ザラのレーヨン柄シャツでトレンドを手軽に取り入れよう!

冬はダークトーン中心のコーディネートが多くなりがちですが、そろそろダークトーンに飽きてきた方も多いのではないでしょうか。今回は、ダークトーンのようなシンプルなコーディネートにも簡単に装飾性を取り入れられるZARAのメダリオン柄シャツをご紹介します。

派手な柄を上質な質感の材料で上品に仕上げたZARAの柄シャツ

柄シャツは良品を見つけるのが難しいアイテムです。当然、無地よりカジュアルに見えるので、素材に高級感がないと単なる野暮なシャツになってしまいます。その点、ハイブランドの柄シャツはさすがで、例えばシルクのような極上素材を使って、ツヤ感のある高級シャツに仕上げています。

※ドレスとカジュアルのバランスとは http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

筆者は装飾性トレンドを取り入れたかったので柄シャツをいろいろ探し回ったのですが、良品はハイブランドで7万円以上する高級アイテムばかり。お手軽な価格のものは素材が安っぽく、価格と質のバランスがとれたアイテムは皆無でした。そんなとき、たまたま入店したZARAで柄シャツが豊富にそろっていました。

※ZARAのプリント柄シャツへのリンクはこちら https://go.zara/2CG9EBs

価格の割に素材感がよく、種類が豊富で選択肢も多い。定価は5990円(税込)ですが、セールで半額程度になっていたため、数種類試着して今回ご紹介するアイテムを入手しました。

きれいな落ち感のあるプリント柄シャツ

こちらのシャツは写真の通り落ち感が高く、途中にシワが入ることもなく上から下に流れるように生地がストンと落ちています。また表面には適度な艶感があり、かといってギラギラすることもなく落ち着いた風合いです。手触りもレーヨン特有のすべすべとしてなめらかな感触です。

このアイテムには、明るいネイビーをベースとして赤とゴールドが使われており、さらに花柄とメダリオン柄が混じった柄が全面に入っている総柄のシャツです。

安っぽい生地でこの柄を表現するとカジュアル度が高くなりすぎ着こなしが難しくなりますが、このアイテムは高級感がある素材を使っているため、柄と素材で調和が取れており適度なドレス感のある柄シャツに仕上がっています。

また後ほど見るようにシャツの細部もドレス度が高い作りになっており、この点でもドレス度を高くしようという意図が感じられます。

シャツの背面もこのように総柄でかなり派手です。

ドレス度高めのシャツの作り

こちらのシャツは、柄は派手なものの、デザインはスーツ用のワイシャツの形をなぞらえたもので、各パーツのデザイン要素も少なく抑えられており、ドレス度が高いアイテムです。襟の角度はレギュラーカラーと同じ程度で、衿先は5.5cmの長さです。これはドレスシャツとしては若干短めですが街着用途のシャツなのでこの程度がちょうどよいサイズです。

袖の作りもスーツ用のワイシャツと同様の形状になっています。袖口にはボタンが2つあり手首の締め具合を調節できます。細い方の袖口ボタンはかなりタイトで、手首が細い筆者でも内側のボタンを止めるのはギリギリ。袖口の割れている部分の中央あたりにもボタンがあり、これもドレスシャツと同様の作りです。

シャツ前面のボタンを止める部分を前立てといいます。このシャツは裏前立てという表に縫い目が見えないシンプルな前立てとなっており、デザイン要素が少ないドレス度の高い作りです。

ボタンは一見して樹脂製とわかるようなチープな感じはなく、表面にもある程度の光沢があります。ただし樹脂製なので貝ボタンのような高級感はないです。シャツの前面にはポケットがありません。ポケットもデザイン要素になりますので、このシャツはこの点でもドレス度が高いといえます。

シャツの素材はレーヨン100%です。レーヨンはシルクの代用として開発された化学繊維です。なめらかな光沢感があり、皺にならず、ドレープ感と落ち感が高い質感などがレーヨンの特徴です。

一般的にレーヨンは水に弱く、ものによっては洗濯できないこともあります。しかし、こちらのアイテムは手洗い可能です。毎回クリーニングに出す必要もなく、家庭で手軽にケアできるのはうれしいところです。

(左 ハイブランドシャツ シルク100%、右 本アイテム レーヨン100%)

それでは代用品のレーヨンではなくシルクそのものを使っているシャツと比較すると、このアイテムの質感はどの程度のものなのでしょうか。ハイブランドのシルク100%シャツと比較してみます。写真の左側はエンポリオ・アルマーニの7万円ほどのシルク100%シャツ、右側が本アイテムです。

写真ではあまり違いがないように見えます。実際に両者を近くで見比べると、ZARAのほうが素材の光沢が強く、シルクはそれと比べて光沢が弱めで、高級感があるのはシルクの方で控えめな上質な光沢感です。手触りは、シルクはなめらかでしっとりした感触で、ZARAのシャツはなめらかではありますが若干のゴワゴワ感があります。

手触りでも、シルク素材のシャツに軍配が上がります。ただし、それは同時に両アイテムを比較して初めてわかる違いです。10倍以上の価格差を考慮すれば、むしろZARAの柄シャツのコスパの高さを示しているともいえるでしょう。

サイズ感を確認するため店舗での試着がおすすめ

165cm、58kgの筆者はSサイズを購入しました。長袖のカットソーの上にハイゲージのニットを着て、その上にこのシャツを着用してもまだゆとりがあります。RELAXED FITという表記にもあるようにゆったり目のサイズ感です。

カットソー1枚のみの上にこのシャツを着ると、肩の部分は縫い目が肩から下がり若干ドロップショルダー気味になり、ボディ部分はゆったりします。私のように中年でお腹がぽっこり出ている方には、素材の落ち感もあわせて体型を隠せるサイズ感です。

袖は長めで、ボタンを止めないと袖口が指の付け根ぐらいまで届きます。いわゆる萌え袖になってしまいますが、袖口のボタンを止めると手首のところで止まります。

ZARAのSサイズは日本のブランドのSサイズとサイズが異なる上に、RELAXED FITというちょっとゆるめの独特なサイズですので、サイズ感をしっかり確認したい方には店舗での試着をおすすめします。

上品な落ち感のある素材の柄シャツで装飾性トレンドを取り入れよう

今回紹介したシャツは、派手な柄を使った総柄シャツというカジュアル度が高いアイテムであるものの、その他の部分をドレス度高めにまとめています。柄が派手でカジュアルな分、ツヤ感があり落ち感の高い素材を使い、各パーツをシンプルなデザインにしてドレス度を上げ、全体としては大人も使いやすい上質なアイテムに昇華されています。

素材はレーヨン100%で、キレイな落ち感があります。おすすめのコーディネートは、このシャツをアウターとして使うのではなく、コートやジャケットのインナーとして使い、柄の一部をチラ見せすることです。こうすることで極端に派手になることもなく、適度に装飾性のあるコーディネートを作ることができます。

冬はどうしてもダークトーン一辺倒なコーディネートが多くなってしまいますが、それに飽きてしまった方にこの柄シャツを特におすすめします。定価は5990円(税込)

バラバシ

この記事を書いた人

バラバシ

身長165cm 体重58kg 靴24.5cm

イタリア的なファッションに惹かれつつもフランスもいいなとか多方面に手を出し被服費が家計を圧迫気味。最近はネイビーのアイテムに目がない。足が小さく服屋さんの靴ではサイズが合わないことが最近の悩み。