【かぶり方解説アリ】顔や頭が大きくてベレー帽が入らない人にオススメなビッグベレーをご紹介

今回は、このビッグベレーが、『もっとおしゃれを楽しみたい人』『帽子ってどれを選んでいいかわからない人』『頭が大きくて似合う帽子がない人』にオススメなんですよ!という話をしたいと思います。


(「WYATT×TERAI ビッグベレー帽」1万584円)http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/1013030

とても丁寧な説明文が載っていますが、洋服の説明って、こだわりがあるのはわかるけど、結局何がどういいのかわかりにくいことが多いですよね。専門用語が多いですし。

簡単に言い直してみると「ツヤのあるいい素材を使っていますが、見た目の暑苦しさはなく、通気性も良いベレー帽です。薄い素材ですが、ぺしゃんこになりづらく、好きな形を作りやすいです。かぶり心地もよく、ちょっとゆるければ帽子の裏側にマジックテープがついているので、ある程度調節することができます」と、こんな感じでしょうか。

内側はこうなっています。メッシュで、蒸れ対策がされているのがわかりますね。このビッグベレーがオススメな理由を、順を追って説明していきます。

そもそもベレー帽ってアリなの?

「ベレー帽って○○のイメージがあるけど、おしゃれなの?」と思われる人がいるかと思います。私もそうでした。

ベレー帽で失敗しないように気を付けてほしいのは、「イメージで損する」ことです。

ファッション全体に言えることですが、いくら「おしゃれ」に着こなしたとしても、そのアイテム自体が持つ「イメージ」がそれを上回ってしまうと、もうおしゃれ以前の問題になってしまいます。「デニムのベスト」は、誰がどう着ても「スギちゃん」にしか見えないように。

ベレー帽が持つイメージを挙げると下記4つでしょうか。
①手塚治虫先生
②軍人
③画家
④フランス人

①はもう日本人であれば鉄板のイメージですね。手塚先生がベレー帽をかぶっていない姿がむしろ思い浮かびません。このイメージを払拭するには、「アイテム選び」が大事です。

画像検索してもらえればわかると思いますが、今までのベレー帽の多くは「頭のてっぺんにチョコっとでた何か」がついています。これは「チョボ」という部分で、昔のベレーの編み方で最後に残る部分、らしいのですが、今はあえてつけていることが多いようです。女の子にこのディティールは可愛らしいですが、メンズはないほうがいいでしょう。

そしてベレーの大きさ。頭にフィットする大きさだと、「手塚先生」と言われてしまうかもしれません。大きめがいいでしょう。

また余談ですが、同じく漫画家の「藤子・F・不二雄先生」もベレーのイメージが強いですが、パッと藤子先生の顔が出てくる人はそう多くないかと思います。むしろ藤子先生のベレーのチョイスとかぶり方は、現代的でカッコよかった。お時間のある方は検索してみてください(けっして手塚先生がカッコよくないと言っているわけではありません。あまりにも「アイコン的」「イメージが強すぎる」ので避けましょう、ということです)。

②の軍人のイメージ。ベレー帽をかぶっている軍人さんは、男なら「カッコいい」とは感じると思いますが、それが街着としておしゃれかどうか、はまた別の話。

街着でのおしゃれとは「バランス」が大事です。スーツをビシっと決めればそれは「仕事着」もしくは「冠婚葬祭」ですし、全身カジュアルでラフな格好だと「小学生」になってしまいますし、全身ミリタリーならそれは「軍人」そのものとなるでしょう。これらを組み合わせ、バランスをとるのが、街着としてのおしゃれです。

ですので、ベレー帽を合わせるときは、迷彩服などミリタリー要素を合わせてはいけない、というわけではないのですが、どこかに「ドレス」要素を入れましょう。スラックスとか革靴がそうですね。そうやってバランスをとることで、おしゃれな街着として成立するようになります。

また、ミリタリーのベレー帽をよ~く見ると、「パイピング」という、要するに「フチどり」がしてあるんですね。細かいところですが、顔まわりはもっとも印象に残る部分。ミリタリーのイメージを避けたいなら、この「フチどり」のないものを選びましょう。

③の画家のイメージ。このイメージも、てっぺんの「チョボ」があるとより強くなる気がします。服装は、強いて言えば、あまりラフな服や色彩の強い服を合わせなければ大丈夫なのではないでしょうか。

そして④のフランス人のイメージ。実はココが狙い目です。

日本人は、どうやらフランス人に対してなんとなく憧れがあるようです。「パリジェンヌ」「パリコレ」「フランス料理」。いずれもおしゃれなイメージと結びつきやすいものですね。

フランスの人に対して、「なんとなくおしゃれ」というイメージを持つ人は多いと思います。彼らのファッションは「フレンチカジュアル」という1ジャンルに数えられるほど世界的に認知されているんです。

ボーダーシャツ、淡い色のデニム、トレンチコート、古着、使い込んだ革のバッグ、
ファッションブロガーのMBさんもフレンチカジュアルについて記事を書いているので、詳しくはそちらを見てもらってもいいと思います。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=3080

いわゆる「アメカジ」は、ラフなダメージジーンズ、Tシャツ、パーカ、チェックシャツにスニーカーなど、日本はアメカジで溢れていますが、いかんせん童顔で体型に恵まれていない日本人が着ると、「子供っぽく」なってしまうのがアメカジの難しいところ。

これに対してフレンチカジュアルとは、ドレスとカジュアルのバランスがとれた、適度に大人っぽく、かつキメ過ぎでない、大人の男性の日常着として目指したいスタイルです。ベレー帽は、そのフレンチカジュアルに非常によく合います。

おしゃれなイメージを味方につける。これがオススメしたい理由その1です。

頭の大きい人の悩みは解消できる

おしゃれに興味ある人なら、街行く人や、雑誌のスナップで帽子をカッコよくかぶっている人を見て、「よしマネしてみよう」と思うことは少なくないはず。

そうやって同じ商品を同じようにかぶってみても、「なんかイメージと違う」「むしろ入らないよ」と挫折すること数知れず。

そう、私は「頭が大きい」のでした(これに気づくのに実は結構な年数かかったのです)。

頭が大きいとひとくちに言っても、いくつかタイプがあります。
①頭囲(頭の外周。帽子のサイズはこれで示されることが多い)が大きい
②顔全体が大きい
③ハチが張って、おでこから上が大きい
④頭が長い
それぞれにそれぞれの悩みがありますが、このビッグベレーはどのタイプでも比較的カバーしてくれます。

①頭囲の大きいタイプ。頭が大きいよと悩む人はほぼこれが当てはまります。私の頭囲は60㎝くらいあるんですが、このベレーのLサイズ、表記では59㎝となっていますが、問題なく入ります。伸縮性のある素材なので「キツくて頭が痛いよ」なんてこともありません。

②顔が大きい。このタイプ、たとえ①をクリアして帽子をかぶることができたとしても、「かぶれたけど、なんかバランスが悪い」「かぶっているというより、乗っかっているだけのような」という事態が起きます。これは、帽子自体の大きさと顔の大きさのバランスが悪い時に起こります。

その点、このビッグベレーはその名の通り、「帽子自体が大きく」つくられていますので、顔の大きさとのバランスがとりやすくなっています。

あまり説明されていないんですが、ココとても大事。いわゆる「小顔効果」が期待できるんですね。

③おでこから上が大きい。このタイプもOKです。

キャップ(野球帽のようなタイプ)とかだと横に幅がない形なのでバランスが難しいのですが、ベレーは見ての通り横に広がる形をしています。この形が頭の形をカバーしてくれます。

④頭が長い。長いだけならそんなに帽子選びに悩むことはないと思いますが。このビッグベレーは深さもある程度あるので大丈夫。

この写真を見ていただければわかるように、帽子自体に「丸み」があるのがわかりますね。実はこのビッグベレーは2016年も展開されていたんですが、やや立体感がなく、ぺしゃっとしやすい形だったんです。

かぶると、「尖った」形になりやすくて。やや不自然さを感じていたんですが、今年のものはそのあたりが改良され、やや小ぶりに、全体に丸みのあるフォルムになり、より使いやすくなっています。

つまり、「頭が大きい」とか、「似合う帽子がない」と思っている人にとにかく一度試していただきたい帽子なのです。「あれ、意外と違和感ない」「かぶりやすい帽子だなぁ」と思っていただけると思います。

オススメする理由その2でした。

ひと味違うおしゃれを目指して

フレンチカジュアルを推しておいてなんですが、実はフレンチカジュアル自体は珍しいものではありません。アメカジ、イタリアン(チョイ悪オヤジ的な、古いですが)、フレンチ、と、日本ではアメカジが圧倒的多数ですが、フレンチも広く受け入れらています。

おしゃれとは差別化の論理。ある程度のルールの中で(全く逸脱したものを人はおしゃれとは感じません)、少し人と違うことをする。その手段の一つとして、ベレー帽はいかがでしょうか。

レディースではすでにトレンドとなっており、街でもよく見かけますね。でもメンズではまだまだ。見たとしても、「若い男の子がマッシュルームヘアーにちょこんと乗せてるアレでしょ? 無理無理~」と思っているのでは?大丈夫、これは老若問わず使えるベレー帽なんです。

手前味噌ですみませんが私の写真を。

ポイントは「かぶり方」です。前髪は出しません。「作為的」、つまりわざとらしさが出てしまうためです。潔くすべて帽子の中に入れてしまった方がカッコいいです。

そして何より、寝ぐせとか髪型を気にする必要がありません(ここ重要なポイントだと思ってます)。そして、ちょっとナナメにかぶること。アゴのラインと並行になるくらいに。私の場合もうちょっと傾けてもいいかも。間違っても後ろ側に持っていかないこと!

また、ベレー帽自体はWEGOなどの若者向け格安ブランドでも扱っていますが、いかんせん「素材のチープさ」を感じてしまうことがよくあります。その点こちらは大丈夫。適度なツヤと形の良さから、安っぽさは微塵もありません。顔まわりは見た目の印象で最も重要な部分。大人の男としては、ここで安っぽい印象を与えたくはないですよね。

このビッグベレー、1万584円と値段は決して安くないですが、その分品質は確かなもの。年齢問わずオススメできます。

また、帽子はファッションにおいて重要な司令塔となる場所です(http://www.neqwsnet-japan.info/?p=12243)。MBさんもよく使うテクニックですが、「カジュアルすぎる服装をハットでドレス寄りに調整」とか、「キメすぎになってるからニット帽でカジュアルに調整」など。帽子は必須アイテムではないのですが、たかが帽子ひとつとはいえ、全体の印象にまで影響を与えることのできるパーツなのです。

ベレー帽はドレス? カジュアル?

(ドレスとカジュアルのバランスについてはこちら:http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

私は「ほんの少しカジュアル」と考えています。黒のハットのように、「キメてます!」感はないですが、かといって崩しすぎた感じでもない。もちろんフォーマルな場で使えるものではないので、そういった意味ではカジュアルに属するものとも考えられますが、「全体のドレス・カジュアルのバランスにさほど影響しない」と言えます(黒を選んだ場合、です。髪の毛の色と近いものほど、かぶった時の違和感が少なくなります。このビッグベレーには赤のバージョンもありますが、そちらはかなりカジュアルになります)。

つまり、「ドレス・カジュアルのバランスのとれたコーディネートができたけど、なんか地味かも?」「もうひと味足したいなぁ」と思った時に、非常に使えるアイテム。それがベレー帽なんです。

長く続いた「ノームコア」、つまり「シンプルな着こなし」から、徐々に「装飾性」「地味からの脱却」へとトレンドが動いてきています。かと言って、いきなり柄ものの服を着たり、ジャラジャラとアクセサリーを付けましょう、というのは難しいもの。そこで、帽子やメガネなど、「用途・必要性が元々あるもの」をアクセサリーとして身に着けることで、わざとらしさを出さず、地味な印象を払拭することができるのです。

オススメする理由の3つめでした。

簡単にできるコーディネート例

フレンチカジュアルと言えば、のボーダーTシャツ。バスクシャツとも呼ばれるこのアイテム、多くは長袖なのですが、そろそろ夏ということで半袖をチョイス。
・ユニクロ ビッグシルエットボーダーT (名前ほど大きくないので、LかXLでビッグサイズに)
・黒スキニー (ユニクロ・GU・無印なんでもかまいませんが、くるぶし丈に調節して足首を出す! 暑苦しさをなくし、かつ足首の細さを利用したキレイなシルエットがつくれます)
・黒の革靴(できればローファーかダンスシューズなどの重厚感のないもの)
・インビジブルソックス(靴を履いたら見えなくなる靴下)を忘れずに
さて、これでトップス大きめ、ボトムス細身のYラインシルエットができました。ボーダー&細身の黒ボトムス&革靴、で立派なフレンチカジュアル。

ドレス×カジュアルのバランスも問題ないのですが……そう、なんとなく「地味?」「ふつう?」な印象なんです。去年なら、ビッグシルエットというだけで新鮮さがありました。そしてシンプルを良しとする「ノームコア」の真っただ中でしたのでこれでOKでした。

しかし、ファッションとは移り変わるもの。波のように、ある程度までいったら今度は逆方向に戻りたいな~という気分になってくるものです。とことんシンプルを追及した後はそう、少しだけ+αの「装飾」を入れたくなる。それが今年の大きなトレンドです。

そこで今回のビッグベレーを足してみましょう。
・ドレス×カジュアルのバランスは変わらず
・より「フレンチカジュアル」であることを強調
・トップス&ボトムスのいわゆる「ワンツーコーデ」(夏はアイテムが少ないので大体こうなります)の単調さから抜け出し、見る人に「おっ?」と思わせる
・ボーダーと黒ボトムスの組み合わせ自体は特段珍しいものではなく、「特におしゃれを意識していない人」でも普通に選ぶコーデ。しかし、そういった人は「絶対に」ビッグベレーは選ばない。つまり「普通ではない」「タダモノじゃない」感を出すことが出来、これこそが「差別化」につながる

別にフレンチカジュアルを必ずしも意識しなくてもいいんです。スウェットパーカにスラックスとか、「バランスは整っているけど、見方によっては学生ぽいかも?」というコーデでも、ビッグベレーを足すことでガラッと印象が変わります。学生はベレー帽かぶりませんよね?このビッグベレーは、このような「脱地味」の用途で威力を発揮するのです。

まとめ

①頭が大きいとか、帽子が似合わないと思っている人でも大丈夫
②大人のフレンチカジュアルにバッチリ
③年齢を問わない
④ちょっと地味かな?と思う時の、全体の印象を大きく変えない仕上げアイテムとしてオススメすることができます

ショップでは返品も受け付けてくれるようですので、是非一度お試しいただければと思います。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

三十路

この記事を書いた人

三十路

体重69kg 足の実寸25.5cm 頭囲60cm

37歳、2児の父。 体型に恵まれなくても、仕事や育児に忙しくても、いっしょに「おしゃれでカッコいいパパ」を目指しましょう!