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ローファーの中で最もドレッシーなタッセルローファー

シンプルイズベストなノームコアトレンドは一段落。装飾性が好まれていくこれからのコーディネートにZARAの一風変わったローファーをオススメします。ローファーには色々な種類がありますが、こちらはタッセルローファーと呼ばれる部類のもの。甲の部分の房飾りが特徴的で、海外などではビジネスシーンなどに用いられることもあります。
元来怠け者という意味のあるローファーはビジネスシーンでの使用はNGというのが一般的な認識ですが、タッセルローファーだけは特別に認められて、そういったことからタッセルローファーはローファーの中で最もドレッシーなものとされています。
ドレッシーなローファーを素材と色の切り替えを用いたデザインでカジュアルダウン

さて、今回ZARAはドレッシーなタッセルローファーを素材と色の切り替えでカジュアルダウンさせています。アッパーの中で一番目立つ足の甲の部分が、ネイビーブルーのスエード素材に切り替わり、インステップの部分にフリンジ付きタッセルが飾り付けられ、タッセルが括られた革紐はインステップの中心から履き口に沿うように編み込まれています。
本来、色や素材の切り替えは子供っぽい印象を与えてしまうものですが、元がドレッシーなタッセルローファーであり、切り替えが上品な素材であるスエードと表革を使ったものであること。そして色もスエード素材のおかげで上品なネイビーブルーになっているため、ドレッシーな印象を崩しすぎない程度にカジュアルダウンを実現していますね。
トゥは丸みを帯びているが、全体のシルエットを見るとシャープな印象に

次に全体的な形を見ていきましょう。上から見たとき、トゥは丸みを帯びており上から見たときにアウトソールもはみ出しているので、ワークブーツのようにややカジュアルな印象です。

ですが甲が低く作られており履き口も、かかと部分に向けて細くなっているので、履いたときにカジュアルとキメすぎのどちらにも偏りすぎない、ハイブリットなシルエットとなっています。
長時間歩いた感想、細部のしわ

数時間歩き回った感想ですが、やはり牛革が全く足なじみしていなかったので、足の両側、牛革の当たる部分は履いてすぐ痛くなりました。
しかし、数日も履いてみると足になじんできて、痛みはなくなりました。履き心地は後述で詳しく説明していますがムレなどはなく、歩き心地も悪くないと思います。使用していくにつれての変化として、革靴なら当たり前ですが皺が出来てきています。
牛と羊の本革仕様で価格は13990円
ファストファッションブランドでは珍しく本革を使用した物となっています。まずアッパーの部分ですがZARAのオンラインストアの素材表記によれば牛革70%、羊革30%となっています。つまり表革部分には牛革、スエード部分には羊革が使用されています。
牛革部分は加工表記が無いので詳細はわからないのですが、触り心地は滑らかで、艶感がある加工。次にスエードの羊革部分ですが、他の動物の皮革より柔らかいという特徴があり、それが足の甲に沿う部分に使用されているので履き心地がいいです。
そしてインソールは羊革100%。羊革のインソールは柔らかいので足なじみがよく、吸汗性も高く、摩擦にも強い上、通気性もあるとされる優秀なインソールです。長時間歩いても不快になりづらいのは嬉しいですね。

アウトソールはポリウレタン100%です。前方部分に滑り止め加工が施されています。

贅沢な本革2種類使用で14000円を切る価格設定。ファストファッションブランドとしては高めですが、セレクトショップなどで販売されている革靴類よりは安く、まだ手が出しやすい価格だと思います。
販売はオンライン限定?そのメリットとデメリット
今回紹介してきましたネイビーブルーレザーローファーですが、オンライン限定商品のようです。店舗の在庫検索機能を使用しましたが大阪、東京などで検索しても在庫が見つからず……。オンライン限定であれば、店舗に並んでいる商品より他人と被る確率が低くなります。
これは他人との差別化を前提とするオシャレにおいては重要なファクターでしょう。一風変わったローファーといえど、ファストファッションブランドなので人と被るかもしれないというリスクは、当たり前ですがハイブランドより高くなります。
オンライン限定商品であれば人と被るリスクは低くなります。ただし、サイズ選びは難しくなります。ローファーはスリップオンなのでヒモによる調節ができないため、大きすぎたり小さすぎると使い物にならないでしょう。
ブランドのオンラインストアなどは基本的に返品交換を行なっているところが大半ですので、送料は交通費の代わりと割り切って、返品前提で数サイズ注文するという手もあります。ZARAは返品交換を無料で行なっているので、今回のローファーのサイズ交換、返品に関しては手数料がかかりません。
気軽に挑戦してみてください。筆者はGUのローファーでいうと27cmを履いていて、今回のローファーも27cmを選びました。GUのものより若干大きめの作りで、馴染んでくると少し余裕も出てきます。人によってはワンサイズ下を選んだほうがいいかもしれません。参考までにどうぞ。