オンオフ問わず使えるユナイテッドトウキョウのハイカウントスプリングシャツコート

シャツコートは意外と息の長いアイテム

今回紹介するのはユナイテッドトウキョウのハイカウントスプリングシャツコート(税込1万5984円)です。

シャツコートというと「日本は春や秋の中途半端な時期は短いし、そんなに使わないだろ」という方も少なくないでしょう。ですが実際に着用してみると案外息が長く、冬とも夏とも言えない中途半端な時期にこれほどハマるアイテムはありません。

名前のとおりシャツをベースにしたコートですので裏地はありませんが、かなりしっかりした素材を使っています。

通常のシャツコートに比べてもハリがある印象を持ちました。素材の厚みが寒暖の差が激しいこの季節にちょうどよくハマッてくれます。羽織りたいときにサッと羽織り、暖かくなれば脱げばいい。そんなラフな使い方がしっくりきます。

まずはブランドの説明から。ユナイテッドトウキョウはその名のとおり東京のクリエーションと日本の技術を組み合わせたブランドで、全てメイドインジャパンに拘っており、高い原価率にも関わらず薄利で販売することをウリにしています。

その原価率は50%で業界平均のなんと2倍。設立から3年ほどの若いブランドですが、安価で良品が購入できることから人気のあるブランドです。アイテムのタグには生産地が示されていて、このコートは岐阜県産のようです。タグを見て誇らしくなるブランドですね。

硬めのシャツ素材で品質のよさを実感できる

まず、表面の素材は綿ポリエステル混紡糸のタイプライター生地(綿51%、ポリエステル49%)を使用しています。タイプライターとは、繊維が長く細い綿糸を高密度で織り上げたものです。

繊維が高密度に織り込まれているので頑丈な造りながら軽量で保温性に優れています。このコートも見るからに密度が高く、美しい風合いを感じさせます。

触った感じは生地の薄さにも関わらず硬めな印象でパリッとした張りがあり、安っぽい雰囲気を感じさせません。

また、少し気温が高くなりコートを脱いだときに気になるのが折りジワです。ですが心配ご無用、このコートはシワになりにくい素材を使用していてハリがあります。

写真のようにクシャっとしてバッグに入れてもシワはほとんど入らず、クリーンな状態を維持してくれています。

表面は弱撥水加工が施されており、雨の日に最適です。写真は霧吹きで水をかけたものですが、万一濡れたとしてもほとんど浸透することはなく、サッと水を拭えます。

春先に購入しましたが、梅雨時期には簡易なレインコートとしても重宝しました。手入れがしやすいのもこのコートの魅力ですね。

裏地も表面と同じ素材で背当て等はありません。この薄さが中途半端な気温にはピッタリです。先述のとおり密度の高い生地ですので、風を通しにくく、この季節の強い味方になってくれます。

ベージュという色は数あれど、上品な風合いを出すのは難しいもの。このシャツコートは少し濃いめのベージュを採用しており、上品さを醸し出しています。

襟はプレーンな形です。素材が硬いので襟を立てて使うこともできます。

袖はこんな感じ。袖口にディテールが施されていますが、ボタンはひとつしかないので袖幅の調節はできません。袖口が適度に絞られており、腕が長く見えるシルエットを作ってくれています。

コートの印象を左右するのがボタンです。このコートは天然素材のボタンを使用しており、安っぽさを感じさせません。丈の長いコートの中でも存在感があります。

ポケットは腰位置の左右にひとつずつ。ポケット口は15cmで必要十分。スマホを入れたり手をつっこんだりと、奥行きもあり使い勝手はいいです。コートによくある裏ポケットはありません。

サイズは1を購入しました。通常のブランドでいうところのSサイズです。着丈は前が100cm、後ろが96cmと少し前が長い形状です。裾に向かってフレアが出るように調整されており、ここにシルエットの美しさの秘密があります。

なぜ裾に向かって広がると美しいシルエットが出せるのか。これはAラインと呼ばれ、上が細く下に行くと太くなることで、上下のメリハリがついてカッコよく見えるのですね。

肩幅は43cm、身幅は55cm、袖丈は62cmです。

着丈は長く、ちょうど膝まで伸びています。肩周りや身幅もある程度ゆったりしており、170cm55kgでジャストです。

また、オンスタイルではスーツの上に羽織ることもできます。これから寒くなるにつれインナーが厚くなりますが、着膨れすることなくオシャレを楽しめます。

オンオフ問わず気兼ねなく使える

薄手ではありますが、ステンカラーコートのような形で見た目はカッチリした大人っぽい印象であることから、スーツに合わせるオンスタイルでも十分に活用できます。

平日はスーツに合わせてカッチリとしたスタイルに、休日はボーダーカットソーやニット、ジーンズと合わせて少しカジュアルに着るという使い方もできるでしょう。前述のとおり素材が頑丈でシワになりにくいので、特に中途半端な気温の時期にはフル活用することができます。

気になるお手入れ方法ですが、タグを見ると30℃以下で手洗いすることが可能でアイロンがけもできます。

また、クリーニングも問題なく出せます。ただ、長時間水に浸透させることは避けたほうがよいみたいです。ご参考に。

晩秋にはインナーダウンを使って延命も可能

大人っぽい雰囲気を纏ったシャツコートは中途半端な気温に必ず役立つはずです。不必要な飾りもなく飽きがこないシンプルなデザインなので、他のアイテムでハズしたりといった面白い使い方もできるでしょう。

また、素材が丈夫で長持ち、ビジネス用として購入しても5年は使用できるはずです。

とはいっても薄手であるシャツコートですので、「ホントは着用できる期間は短いんじゃないの」と思われる方も多いはず。そんなときにはインナーダウンを着用すれば延命することができます。

持っておいて損はないシャツコート。カラー展開はベージュ、ブラックとありますが、名前のとおりスプリングコートですのでゾゾタウンではブラックしか在庫がないようです。

是非手にしてみてください。きっとご納得いただけるはずです。

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2019.02.09
籠屋@CU2moro

この記事を書いた人

籠屋@CU2moro

身長169.8㎝ 55kg 靴26.0cm

平日はスーツ、土日祝のために私服を買い漁るのが至福な日々。 「お金をかけずにオシャレを楽しむ」がモットー、家からユニクロまで徒歩5分が自慢。

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