名作ユニクロルメールのスリッポンと定番VANSのスリッポンを徹底比較!

今回はスニーカー・スリッポンの定番であるVANSのスリッポンを紹介します。本アイテムの紹介をした後、革靴ライクな細身のシルエットで名作と名高いユニクロルメールのスリッポンとのシルエットの違いを比較します。

定番のVANSスリッポン

スニーカータイプのスリッポンの定番といえば、真っ先に思い浮かぶのがVASNのアイテムでしょう。その丸っこい可愛らしい外形はまさに万人に受け入れられるシルエットです。

紐タイプのスニーカーでは、デザイン要素が増えるためスニーカーの中でもよりカジュアルになります。

スリッポンタイプのスニーカーであれば紐がなくシンプルなデザインであるため、デザイン要素は最小限であり、スニーカーの中では比較的カジュアル度合いが弱めのアイテムといえます。

VANSスリッポンは色・柄は多様な展開がされています。黒・白・青・ピンク・黄色などの単色のものから市松模様の柄があるものまで様々です。筆者は写真の通り、市松模様のものを選びました。柄は派手なものの、作り自体はシンプルでありデザイン要素は少ないです。

横から見ると、靴底部分がかなりの厚いことがわかります。この厚みによりいかにもスニーカーらしいテイストが出ています。靴底と本体部分はゴムで貼り付けられています。高級なスニーカーでは太い糸で靴底と本題が縫い合わせてある物が多いですが本アイテムは接着です。靴底が剥がれるかどうかという点で耐久性に違いが出てくる箇所です。

前方から見ると丸みを帯びたかわいらしさを感じさせるシルエットです。

背面から見てもデザインはシンプルです。靴底にある赤いマークが唯一のデザイン要素ですが、あまり大きくないのでそれほど気になるものではありません。

靴底はゴムでできておりフラットな形状です。滑り止めのための凹凸がついています。

サイズ感・使用感

筆者は足が小さく革靴、スニーカーともに大抵のブランドで24.5cmがジャストサイズです。足に合うサイズのアイテムが中々見つからず苦労します。VANSのアイテムは購入したお店に置いてあるサイズで最少だった25.5cmを購入しました。

大きめのサイズであるため前後にはゆとりがあるものの、左右両脇のゴムで足がしっかりと固定されるため、歩いていてすっぽ抜けるようなことはありません。履き心地は可もなく不可もなくというところで、歩いていて疲れるようなことはありません。

ユニクロルメールのスリッポンと徹底比較

2016年SSに発売されたユニクロルメールはそのシンプルで革靴ライクな細身デザインのため名作と呼ばれるにふさわしいアイテムです。今回はスニーカースリッポンの定番のVANSスリッポンと、このユニクロルメールのスリッポンのシルエットを比較してみましょう。

まずは、写真で両者を比較してみます。右側右足用の黒い方がユニクロルメールのスリッポン、左側左足用の市松模様のものがVANSスリッポンです。サイズは両方とも25.5cmです。一見してユニクロルメールのスリッポンのほうが、いわゆるシュッとした細身のシルエットであることがおわかりいただけると思います。

ただし、筆者はパッと見て明らかにわかるほどにVANSスリッポンが幅太なものと思い込んでいましたが、この写真を見るかぎり最大幅にはそれほどの違いはありません。実際に靴底の幅の実寸を比較してみても、VANSが98mm、ユニクロルメールが97mmと最大値だけの比較では1mmの違いしかありません。

両者のシルエットには明らかに違いがあるはずですが、最大幅の比較だけではほとんど差がありません。そこで、先ほどの画像を画像加工ソフトで加工し、VANSスリッポンの上にユニクロルメールのスリッポンの画像を重ね合わせることで、シルエットの違いを比較してみました。

なお、画像編集では、左右反転と回転を行なっていますがサイズは一切変更していません。これ以降の加工画像も同様です。画像中で白く(正確には市松模様)見えている箇所がVANSのサイズが大きい箇所です。つま先部分では足の内側・外側の両方ともユニクロルメールの方がスリムです。

特に外側はVANSと比較してかなり内側にシェイプを絞っていることがこの画像からわかります。かかと方も足の内側・外側が若干ではありますがユニクロルメールのものが細身です。次に靴底を重ねた画像で両者の違いを見てみましょう。

(靴底の比較 画像加工なし)

(靴底の比較 画像加工あり)

こちらの比較画像でもVANSスリッポンの靴底の上に、ユニクロルメールのスリッポンを重ねてみました。写真ではゴムの色とその縁の白い部分がVANSのサイズが大きい箇所です。

靴底でも、つま先部分の外側は大きく違いがあります。VANSの靴底が見えているこの部分の外形を細く削り取るようにデザインすることで、ユニクロルメールスリッポンの細身のシルエットが作られています。爪先外側の部分は、最大、実寸で5mmの幅の違いがありました。

また、内側の土踏まずの部分にも違いがみられます。ユニクロルメールのスリッポンは、内側に抉りこむように土踏まず部分を大きく削り取ったような形状になっていて、これがスリムな外形に寄与しています。

(土踏まず部分の形状の違い)

土踏まず部分の違いを比較するためにそれぞれのスリッポンを重ねて土踏まず部分を観察してみました。ユニクロルメールのスリッポンは、土踏まずの部分を大きくえぐりとったようなシルエットになっていることがわかります。土踏まず部分で一番差が大きい箇所は8mmの違いがありました。

最後に、側面から見たシルエットの比較を行います。

(側面の比較 画像加工なし)

(側面の比較 画像加工あり)

写真から見て一目で分かる通り、靴底部分の厚みには大きな違いがあります。ユニクロルメールスリッポンの靴底はVANSスリッポンのそれと比較して、2/3程度の厚みしかありません。この靴底の厚みの違いは、両者のシルエットの違いを決定的なものにしています。

この厚みがあるため、VANSスリッポンはスリッポンスニーカーらしい丸みのあるぽってりとした子供っぽいデザインになっているのに対し、ユニクロルメールのスリッポンは革靴ライクなスリムなスッキリとした大人っぽいデザインになっています。

靴底以外では、つま先部分もユニクロルメールは薄くなっており、踵はユニクロルメールが低めになっています。実寸の差は少ないかもしれませんが、つま先部分の厚みの違いはユニクロルメールのスリムなシルエットを際立たせるものとなっているように感じられます。

まとめ

スニーカー・スリッポンの定番であるVANSスリッポンは靴紐がないシンプルなデザインであるためスニーカーとしてはカジュアル度合いが低いアイテムです。とはいえ、シルエットは丸みを帯びており、また靴底も厚くスニーカーらしいカジュアルさをもっています。

色・柄はさまざまなバリエーション展開がありますが、作り自体はシンプルです。そのため、黒などの色を選択すればさまざまなコーディネートに合わせやすいアイテムと言えます。

ユニクロルメールの革靴ライクなシルエットをしたスリッポンとの比較で、VANSスリッポンは靴底が厚く、また爪先部分は幅広で丸みを帯びており、土踏まず部分も極端に細く絞ったものではないことがわかりました。カジュアルなスニーカーらしいアイテムが欲しい方におすすめしやすいアイテムです。価格はお手頃な5940円(税込)です。

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2020.01.28
バラバシ

この記事を書いた人

バラバシ

身長165cm 体重58kg 靴24.5cm

イタリア的なファッションに惹かれつつもフランスもいいなとか多方面に手を出し被服費が家計を圧迫気味。最近はネイビーのアイテムに目がない。足が小さく服屋さんの靴ではサイズが合わないことが最近の悩み。