パラブーツのグルカサンダルはガラスレザーの別注品が正解!

革靴の持つドレスライクな印象とサンダルの持つカジュアルさを程よくミックスしたレザー製のサンダルが人気です。なかでもここ数年注目され続けているのがグルカサンダル。

そもそもグルカサンダルとは、アッパーが革素材もしくは革に類した素材を使った編み込みでできていてサンダルでありながら、つま先と踵部分が存在する革靴ライクなデザインが特徴です。今回紹介するグルカサンダルはパラブーツのパシフィック。ビームスの別注品でガラスレザーを使った稀有なアイテムなので大人にこそ使ってほしい一足です。

肝心の履き心地は?

まずは素材ですが、アッパーは肉厚で耐久性のあるカーフレザー(子牛の革)を使用しています。防水性も高いのが特徴です。そして、本アイテムはビームスの別注品なので、特別にガラスレザーが用いられています。そのため、通常のモデル「パシフィック」のマットな質感に比べ、より艶があり、ドラスライクな印象になっています。

フットベッド(中敷き)はクッション性がありフカフカとしています。後述するソールのグリップ力と相まって長時間歩いていても足が疲れにくいという特徴があります。普通のサンダルに比べて機能性も高いと言っていいでしょう。

ソールとバックルにも工夫あり

続いてソールです。天然ラテックスを用いたラバーソールは、ご覧のとおりギザギザに形成されています。その見た目がまるでサメの肌のようなことから「シャークソール」と呼ばれるこのソールは、グリップ力が非常に高く安定した履き心地を味わうことができます。

また、ソールが非常に厚いのも特徴です。写真は、ビルケンシュトック・アリゾナとの比較です。ご覧のとおりパシフィックのソールはつま先から踵に向かって厚みが増すのですが、最も厚い箇所で2.5cmでした。パシフィックを履くと身長アップの効果も期待できますね。

このようにアッパー素材のドレス感とソールの厚みがあることで、サンダル全体のシルエットが非常に重厚感あるものになっています。

バックルにもひと工夫あります。写真のようにバックルの付け根部分に伸縮性の高いゴムが使われています。筆者はやや緩め(ベルト穴手前から2つ目)に着用しているため、脱ぐときはこのバックル部分を強めに引っ張ってゴムを伸ばしてしまえば、ストラップベルトをバックルに付けたまま脱ぐことが可能でした。

この辺り、ユーザー目線できちんとモノ作りがなされていて好感触です。一方、着用時もストラップベルトを外さずに履けますが、踵を潰さないためにも靴べらの使用をオススメします。

一般的なデザインのサンダルと比較してみた

さて、ここで「大人っぽさ」についてグルカサンダルとそうでないサンダルを履いたときにどれだけ違って見えるかを検証するために、前者と後者を履き比べた画像がこちらです。左がパシフィック、右がアリゾナです。

こちらは上から見た図。 アリゾナの肌の露出加減と比較すると、パシフィックの場合、アッパーの編み込みデザインとつま先の革靴ライクなデザインが足の甲を覆い隠して、素肌がほぼ隠れているのがお分かりになるかと思います。

スーツを想像してみればわかるように、肌の露出は必要最低限に抑えられています。つまり、昨今流行の足首が露出しているアンクルパンツを使った着こなしは、スーツスタイルから離れるという意味で、カジュアル寄りのスタイルになりますね。

グルカサンダルは、普通のサンダルに比べ、肌の露出が少なくなるので、同じサンダルであっても、コーディネートのバランスにおいてはドレスライクな印象になることがわかります。

続いて横から見た図。 パシフィックはつま先と踵がアッパーに覆われているため、肌の露出が少ないのがわかります。筆者の通常履きは革靴だと25cmで、パシフィックについては、40でジャストサイズという印象です。

最後に使用感ですが、サンダルとはいえ革素材なので、履き始めは硬いです。筆者の場合、左足の人差し指から薬指の第1関節、第2関節あたりに靴擦れが生じました。しかし、これはストラップベルトをもう1段階緩めることで解消しました。

ソックス履きを前提にすれば秋口まで長く使えるパシフィック。値段は3万6720円(税込)と決して安くはありませんが、簡単に夏のドレス感を演出できるうえ耐久性もあり頑丈ですのでオススメの一足です。

タダ

この記事を書いた人

タダ

身長171㎝ 体重52㎏ 靴25㎝

東北在住、スレンダー体型を活かしたIラインシルエットを極めたいアラフォー。ブランドはUNIQLO、GU、古着がメインです。