木でできたエコな腕時計「ウィーウッド」は本当に日常使いできるのか?

WE WOOD(ウィーウッド)はイタリア製の木材を使用したイタリアのブランドです。2010年創業のため、歴史はまだ浅いですが、コンセプトはしっかりとしています。まず、ブランドが掲げているコンセプトは「エコ」です。材料となる木材は、家や家財などで使用された木材の端材を基に製造されています。また、製造は中国が実施しています。今回は、WE WOODのKARDOというモデルの時計を購入したので、レビューしていきます。

購入することで自然環境に貢献できる

WE WOODの時計を購入すると、利益の一部が環境保護団体に贈られ、その費用を使って樹を植えています。エコがコンセプトなだけあって、環境に出来る限りのことをしていこうというブランドの気持ちがこういったところにも表れています。

KARDOの特徴

文字盤やバンドまでパッとみたパーツすべてが木で作られていることが一番の特徴です。もちろん、ムーブメントやベゼル、留め具などは金属を使用していますが、デザインの全面に出ているのは木です。そのため、金属やレザー、ラバーのものが多い時計において木製というのはそれだけで個性となります。

また、素材が木製で個性がある分、モデルにはよりますが、デザインは基本的にシンプルで飽きのこないモデルが多いです。筆者が購入したモデルは、一部ブルーやオレンジが入っておりカジュアル要素が多いですが、木製の時点でビジネスシーンでは使いづらいため、いっそのことよりカジュアルに振ってしまった方が面白いかなと思いました。

木製なので、エイジングしていくため、そこも面白さのひとつです。

WE WOODの時計は、レディースモデルも展開しており、ペアウォッチとして使うこともできます。木製の時点で統一感があるので、デザインは異なっているものを選んでもペアで違和感ないというのはメリットでしょう。

機能、値段について

このモデルは写真の通り、クロノグラフではないのですが、文字盤に針が3つあるモデルになります。日にち計と、24時間計が一緒についています。個別に日にちを修正できないので、31日ない日の場合は修正が少しめんどくさい点はデメリットです。ケースの直径は46mm、重さは56g、バンド幅は20mm、ケース素材バンド素材はともに木製、ムーブメントはクオーツになります。

留め具は二つ折れのはめ込み式となっております。留め具部分が小さく、バンドも木製で滑るため、着けはずしには慣れが必要です。

この時計の機能における一番のポイントは重さです。木製のため、非常に軽いです。56gでこの大きさの時計は、どこを探しても存在しないのではないかと思います。レディースモデルだと軽いものは24gしかありません。そのため、着けていることを平気で忘れてしまいます。時計は身に着けるものなので重いものを着けていると、どうしても気になることもあります。軽くて個性的な時計を探している人にはドンピシャだと思います。

ただ、やはり木製なので、非防水となります。汗や水には弱いです。また、軽さはありますが。強度はありません。ぶつければ傷や割れができるでしょうし、身に着ける際は多少気を付ける必要があります。着けていることを忘れるほど軽いので、気を付けるのも忘れてしまいそうなのは難点ですね。メリットとデメリットどちらも多々ある時計ではありますが、大事に育てていこうと思います。

さて、ここまでレビューしてきましたWE WOODのKARDOですが、価格は2万0900円(税込)です。同モデルは楽天で取り扱っていました。Amazonやヨドバシカメラなどの通販でも別モデルが購入することができます。筆者は、東京の有楽町にあるマルイのペレペンナという時計屋で購入しました。実物を見たい場合は店頭でも見ることが出来るので是非足を運んでみてください。