【写真有り】リヨセル素材の特徴とは?シワのケアや洗濯を怠るとどうなってしまうのか?アーバンリサーチのリヨセルシャツをレビュー

2017年2月にユニクロUでも取り扱われ、便利なアイテムとして広まっているオープンカラーシャツ。残念ながら2017秋冬にはユニクロUでの長袖オープンカラーシャツの取り扱いはありませんでした。

ですが、それに近いアイテムを市場で見つけました。URBAN RESEARCHの『リヨセルドロップオーバーシャツ』です。販売サイトの画像だけではわからない、素材感・シルエット、ケアの必要性などについて書いていきます。

ツヤのあるバランスのとれたシャツ

オープンカラーシャツとは日本語で開襟(カイキン)シャツという意味です。名前の通り、襟から第1ボタンにかけて開いているので、首回りがスッキリした清潔感の出しやすいシャツです。

襟元が開いていることで通常のシャツよりもラフな印象を与えるため、カジュアル(子供っぽい)なアイテムになるのですが、このシャツには『リヨセル』が使われています。

リヨセルは適度な光沢があり繊維が柔らかく弾力性があるといった特徴があります。コットンが使われる通常のシャツと比べると、より大人びた、いわゆるキレイめ要素の強い素材です。

デザインがラフになった分を素材で調整することで、バランスのとれたアイテムに仕上げているのです。

また、このリヨセルを作る過程で使われる溶剤は再利用することができるので、環境に優しい再生繊維です。

身幅はゆったりサイズで、素材のツヤ・柔らかさと相まってリラックス感が出ます。『ビックシルエット』という服をゆったり着るトレンドの影響もあり、今期の着こなしに適したシルエットといえます。

また袖は内側がねじれる仕様で、下に向かって細くなっています。いくらビッグシルエットがトレンドとはいっても、アイテム全体が緩いとだらしない印象を与えてしまいます。

袖先を細くすることで、ゆったりでありながら細身のコーディネートにも合わせやすくなります。服の印象は先端に左右されることが多いので、トレンド・着回しのしやすさ両方を満たすシルエットになっています。

ユニクロUとの比較

オープンカラーシャツといえば、2017年2月にユニクロとクリストフルメールのコラボ「ユニクロU」でも取り扱いがありました。ユニクロUのものは半袖なので厳密な比較はできませんが、今回のURBAN RESEARCH(以下、UR)と素材・シルエット等を比べました。


(ユニクロU)


(UR)

まず素材について。使われているのはどちらもリヨセルですが、厚みが違います。ユニクロUが薄く、URが厚めです。厚みが違うことでリヨセルの光沢とやわらかさはURのほうが活かせています。


(ユニクロU)


(UR)

続いてシルエットについて。裾まわりを見てもらえるとわかりますが、URのほうがだいぶ緩めのつくりです。身幅も同様です。

実寸はユニクロUの着丈が67.5cmで身幅は51.5cm、URは着丈67cmで身幅は57cmです。筆者はウエスト73cm前後ですが、URは身幅の差が5.5cmあることで、タンクトップにTシャツなど中に2枚着込んだとしてもウエストに十分なゆとりができます。

またURはボタンが黒いので、緩いシルエットを引きしめる効果が働いています。素材の特徴・ビッグシルエットの流れを汲んでいる点ではURのほうが優秀だといえます。

デメリットは素材のデリケートさ

素材の光沢・絶妙なシルエットなど優れたアイテムですが、デメリットがいくつかあります。1つはシワがつきやすいこと。

上の画像は1度洗濯して乾いた状態です。リヨセルは光沢感がある一方、シワがつきやすいデリケートな素材です。通常のシャツもアイロン掛けは必須ですが、このシャツは特に重要。ケアを怠るとだらしなさが露骨に出てしまいます。

アイロン掛けの際、注意する箇所はポケット・裾です。洗濯をすると必ずシワができます。繰り返しになりますが、洋服の印象は先端に左右されます。当て布をしつつ、念入りにアイロンを掛けましょう。

ところで筆者が購入したのはネイビーとブラウンですが、雨の日にブラウンを着たときにとても困ることが起きました。このシャツ、水に濡れると黒く跡が残ってしまうのです。

これはシャツに水滴を垂らした画像です。高級感のあるシャツが一気にだらしなくなってしまいます。

ネイビーは目立ちませんが、ブラウンは水跡がハッキリと出てしまうのです。乾くのに時間がかかるため、雨の日はネイビー以外の色は着るのを避けるべきです。他にグリーン・ピンクベージュの展開がありますが、おそらく同じことが起こります。

ブラウンには他にも問題点がありました。洗濯をすると画像のように所々が白くなってしまうのです。摩擦が原因でこのようになっているはずなので、ネットに入れて洗濯することで軽減できます。近くで見なければわからないとはいえ、とてもデリケートな素材です。

このブラウンは、地味すぎず鮮やかすぎない絶妙な色合いで気に入っていただけにとても残念です。「洋服にはWEBサイトの画像・説明だけではわからない要素がある」と痛感しました。

購入するならネイビー

2017秋冬ユニクロUにラインナップがなかった長袖のオープンカラーシャツ。ほぼ同じだと思って購入したURのシャツですが、見た目のキレイさに反してケアや着るタイミングを考えなければならない厄介なアイテムでした。

デメリットが多いとはいえ、トレンドをおさえつつ、着まわしが利く便利なアイテムであることは保証します。特に水滴に関してが厄介なので、購入するならネイビー1択です。

定価9720円(税込)と決して安い価格ではありません。セールやクーポンなどを利用して購入することをオススメします。

デメリットが目立つアイテムですが、筆者はこのシャツを2色とも愛用しています。シャツを合わせるコーディネートというのはキメすぎになりがちですが、オープンカラーで適度なラフさのあるこのアイテムは、冬の着こなしにニット以外の選択肢を与えてくれます。

シャツはアイロン掛けが面倒なアイテムですが、市場には使い勝手のいいアイロンがあるため、そこまでケアは苦ではありません。流行をおさえたオープンカラーシャツ。ネイビーはデメリットが少ないため、ぜひ手にとってほしいアイテムです。

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2018.11.01
小松佑大

この記事を書いた人

小松佑大

身長162cm 体重59kg 靴24.5cm

「オシャレを身長で諦めてほしくない」という考えで活動しています。コーデ投稿アプリWEARにて、解説付きで毎日更新中。

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