ザラのプリント入りポプリンシャツはハイブランドのデザインが楽しめる1枚!

まるでラフシモンズのようなハイブランドライクなデザインとシルエット

白地にデカデカと写真のプリントとロゴが配置されたこのシャツ、まず思いつくのは2017年春夏のラフシモンズのコレクションです。ラフシモンズのデザインにインスパイアされた一枚であることにまちがいはないでしょう。


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ラフシモンズのシャツはこれほど大きく写真がプリントされているのに、どこか大人らしい印象を受けます。それは、「カラー(色)と素材」のおかげ。写真はモノトーンのプリントで素材に高級感があるので、大人っぽい印象をギリギリ保っています。こういったバランス感こそハイブランドならでは。

では、ZARAのポプリンシャツはどうアレンジしているのか? ラフシモンズに比べてフォトプリントの面積を小さく抑えています。これは、ZARAは高級素材を使っているわけでないので、カジュアル度を抑えることで、大人っぽさを保つ工夫をしています。

また、前立て(シャツの前開きのボタンが配置されている細長い布のパーツ)を思い切って「表前立て」にしているのもポイントでしょう。ボタン付近の布のパーツが「表」に出る「表前立て」は、「裏前立て」に比べて、装飾性を与えてくれます。ノーネクタイ用のシャツを表前立てにすることで装飾性を加味する意匠は多く見られます。

裏前立てのほうがドレスライクですが、あえて、表前立てにして、かつロゴも加えることで、「攻めた」デザインになっています。ラフシモンズに比べ、フォトプリントの面積が小さいことは前述したとおり。単に写真を小さくしてカジュアル度を抑えたのではなく、装飾性をデザインで加えていったのは、ZARAらしい攻め方だといっていいでしょう。

サイズ感については178㎝、68kgの筆者が、Lサイズを着用してオーバーサイズのシルエットになっています。

筆者はユニクロであれば適合サイズはLです。同じLでラフシモンズと似たようなオーバーサイズ感になるので、ここでも、ラフシモンズへの思惑が垣間見られます。ちなみにオーバーサイズというと、単に着丈が長いことを想像される方が多いのですが、このシャツは肩幅も大きく作られているのがポイントです。肩幅はピッタリで着丈だけ長いシャツを着ても、それはみっともないだけです。

肩幅も大きく作られていることでリラックス感を与え、ドレスシャツのカッチリしすぎた印象をほどいてくれるので、そこで初めて「あえて」大きいシャツを着ているというお洒落感が醸し出されるのです。また、裏面についてはスタイルをよくみせるためのウエストの「絞り」が入っていません。

絞りがないため、横にふんわりと広がりやすくなり、より綺麗なビッグシルエットを実現しています。ただシャツをサイズアップして着用するだけでは理想的なビッグシルエットにはなりません。ビッグシルエットのために作られたシャツだといっていいでしょう。

1枚で着てももちろんサマになりますが、冬はこのようにコートのインナーとして着られます。真夏以外の3シーズン使えるコスパに優れた超有能選手です。

素材感、高級感について

素材はコットン100%。最も一般的なポプリン生地を使用しています。ポプリンはブロード生地とも呼ばれ、ツルっとした光沢のある素材感が特徴です。一般的に高級なシャツになればなるほど、しっとりとした手触りで美しい光沢を放ちます。フランク&アイリーンなどの高級シャツは、それこそ見た目と質が直結するほどのヌメッとした明らかな光沢があるものですが、そんな高級感はありません。

とはいえ、見た目に影響を与えるほどの質の悪さでもなく、一般的なワイシャツ程度の素材感です。そもそも素材で勝負するシャツではないので、デザインやシルエットで十二分にカバーしています。

高級ではないといったものの、襟は意外と肉感があって悪くありません。参考に、ユニクロUのシャツ、メゾンマルジェラのシャツを比べてみましょう。


(ZARAのポプリンシャツ。肉感がありパリっとしています)


(ユニクロUのシャツ。ZARAより肉感に欠けペラペラしています)


(メゾンマルジェラのシャツ。肉感が高く裁縫も細かくなっています)

以上を見比べていただければお分かりのとおり、メゾンマルジェラほどの質感はないものの、品質の高いユニクロのシャツよりも肉感があるので、上質なシャツといっていいでしょう。そもそもマルジェラのシャツの8分の1程度の値段なので、比較するのがヤボというものです。

耐久性について

最後にシャツの耐久性について。縫製には「運針」という技術があります。これは「糸がどれだけ細かく縫われているか」を表す指標で、当然細かく縫われているほどほつれ難く耐久性があがります。もちろん縫い付ける回数が増えるので手間がかかります。上掲の写真を比較すると、なんと品質重視のユニクロよりもZARAのほうが運針の回数が多いのです。ほつれにくさという点においてはZARAが上といっても過言ではありません。

ただし、運針が多いと真っ直ぐ縫うことが難しくなります。この仕立ての良さについてはやはりユニクロが勝っています。ユニクロは運針が少ないので真っ直ぐ縫うのは比較的容易です。どちらが上とは一概にいえませんが、品質勝負のユニクロに対抗できるまでに品質を上げてきたZARAの技術力には素直に感心しました。

ちなみに洗濯をしてみたところ、一般的なビジネスシャツを洗濯した程度のシワがつきます。これはコットン100%ですから仕方のないところ。デザインがカジュアルなので、しわくちゃになってしまうとカジュアルすぎてしまいますので、洗濯後はアイロンが必須です。

総評

ハイブランドやラグジュアリーブランドはなかなか手に届きません。少し前であれば、ハイブランドのデザインを踏襲した洋服が出るまでに、3年ほどのタイムラグがあったものです。

それが今や、コレクションからわずか1年で、こんなにも源流に近い洋服が発売されてしまいます。かつ5990円(税込)という破格で買えてしまうのですから恐ろしい時代です。ちなみにラフシモンズのシャツは11万円以上のお値段です。

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おおやり

この記事を書いた人

おおやり

身長178cm 体重68kg 靴 26.5cm

ハイブランドからファストファッションまでこよなく愛する男。「値段に関係なく、良い服は良い」ことを発信していきたいです。 ツイッターやってます。

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