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後藤桃山　光乗　保存刀装具証書　群兎図小柄　総金魚々子地金紋　落とし箱　一円から売り切り

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『後藤桃山　光乗　保存刀装具証書　群兎図小柄　総金魚々子地金紋　落とし箱　一円から売り切り』はセカイモンでb77f2af9から出品され、46の入札を集めて01月07日 16時 52分に、39160円で落札されました。即決価格は39160円でした。決済方法はに対応。大分県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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日本美術刀剣保存協会の【保存刀装具】の証書が付きます。

後藤(桃山) の群兎図小柄総金魚々子地金紋小柄落とし箱入り

後藤光乗のウサギの小柄を出品致します。

持ち物の処分もだいぶ進んで来て、からの売り切りも残りが段々と少なくなってきました。

からの売り切りですから写真でご判断してNCNRでお願い致します。

ただ、余りにも入札が低調だった場合には取り消しする可能性があることをご承知下さい。

本作の小柄ですが、大変に愛らしいウサギ達が総金の小柄の中で生き生きと群れを成しています。

今年は兎年ですし、まだ年内しばらくの間は干支の神使いとしても楽しめますし何より、ウサギの図柄は

年代や時代を超えて愛好家の方が沢山いらっしゃいます。

更に一般的な小柄と違う点は【総金魚々子地金紋】であるという事です。

これだけ金が全面にあるとギラギラとしすぎるように感じられますがこれが全体的に金錆びも残して落ち着いて見えます。

私見ですが、この小柄の図柄から特色が確認出来ます。

この時代あたりから兎の姿の捉え方が変わったように思われます。

他の小道具の作品で耳が異様に長くて、顔付きも余り可愛らしくないウサギの姿を見たことは無いでしょうか?

古金工の時代の兎の姿から脱皮して、実物を更に可愛らしく表現した作品になっています。

今までと違うウサギの描き方を図柄に取り込もうとした心境は分かりませんが明確に旧時代からの

脱却を図ろうとしている途上の作品のようです。

家彫りとして幕府の注文を一手に引き受けていた有名な【後藤家】が、明確に変わり出すのは更に

時代が下がった顕乗の頃からです。顕乗よりも前にこのような挑戦をし始めていた作品だと考えると

この小柄を見る目や取り組み方も変わってくるのではないでしょうか?

『家彫り』が主な仕事先だった事を考えると、後藤家の一歩先を見据えて時代の先読みを

して町彫りに移る過程を確認出来るデッサン力は本当に素晴らしく、群れを成している兎たちは

小柄の中で今にも跳ね回りそうです。

実際、右側のウサギから左側にウサギの姿を見て頂くと分かるのですが、まるで一匹のウサギが

ストップモーションでアニメを見るかのようにワンショットずつ動き出して一番左のウサギは走り出します。

後藤家と言えば、初代からの仕事を忠実に模倣し、長い時間をかけて継続していった彫金・金工の

集団でありますが、光乗の時代から明らかに作品の質が変わり出したのは上記の通り。

光乗によるこれらの仕事の巧みさから、厳しい日刀保の審査でもシッカリと極めが付きました。

最新の保存刀装具の証書では【後藤 (桃山) 】と極められています。

最近の日本美術刀剣保存協会では、個銘を付けない場合に『古後藤』『後藤桃山』『後藤江戸初期』『後藤』という

区別をしています。

ここに、本阿弥の折紙などが付くと個銘が極められたりもするようです。

古後藤⇒

以前は上三代(かみさんだい)として、後藤家初代の

①後藤祐乗(ゆうじょう)、

②祐乗の息子である二代目宗乗(そうじょう) 、

③宗乗の息子で武士でもあった三代目の乗真(じょうしん)

までを言っていました。

ところが、最新の協会の極め方では、5代目までを古後藤の範疇に入れるようになっているようです。

本作も、後藤【桃山】と極められていますから古後藤[初代から5代]という大まかな括り方ではなく、

初代二代三代とは歴然と違うけれど、後藤桃山の時代で四代光乗五代徳乗だと極めている訳です。

今でも上三代＝古後藤と言う、呼び名をされてる方もいますが、協会ではそのようになっています。

この小柄は古後藤の枠よりも更に踏み込んで、一つ上の位の極めが出来る品物である、という事です。

元の持ち主の方から譲って頂く際に、これで本阿弥の折紙が残っていたら重要刀装具も狙えるハズ、と

言われていました。私もそう感じます。

元々はもっと高い金額で譲って頂きましたが今回はかなり低い金額での即決の設定にしました。

ここからは後藤光乗について、説明します。

【後藤光乗とは】

幼名を子一郎、のちに亀市とも言い、通称は四郎兵衛を襲名する。乗真の嫡男として享禄二年(1529)に生まれ

父であり武士でもあった乗真が(1562年に)戦死をすると京都を離れて母方の実家である筑前に閑居した。

元亀二年(1571年)に京都に戻り、上京に移り住んだ。

はじめの頃は光家と名乗り四十代後半に剃髪入道して光乗と名乗るようになった。

その頃、京都の都に進駐して天下統一を進めていた織田信長に取り立てられて天正九年(1581年)には大切な金庫番

として、大判及び分銅の職務を叙せられた。

信長の時代が終わっても豊臣秀吉からも同役を任じられた。流通金貨の管理を司る大切な職務で豊臣家の財政面

にも深く関与して、二百石という所領を受ける事となった。

単に彫金、金工師として一流だっただけでなく、桃山時代の文化や経済面を支え、同時に後藤家の一門統率者として

優れた指導力を発揮した。元和六年(1620年)三月に92歳という長寿で没した。

金工辞典ではその価値を『』として高いランクを付けています。

次の方は是非手元に置いてこのウサギ達を可愛がってあげて欲しいと思います。

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入札単位: 100円

商品状態: 新品、未使用

個数: 1

開始日時: 2024.12.28 3:27

終了日時: 2025.01.07 16:52

自動延長: なし

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