癖が強すぎず、かといって平凡ではないアイテムはそうありません。ユニクロは確かに価格に見合わないレベルの良質な素材を使っているものの、デザインが物足りない……。しかしながら、デザイナーズブランドは自分のワードローブにしっくりくるものがなかなか見つかりません。Westoveralls(ウエストオーバーオールズ)の801Sはシンプルなデザインながら平凡ではない、理想のデニムでした。
太めのストレートシルエットなのにすっきりしている
ウエストオーバーオールズの801Sはリーバイスの501をモディファイしたアイテムです。そのためストレートシルエット。ストレートはテーパードと違って足に沿う形状ではないため、野暮ったくなることがままあると思います。しかし、そう感じさせない工夫があります。まず柔らかく厚みのある生地を使用していること。そのためシワが出にくく、下に生地がストンと落ちます。野暮ったさの象徴であるシワを排除することできれいな印象を生み出しています。
次に股下が短いこと。サイズは筆者の購入した30で股下は67,5センチと短めに設定されています。それにより裾上げをしなくてもクッションが発生しにくく、パンツ本来のシルエットを楽しむことが出来ます。
耳がないことで生まれるメリット
このデニムは巻き縫いという方法で作られているためいわゆる「耳」がありません。この縫製のメリットはサイドが張らないこと。そのおかげで美しいシルエットと動きやすさを獲得しているのです。
ウエスト周りについたマーベルトが機能的!
マーベルトとは、元はスラックスのディティールの1つです。タックインしたときにずれないようにするための仕様なのですが、デニムに取り入れることでトップスの色移りを防ぐことも出来ます。素材が伸縮性のあるゴムなのでストレスフリーに動けるところも〇。
使用感
太めのシルエットということもあり、履き心地は非常に快適です。適度な厚みがありますのでオールシーズン着用可能だと思います。また洗濯した際の縮みはなく、膝も出にくいですのでガシガシ使うことが出来ます。サイズは普段Mサイズを選択する中肉中背の私で30がちょうどいい感じでした。
価格は2万520円(税込)。パンツ1本と考えるとお高いですが、デイリーに永く使えるパンツとして間違いないと思います。良いデニムをお探しの方にはぜひ見て頂きたい名作です。
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