オープンカラーシャツ×刺繍でトレンド全開なユナイテッドトウキョウのキューバシャツ

今夏からいろいろなブランドで展開されるようになってきたオープンカラーシャツですが、筆者は無地の物は購入しませんでした。また、アロハシャツも来年トレンドのようですが、筆者には抵抗感があります。

そんな中、今回紹介するアイテムを見かけ、一目惚れし購入しましたのでレビューしたいと思います。

キューバシャツとは

https://goo.gl/YjJsxe

スペイン語でGUAYABERA(グァジャベーラ)と呼ばれるシャツで、開襟・四つポケット、左右にステッチや刺繍があります。キューバをはじめとしたラテンアメリカで着られているアロハシャツのようなものといえばいいでしょうか。

涼しげでどこか清潔感のあるこのシャツですが、現地では普段使いから伝統行事の正装(略装)など幅広いシーンで着用されているアイテムです。

通常のキューバシャツはポケットがついているため、アウタータイプのシャツに分類され、パンツの外に出して着るのが通常です。半袖が多いキューバシャツですが、12月~2月の時期に冬になるからか、古着では長袖の物も見かけることがあります。

アイテムをトレンドからを紐解く

今夏は様々なブランドがオープンカラーシャツ・刺繍物のアイテムをリリースしています。背景としてノームコア(究極のシンプル)というトレンドが変化しているということにあります。そこで、出てきたのがレトロファッションのリバイバルです。

イッセイミヤケ17aw

https://goo.gl/ssM2CT

オープンカラーシャツは90年代に流行ったアイテムになります。90年代に流行ったからと言って、古着屋でオープンカラーシャツを買って着てもいいのですが、その当時のデザイン・シルエット・素材感等がそっくりそのまま復活するのではありません。

どういう事かというと、昔のトレンドを参考にデザイン・シルエット・素材感等、現代のものへアップデートしたものへと変化します。

今夏流行したオープンカラーシャツもレーヨンやキュプラといった素材が目立っていました。ノームコアからトレンドが変化しているので、素材感も表情があるものが流行っていますね。

刺繍もレトロファッションのリバイバル

もう1つはノームコアからのトレンドの変化があります。究極のシンプルを意味するノームコアですが、ファッションの最先端を行く人たちは人と差別化を図ろうとします。

つまり、世間がノームコアであれば、最先端の人たちはシンプルとは反対の派手さを洋服に取り入れていきます。その流れ=トレンドがタッキーです。タッキーとは簡単に言えば柄物と柄物の組み合わせであり、上下無地の物とは異なり、見た目がだいぶ変わってきます。

柄物×柄物と言いましたが、いきなりそんな服装が流行るのではありません。トレンドはゆっくり移行していきます。今そのような格好をすれば、周りとかけ離れたファッションとなり、理解されなくなってしまうでしょう。

今まで無地でシンプルな服装を着ていた人ならなおさら、派手なものをいきなり着用するのは抵抗感がありあます。また、柄物とは言っても、通常みられるストライプやボーダーといったスタンダード柄ではないものがトレンドに上がってきます。

その一つが刺繍です。刺繍が入ったシャツが市場ではよく見られます。これも、レトロファッションのリバイバルの1つ。レディースでは花柄の刺繍が入ったシャツが店舗から売り切れ再販に次ぐ再販をしていると朝の情報番組で拝見したこともあります。

サルヴァトーレフェラガモ17aw

https://goo.gl/7vPkLN

ポールスミス17aw

https://goo.gl/yDyFTv

サルヴァトーレフェラガモ18ss

https://goo.gl/qpNtpg

上の写真を見てみると、来年も刺繍のシャツがコレクションであることが見て取れます(それにしてもこの半袖シャツ、オシャレ)。

以上の事をまとめると、「レトロなトレンドの流行によりシャツカラーはオープンカラーになってきている」、「レトロトレンドと脱地味な流行により柄の入ったシャツ」、「特に刺繍が入ったものがトレンドになってきている」というになります。

実際に洋服を見ていきましょう

本アイテムはレーヨン82%、ポリエステル18%でできており、艶感のある質感になっています。先ほど、オープンカラーシャツが流行っているといいましたが、ビジネスシャツやスタンダードなシャツと比較すると「カジュアル」になってしまいがちなオープンカラーシャツ。

なぜなら、通常シャツにはだいえりと呼ばれるものがあり、これが、大人っぽさを演出しています。オープンカラーシャツに台襟があれば襟が立ってしまい、開くことができない為、それ部分がないデザインとなっています。

台襟がない為、カジュアル感がありますが、それを打ち消すため、艶のある素材で大人っぽく仕上げています。

オープンカラーシャツのほとんどが厚みのないカラーになっているのですが、本アイテムアはこのよう厚みを持たせています。”神は細部に宿る”ではないですが、洋服の先端部分は特に重要です。

人の目は先端に注意が行くもの。読者の皆様もシャツにアイロンがけをするとき、襟やカフス(袖口)部分を丹念に仕上げますよね?視線が集まりやすい場所こそ、洋服の印象が決まります。

視線が集まる場所だからこそ、そこの部分をおろそかにすると、印象が悪くありませんか?カラーが厚い為、立体感も損なわれていません。ですので、オープンカラーシャツでも地味な印象がありません。

袖の細さがすごい

公式サイトhttps://goo.gl/HezGEfを見ていただくとわかるのですが、モデルさんの着こなしでも袖が長いように見受けられます。実際、筆者が着用してみたのがこちら。

上記の写真のようになりました。サイズは着丈72.5cm、肩幅49cm、身幅59cm、袖丈59cmであり、通常ジャストフィットのシャツが着丈69cm、肩幅42cm、身幅46cm、袖丈59cmである筆者にとってはオーバーサイズの物となっています。

袖のボタンを開けたままですとだらしなく感じますが、このシャツは通常のシャツと比較するとボタンを閉めたときの袖の細さに驚きました。前述しましたが洋服で重要なポイントは先端部分。

だらしなく感じるのは、腕の長さよりも袖のほうが長く、親のシャツを着ている印象になってしまっているからです。

袖は余りますが、ボタンを閉めることで、そのだらしない印象はなくなります。余って知る袖が気になる方はお直しに出せばいいかもしれませんが、筆者はあえてこの部分があった方がいいと思います。

黒色シャツはどこか夜のお兄さんを思させるアイテム。ぴったりと体にフィットしたものなら尚更です。ですが、袖が余っていることによりそのキザっぽさを軽減させてくれます。ですので、あえて袖は余らせたままボタンを閉めた着こなしをしたいですね。

また、袖を捲って着てみることもおすすめします。これからの時期では寒いかもしれませんが、袖の余りも気にならないかと思います。

刺繍部分もこだわっている

そういえば刺繍部分について言及していませんでした(笑)。刺繍部分はこのようになっています。通常のキューバシャツは伝統的なファゴッティングと呼ばれる抜き糸製法で作られる刺繍を模したものが多いのですが、本アイテムは刺繍を施してあります。

また、単色の糸で刺繍されることが多いキューバシャツですが、本アイテムは2色で花柄を、もう1色でスモック刺繍を施しています。

スモック刺繍は布地にひだを寄せて出来た折り山に施す刺しゅうですが、本アイテムは折り山が無く、生地はそのままで綺麗な刺繍となっています。刺繍は凹凸感が出るため、表面感のあるデザインに仕上がっています。

ボタンもこだわりが

(おもて)

(うら)

ボタンの表面はすごくキラキラしており高級感があるります。裏面を見ていただくとわかるのですが、シェル(貝)ボタンとなっております。安物の洋服にはプラスティックのボタンが使用されていることが多いのです。

神は細部に宿ると申しますが(再度登場)、ボタンが違うだけで洋服の表情が劇的に変わるのも事実。シェルボタンであるからこそレーヨン素材で刺繍が施されているのアイテムをさらに高級感あふれるものに仕上げています。

洗濯したらどうなる?

洗濯をすれば、シワが寄ります。ネットに入れて洗濯をしましたが、見ての通り、大きなシワから小さいシワまで洋服に寄っています。

(襟部分)

(刺繍部分)

このシャツはアイロン可能です。細部である襟部分にはアイロンをかけた方が、きりっとした印象を与えますよ。神は細部に宿るです。

また、洗濯後は生地の目が詰まったせいでしょうか、洗濯前と比較し生地感が固く、ライトアウターとしても重宝するように思えます。アウターを使用するか迷う気温の日に着用しましたが、ちょうどいい羽織り物でした。

ユナイテッドトウキョウはものづくりがうまい!

オープンカラーシャツは来年も継続してトレンドとなっております。また、刺繍されたシャツも脱ノームコアのトレンドからしばらくは続きそうです。レトロファッションのリバイバルで刺繍が入ったシャツが市場ではよく見られるようになりました。この際に、お手に取ってみてはいかがでしょうか?

以上、トレンド解説を交えながら、本シャツをレビューしました。

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