エルメルのディレクターも務めたデザイナー『ルメール』が率いる特別コレクション:UNIQLO-U(ユニクロユー)。SS(春夏)、AW(秋冬)コレクションは季節ごとの楽しみとして定着してきました。今年(2019年)SSコレクションも、いつものユニクロのラインナップ(インライン)とはことなる趣のデザインフル・トレンドフルなアイテムが手ごろに楽しめます。
そんな中から今回は、ユニクロU ワイドフィットシャツ(長袖)を紹介します。「ワイドフィット」というと聞きなれない言葉ですが、つまりは「オープンカラーシャツ」。
昨年度も展開していたリラックスしたデザインのオープンカラーシャツに、今回は素材感がグレードアップしており、春夏の定番シャツとしてオススメできる良品に仕上がっています。
素材感と質感
素材構成は綿 50%、レーヨン50%。アイテム紹介のところに「コットンポプリンにモダールをブレンドして」と書いてありますが、モダールとはブナの木材パルプを原料としたレーヨン素材のこと。製造過程で有害な廃棄物を出さないことがモダールの大きな特徴ではありますが、素材自体の特徴としては人工絹糸ともよばれるレーヨンの一種のため、テロっとした艶感と柔らかさが特徴です。
昨年(2018年)のユニクロU SS・AWに展開されたオープンカラーシャツは綿100%。しかもハリ感のある素材でガサガサとした触り心地が特徴でした。
今回はレーヨン混紡のため、真逆な優しい触り心地。また生地の厚みも程よい薄さで、春頃から夏まで着られるまさにSS(春夏)素材のシャツ生地です。
カラー展開とデザイン/サイズ感
カラー展開は ホワイト/ブラック/ブラウン/ブルーの四色。定番の白黒を押さえつつ、ブルーは少しグリーンがかった色味。ブラウンは季節を意識してでしょう、やわらかい色合い。ブラウン・茶色というと秋冬のイメージが強いですが、こちらは春夏にも合わせやすいよう調整されています。ビビットな色合いはありませんが、どれもハズレのないカラーバリエーションといえます。
サイズは「ワイドフィット」と名称にありますが特にワイドシルエット・オーバーサイズ感はありませんでした。筆者は通常、ユニクロ・GUではMサイズがジャストの体型ですが、こちらもMがジャストでした。
「オーバーサイズ気味に着こなしたい」などがなければいつものサイズ感で選べば、問題ないでしょう。
シャツの種類としては昨年のコレクションでいうところの「オープンカラーシャツ」です。裾はボックスカットになっており、サイドスリットが入っており、左胸にポケット付きデザイン。基本的にはデザインは昨年版を踏襲しているようで、素材感のほかは大きな変化はありません。
オープンカラーシャツなので、エリは立たず、寝た状態で普通のシャツよりもカジュアル寄り。ただ素材がレーヨン混となり、やわらかいドレープ感が生まれるようになっているので、よりリラックスした主張が強くなっています。
クリーニングの扱い
クリーニング表記は「ネット使用・洗濯機OK」。筆者も自宅洗いをしたところ、特に生地感に変化はなく、表記通り自宅洗いで問題ありませんでした。
ただ、レーヨン混で厚くない生地のためでしょう。洗いあがりはシワが残ります。
「しわくちゃ」というわけではなく、シワNGなフォーマルシャツというわけではないので、このまま着てもいいのかもしれません。ただせっかくのドレープ感がなくなってしまい、またリラックス感は一歩間違えると「ずぼら」な印象になってしまいます。
そのため、アイロンがけかクリーニング扱いとするのが、ファッションアイテムとしてはベターでしょう。。
今回のワイドフィットシャツ(長袖)は、昨年の綿100%のオープンカラーシャツよりも素材感がよくなっています。ただ、良品と名高い2017年SSの半袖オープンカラーシャツほどの艶感の強さはありません。人によっては素材感でもう一歩と感じる人もいるかもしれません。
ただ艶感が強すぎるとそれはそれで「キメ感」が強くなり、普段使いとして気後れしてしまう人もいるかと思います。また、たとえばレーヨン100%などにした場合、テロテロになるかもしれませんが、強度に難がでてくるかもしれません(レーヨンは濡れに弱く、水ジミにもなりやすい)
「Life Wear」を掲げるユニクロとしては素材を選定する中で、トレンドとベーシック、普段使いのバランスを考えたのかもしれません。結果、良いバランスになっていると思えます。
価格は¥2,990。トレンドを取り入れたベーシックシャツとしてオススメです。
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