしゃれにいかがでしょうか? 定価は1990円(+税)