元エルメスのデザイナー、クリストフ・ルメールが率いるデザインチームのコレクション、ユニクロU。通常のユニクロにはないデザインや素材が魅力で、秋冬ファッションの楽しみになりつつあります。今回のユニクロUのラインナップにはオープンカラーシャツが2種類並んでいます。今回はそのうちの一つ、ワークデザインが取り入れられたオープンカラーシャツ(長袖)(商品番号:412097)を紹介。トレンドを押さえたデザインと素材によって調和のとれた良さをお伝えします。
艶感が美しい素材感
(上が本アイテム・品番412097/下が品番414488。生地の艶感と厚みが大きく異なる)
まず素材ですが、50% 再生繊維(リヨセル),50% 綿。「再生繊維……リヨセル?」という方もいると思いますが、これはテンセルともよばれる化学繊維の一種です。化学繊維といっても原料は木材パルプ。さらりとした肌触りと上品な光沢が魅力の素材です。
そのため、本アイテムには艶感が備わっています。ただ柔らかい素材のため、100%だとおそらく艶感が強すぎたり、ナヨっとした素材感になってしまうと思います。そのためか、こちらは綿素材が半分。テカテカやナヨナヨしすぎるということもなく、やわらかくありながらしっかりした素材感となっています。

もう一方のオープンカラーシャツ(品番:414488)は綿100%。そちらは逆に艶感はなく、カサカサっとした素材感となっています。なお、こちらは2018SSコレクションと同品番=同アイテムです。生地の厚みも本アイテムはしっかりしていて、軽いアウター代わりに使える感じ。もう一方のタイプは厚みはないため、あくまでもシャツといった風な違いがあります。
ワークデザインと素材感の妙

またオフィシャルサイトのアイテム説明に「ワークシャツをイメージして」とある通り、こちらのオープンカラーシャツはワーク調のデザインとなっています。これはファッションのトレンドがノームコアから移行しているのを意識してのものでしょう。
脱地味という意味でワークシャツは、うってつけ。両胸についたポケットなどにより装飾性が自然と加味されます。またボタンも普通のシャツとは異なり、少し大きめのデザイン性のあるものが採用。羽織としても使えるような仕様になっています。
(本アイテムのボタンサイズは約1.5cm/もう一方のオープンカラーシャツは約1.0cm)
ただ、オープンカラーシャツがもともとエリに高さがなく、胸元が開けた、シャツの中でもカジュアルなアイテム。そのため、単にワークデザインにしてしまうと、ともすれば野暮ったくなってしまいます。しかし、アイテムの印象はデザインだけで決まるものではありません。ここでツヤを備えた素材感が活きてきます。
艶感のある素材はキレイですが、やりすぎるとキメすぎの印象が強くなってしまいがち。このワークなデザインと光沢のある素材感が、カジュアルになりすぎず、かつ、キメすぎにならないよう上手くバランスをとりあい、まとまっています。
クリーニングとサイズ感、カラー展開
(クリーニング後、ノンアイロンでの撮影)
クリーニングの取り扱いは「洗濯機・ネット使用」となっています。筆者は実際にネットを使用して、自宅でクリーニングをしましたが、特に問題ありませんでした。ただシャツについては「アイロンが必要か否か」がけっこう重要になってくるかと思いますが、本アイテムについては不要だと感じました。生地厚もしっかりあるため、そもそもシワにそれほどなりません。もちろんアイロンをキッチリかけてもいいですが、ワークデザインということもあり、軽いシワ程度なら気にならずに着てもらえるでしょう。
サイズについてですが、特に流行のビックシルエットなどは意識されておらず、通常のユニクロ・インラインのサイズ感です。ただアウター代わりにも利用したい、と思っているならばワンサイズ上げていいでしょう。筆者は通常ユニクロではMがジャストくらい。本アイテムは使い分けも考えて、35 BROWNをMサイズ、09 BLACKをLサイズで購入しました。
(裾デザインはボックスカット/サイドにはスリットが入っており、アウターとしても使いやすい)
カラー展開は08 DARK GRAY、09 BLACK、35 BROWN、36 BROWNの4展開。どれも秋に使いやすい色合いとなっています。価格は2990円(+税)。絶妙な装飾と素材感のバランスが魅力の一品としてオススメです。
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