インスタ映えするヨウジヤマモトの女プリントストライプビッグシャツが大人気

今回はヨウジヤマモトの2017年秋冬ラインナップから、ストライプビッグシャツをレビューします。ストライプシャツというと、誰でも1着くらいは持っているものでしょう。

しかし、アバンギャルドを標榜するハイブランドのヨウジヤマモトですから、ひと味もふた味も違います。ヨウジヤマモトは好きだけど自分で着るとなると気が引ける、と思う方でも挑戦しやすいアイテムを選んで紹介していますので、ご安心を。

どれを着るか迷わせる3種展開

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このビッグシャツですが、同じようなタイプのものが3種類展開されています。実物を実店舗で3種類全て確認・試着しましたが、サイズ展開はいずれもサイズ1とサイズ3の2種類で、襟の形、色の濃さ、プリントの内容、プリントの位置が異なります。

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まずタイプ1。襟はワイドカラー寄りですが、首の後ろの部分もパックリ割れていて、ボタンも付いているので、襟を立てたり寝かせたり、後ろだけ開けたり、いろいろ変えることができます。色は水色で、女性が寝ているイラストが左胸にプリントされています。

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そしてタイプ2。襟はスタンドカラーで、色は水色です。女性が寝ているイラストが右腕部分にプリントされているのですが、アウターを羽織ると全く見えないのがネックですね。

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最後にタイプ3。襟はボタンダウンカラーで、色は紫がかった青です。女性が裸で倒れて笑っているという、何ともいえないイラストが左脇腹部分にプリントされています。ちなみに3種類とも、アーティストの朝倉優佳氏がイラストを描いています。

似たようなデザインですが、実は細部に違いがあることがお分かりいただけたでしょうか。ちまたのインスタグラム等でよく見かけるのはタイプ1、しかし私が購入したのはタイプ3です。

コレクション画像だと襟の部分しか見えないものの、色の関係でこれが一番いいなと思いました。というわけで、今回のレビュー対象はタイプ3です。

さて、ほぼ同型で3種類展開されていると述べましたが、この3種類がヨウジヤマモトの2017年秋冬ラインナップのなかで、最も人気だといっても過言ではないでしょう。

あくまで個人的な見解なのですが、ほぼ毎週のようにヨウジヤマモトの店舗に通っている私が見て、明らかに他の商品よりも売れ行きが好調でした。これはどういう理由によるものなのかというと、コットン100%のブロードシャツゆえの使い回しのよさが考えられますね。

そのほかにもヨウジらしいボリューム感、特徴的な色や柄、こだわりのディテールといった要素が大きいでしょう。以下、それぞれ順番に分析していきます。

ただものじゃないボリューム

ボリューム感について検証します。見て分かるかと思いますが、着丈が非常に長くなっています。明らかに普通のシャツと一線を画しているというか、シャツとして着ていいのか迷うレベルですよね。

しかし、これこそがアバンギャルドの醍醐味で、他のアイテムと簡単に差別化を図ることが可能になります。

サイズ展開はサイズ1とサイズ3の2種類あり、どちらを買うか迷ったのですが、秋冬のインナーとして使うことを想定していたので、思い切ってサイズ3のほうを選びました。私は身長172㎝ですが、サイズ3だと膝小僧まで届く長さです。

こんなに長いと、洗濯後のアイロンがけも一苦労なんですけどね。ともあれ、まさにロングアウター並みの長さなので、着丈が中途半端なアウターを上に羽織ってレイヤードを楽しむ事が可能になります。

また、アウターの着丈が中途半端だと、本来は上下のメリハリがつかず、シルエットが整わないことが多いのですが、その悩みも解消可能です。アウターの下にこのビッグシャツを着ていることにより、メリハリがついてYラインシルエットがしっかり実現できますからね。

ただ、何でもかんでもアウターと合わせられるわけじゃありません。下の画像のように、カジュアルな色だったり、着丈が短すぎるものだったり、相性が悪い場合もありますので実際に合わせてみてチェックする必要があります。

地味な服装を救ってくれる色と柄

シャツの色や柄についても分析してみましょう。まずはなんといっても、黒との相性のよさですね。ヨウジヤマモトというと、どうしても黒一色のコーディネートが思い浮かびますよね。

そんな中にこの青を差し込んでみると、ほどよく黒のキメキメ感をやわらげてくれるのです。いや、俺はオールブラックが好きなんだよ、と思うかもしれませんが、どうしても黒一色は堅苦しい・キツい印象が強いですから、差し色でやわらげる方法も試してみてはいかがでしょうか。

また、ストライプ柄のおかげで、のっぺりとした地味な服装にも味付けが加わり、脱地味にも一役かってくれています。

しかし、上記で紹介したタイプ1とタイプ2の水色だと、このストライプが少しぼやけてしまうのも事実。一方、タイプ3の濃い青であれば、インナーとして着ても、ストライプがつぶれることなくはっきりと現れてくれます。私がタイプ3を購入した理由の1つがこれです。

ただ、この濃い色にも弱点がありまして、アウターを羽織らずに単体で着た場合、どうしてもパジャマっぽい印象を与えてしまいます(ボタンが大きくて目立つので、なおさら)。ストライプを目立たせてくれる濃い青が、子どもっぽいイメージもまとっているがゆえの苦しみです。

また、濃い色ゆえに、汗染みもはっきりと出てしまうんですよね。実際に汗染みをお見せするわけにもいかないので、水を数滴垂らしてみた画像を紹介します。袖口に、かなりはっきりと染みができているのがわかりますよね。

そういうわけで、あまり暑い日に単体でこのシャツを着るのはオススメしません。あくまでインナーとして使うことを意識するといいでしょう。

あるいは、タイプ1やタイプ2であれば色が薄いので、単体でも使いやすいと思います(実際、タイプ1やタイプ2を単体で着ている着画を、SNSでよく見かけます)。

さりげないディテール

次に、ディテールについて見てみましょう。まずはボタンダウンの襟ですが、必ずしもボタンをとめる必要はなく、ラフに着こなすこともできます。また、シャツ全体のサイズに合わせて襟も大きく作ってあるので、小顔効果も期待できるでしょう。

それと、このシャツにはポケットがついているんですよ。シャツのポケットなんてペラペラで役に立たないでしょ、という意見もありそうですが、スマホくらいならすっぽり収まってしまいます。

とはいえ、インナーとして着るのであれば、ポケットも隠れてしまって活躍することはあまりないかもしれません。

そのほか、シャツの左右に深いスリットが入っているおかげで、体を動かすときに窮屈にならずに済むのもいいですね。

そして何より、左脇腹部分に配されたイラストが特徴的です。アーティストの朝倉優佳氏が手がけた妖艶なイラストに、これまた怪しげな英文が添えられていますね。ちなみに“You slank”とは、「アバズレ」くらいの意味のスラングです。

あまり堂々と見せられるものじゃないかもしれません。このイラスト、大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい存在感なのですが、やはり内容が過激にも思えるので、気になる場合はアウターで隠しましょう。

アウターを羽織っても完全に隠れる位置ではないので、チラ見えするように着こなすのもアリですね。

まとめ

シーズンでも人気のあるビッグシャツをレビューしましたが、参考になりましたでしょうか。このシャツ、タイプ1~3いずれも税抜きで6万円と非常に高値なので、買うには思い切りが必要かもしれません。

ただ、存在感のあるインナーとして、アバンギャルドな服装を楽しむのに取り入れやすいので、古着屋さんやオークションサイトなどを活用して安く手に入れてみてください

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