ヨウジヤマモト×ニューエラのコラボを見逃すな!バーシティジャケット(スタジャン)をレビュー

ヨウジヤマモトとニューエラの2017年秋冬コラボアイテムのなかから、バーシティジャケットを紹介します。バーシティジャケットというのは、いわゆるスタジャンです。

ヨウジヤマモトの通常ラインでは見られないストリートアイテムで、注目度も高いので、ぜひ実際に着てみていただきたい一品です。色展開は黒とネイビーがあるのですが、筆者が選んだのは合わせやすい黒です。

そもそもどういうコラボなのか

ヨウジヤマモトといえば、日本を代表するデザイナーである山本耀司氏が手がける大人気ブランド。一方、ニューエラはメジャーリーグのベースボールキャップなど、カジュアルな帽子を中心に展開する老舗ブランドです。

実はここ最近、毎シーズンのように両者のコラボアイテムが展開されており、ファッション好きの間では定番となっています。そのせいか、同じコラボでもルイヴィトンとシュプリームのような大旋風を巻き起こすレベルではないのですが、毎回ラインナップされるキャップやリュックでも、シーズンごとに微妙なディテールの変化があったりするので、注目しているファンも多いのです。

アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーがヨウジヤマモト×ニューエラコラボのリュックを着用していたこともあり、両ブランドのファン以外からも広く認知されています。

今回紹介するブルゾンにも、左胸にヨウジヤマモトのロゴ、左袖口にニューエラのロゴが入っていて、両方とも目立つ位置にあるので、見る人が見ればすぐにコラボアイテムだと気づくわけです。

こういったロゴが入っているアイテムは好みが分かれるところですが、両者ともひかえめなサイズのロゴになっており、抵抗なく着られます。

気になる保温性

やはりアウターとして着る以上は保温性があるのか気になりますよね。特に、このサイズのショートブルゾンは下半身まで覆ってくれないので、狭いカバー範囲でどこまで暖めてくれるかがキーポイント。

画像だけちらっと見ると、ぺらぺらの生地であまり暖かくないのかな、と思ってしまうかもしれませんが、実はそうでもないのです。

表地はナイロン100%で風を通さない、スタジャン特有の光沢ある素材です。裏地はポリエステル100%で、中綿入りのキルティング仕様になっており、しっかりと体を暖めてくれます。

油断していると、見ため以上の暖かさに苦しめられることになるのではないかと心配になるくらいです。がっちり着こんだら逆に暑かった、という経験がある方にはわかっていただけますよね。

実際のところ、私が店内で試着したとき、まだ冬も序盤だったためか、着続けていると少し汗ばんでしまいそうでした。

他にも、首元と裾、袖口にリブが配されています。この構造のおかげで、服のすきまから入ってくる風をブロックすることができ、ますます防寒性を高めてくれるのです。前身頃もスナップボタンで開け閉めすることが可能ですので、簡単に温度調節できます。

賛否わかれる背面プリント

このブルゾンの最大の特徴といえば、なんといっても背面のプリントでしょう。ラフスケッチのような筆致で、デザイナーの山本耀司氏が愛犬リンを連れて散歩する様子が描かれており、山本氏の顔はスカルで表現されています。

最近ヨウジヤマモトとのコラボが多いアーティストである朝倉優佳氏の作品で、2016年春夏のコレクションにも同じスケッチ作品がプリントされたアイテムが登場しました。


https://goo.gl/ZURZwJ

私がこのブルゾンを購入した最大の理由も、このプリントが気に入ったからです。暦年のコレクション画像を見ていただければわかると思いますが、ヨウジヤマモトのアイテムには、山本氏やコラボアーティストの描いた作品を載せたものがいくつもあります。

中にはやや難解なものも多いのですが、今回のプリントはシンプルでかわいらしさも兼ね備えており、ぱっと見の印象に惹かれました。

ただ、これが万人ウケするかどうかは怪しいところ。部分的とはいえドクロデザインであり、どことなく怖いイメージにもなってしまいますし、特に女性ウケは望めないでしょう。

また、奇抜なプリントなので、良かれ悪しかれ人の目を引くのも特徴です。周りの目を気にする人にとっては、自分の背後にどれくらい視線が集まっているかわからないので、不安もあるかと思いますので、それを乗り越えてでも着たいと思える方にのみおすすめします。

実用性はどうなのか

このアイテム、サイズが2番(S)から6番(XXL)まであるようですが、身長172㎝体重63㎏の私が選んだのは4番(L)です。肩幅50cm、身幅61cm、着丈68cm、袖丈66cm。

インナーを着こむことも想定し、少し大きめにゆったり着たいという意図だったのですが、下着、カットソー、厚手のニット、シャツアウターの順に重ね着した上から羽織っても、全く窮屈さがありません。

もともとサイズ表記に比べて大きめの作りになっているので、ジャストフィットさせて着たいという方は普段より小さめのサイズを選んでもいいでしょう。

しかし、左右のポケットは少し小さめです。もともとショートアウターの面積からすれば仕方ないのですが、ポケットが浅く、ポケットの入り口をスナップボタン等で留めることもできないので、財布やスマートフォンといった貴重品を複数いれるには若干の心配が伴います。

裏地にも1つポケットがあるものの、全体の収納力には期待できず、あまりバッグを持ちたくない男性諸氏にとっては悩みのタネになってしまうかもしれません。

とはいえ、片方のポケットにスマートフォン、もう片方に財布(長財布はNG)をいれるくらいであれば、普通に歩いたり座ったりしている限り、中身が落ちることはありません。持ち歩くものが少ないのであれば、これで十分です。

さて、ヨウジヤマモト×ニューエラコラボのバーシティジャケットを紹介しましたが、いかがでしょうか。もともと、通常ラインで価格設定が高めのヨウジヤマモトですが、コラボアイテムでもその傾向は変わらず、今回のアイテムのお値段は税抜きで6万2000円です。

なかなか簡単に買える価格ではないですし、誰にでも薦められるアイテムとはいえないですが、実店舗で見かけたらぜひ手にとって世界観を楽しんでみてください。では今回はこのへんで失礼します。

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